この恋だけは勘弁してくれ

「ヨネくんー! 久しぶりー!」
「シンディちゃんー!」
「二週間? 三週間?」
「二週間ちょっと!」

だるだるのバスローブでおっぱいをチラチラさせながらシンディちゃんが出迎えてくれる。
あぁ、このぽよんぽよんと揺れるおっぱいの素晴らしさよ。
どこぞの天然物のダブルAカップなど、コンクリートブロックに見えるね!

「何する? 久しぶりにマット? 今日のシンディはAFもオッケーだよ!」
「どっちもやるー!」
「きゃあ!」

マットにローションどころか、AFまで準備オッケーだなんて。
いくらでも追加料金払っちゃう。
シンディちゃんのふわふわおっぱいも大好きだけど、むちむちのおしりも大好きだからね!
それにシンディちゃん、アナルも好きだから、すっごい濡れるんだよね。
もう、頭がゆるふわでエッチなシンディちゃん大好き。
シンディちゃんに促されてスーツを脱ぎ、荷物を置く。

「今日はヨネくんのこと、シンディが洗ってあげるね!」
「えー! シンディちゃんに洗われたら、俺のちんちんがすぐ大きくなっちゃうよー」
「サービス、サービス!」

シンディちゃんに促されてマットに移動する。
泡まみれになったシンディちゃんのおっぱいが俺の胸板に当たり、背中からのスタートじゃないのがものすごく積極的で、もう、すぐちんこが大きくなった。

「気持ちいいですかー?」
「もう最高」
「あん! もう! クリ弄るの早いー」
「だってー」

シンディちゃんが俺の腕に跨り、勃起したクリトリスを押し付けながら俺の腕を洗う。
あぁ、なんで至福な瞬間なんだろう。
柔らかいまんこと硬いクリトリスのコラボレーションが最高なんだけど。

「気持ちいいー」
「えへへー」

ゆるい顔で笑われ、俺のテンションも最高潮だった。
女の子の良さを再認識しながら、揺れてるシンディちゃんのおっぱいを揉みしだく。

「あっ、あん、ヨネくんー」
「ちんちんとお豆さん、擦りっこしよ」
「うん!」

俺の天使は今日も最高に輝いていた。



マットプレイからのAFにテンションが上がりすぎて思わず三発も抜いてしまうほどがっついた。
残り時間はあと僅かで、あと一回ヤるには時間が足りず、かと言って帰るのも惜しかったので、とりあえずベッドに横になってシンディちゃんのおっぱいに顔を埋めた。
頬に当たる柔らかさが至福で、きっと天国ってこんなところだと思った。
たまにシンディちゃんのお豆さんを弄ったり、乳首を弄ったりして、手持ち無沙汰な手を遊ばせる。

「ヨネくん溜まってたねー」
「最近、仕事忙しくてさー」
「社畜可哀想ー」
「でも今日シンディちゃんと遊んだから、今週の俺は無敵だよ!」
「やったー!」

何が喜ぶ要素だったのかは全くわからないが、シンディちゃんが喜んでいるから世界が平和だ。

「あと友達の弟? が最近よく遊びに来るから体力吸われてるのかも」
「そうなの? 体力あるなら連れてくる? シンディと三人でする?」
「いやいや、未成年なのよ」
「じゃあシンディと遊べないねー」
「残念でしょー? このおっぱいの良さを知らない高校生なの」

この柔らかさを知ったら、この世におっパブという店がある理由が大いにわかるというのに。

「えー? でもシンディの初めては中学生だったよー?」
「俺もー」
「ヨネくんモテそう!」
「モテなかったよー! 全然彼女とも長続きしなかったよー!」
「なんかそれはわかる!」
「えー?」
「ヨネくん、あんまり人に興味なさそう!」
「そうかなー?」

興味がないわけではない気がするけれど、確かに他人から見たらそう見えていたのかもしれない。
はーちゃんほど熱くはないけど、まっちゃんほど他人と距離を置いてはいないと思うんだよなぁ。
んー……まっちゃんは仲のいいやつとはズブズブだから、あれは人見知りなのかな……。
俺は広く浅くなのか……。

「その高校生ってどんな子なのー?」
「うーん……なんか、もうヤケクソで女装してる男子高校生」
「ウケる!」
「偽乳作って俺に素材当てさせてくるんだよね」
「変なのー。でもヨネくんわかりそう!」
「おっぱいソムリエだからね」
「シンディのおっぱいはー?」
「最高」
「やったー! おっぱいソムリエ公認!」
「なんかねー、最近はおっぱいアーマーつけてたよ。Hカップシリコン」
「なにそれ!」
「コスプレとかで使うんだって。ぶるんぶるん揺らしてたよ」

早々に邪魔になってテーブルに乗せてゲームしてたけどね。

「高校生可愛いねー」
「んー……まぁ、最初の頃は情緒不安定で面倒だったんだけど、最近はそうでもないかなって感じ。落ち着いたのかな? あとは高校生らしく、細いのによく食べるんだよね。この前回る寿司屋に連れていったら二十皿食べてお腹が丸く出てた」
「お腹まんまるなの可愛いー」
「シンディちゃんのその顔の方が可愛いー」

ニヤニヤしちゃって、何その顔。
化粧が溶けてても可愛いな。

「あとはそうだなぁ……。乳首が大きくて、喘ぎ声が猪みたい」
「ウケる! なにそれ!」
「めっちゃチクニーしてるのか、乳首が女の子より大きいんだよね。面白くて摘んだら、フフッ……う゛ぉって……猪みたいに喘ぐから……面白すぎて……」
「ヨネくん、めっちゃツボってんじゃん!」
「いやもう面白かったんだよ!」

時計を見ればそろそろ服を着ないと退店に間に合わない時間だった。
ベッドから起き上がり、スーツを着込んでいく。

「ヨネくん、なんだかんだ言いながら、その高校生と楽しそうだね?」
「うーん。まぁ、そうかも? この間の週末はお世話してもらっちゃったしね。コンビニのチルド弁当と豚汁買ってきてくれてさー、部屋の掃除とかしてくれて、めっちゃ助かったわ」
「大人が高校生にお世話してもらってる……だめだよ、ヨネくん……」
「本当にね……しっかりしないといけないって思う……」

シンディちゃんがジャケットを着せてくれて、ネクタイも結んでくれる。
家に帰るだけだから、ネクタイは別にいいんだけど、新妻みたいで可愛いから何も言わないでおこう。

「ふふ、ヨネくんがねー」
「んー?」
「その高校生の話してる時、めっちゃ楽しそうだった!」
「そう?」

最近はあまり気を使わない気もするし、週一回の頻度で会うのも、仕事を除けば翔平くんだけだな。
ご飯を食べに行くとか、ゲームをするだけではあるけれど、気が合うのかな。

「ヨネくんは恋をしてるんだねー」

血の気が引いた。

***

せっかくみかちゃんに相手をしてもらっているのに、俺のちんこがうんともすんとも言わない。

「ヨネちん、元気なくない?」
「いや、なんか、みかちゃんの乳首を見て、思い出してはならないことを思い出してしまって……」

ついうっかり、翔平くんの乳首はみかちゃんより大きかったかなとか思ったら、急激にテンションが下がってしまったのだ。

「えー? みかの乳首、なんか変かなー?」
「ううん。最高」
「食い気味に言うじゃん!」

みかちゃんが俺の上から降りてしまい、レモンサワーを作ってくれる。
無理にしようとしないの、優しい……。

「そういえばあの高校生どうなったの?」
「…………みかちゃん、それは禁句だよ」
「えー? なんかしたのー?」
「してない、してない」

シンディちゃんに恋をしていると言われてから、俺はもう、メンタルがボロボロだったのだ。
俺は恋なんてものには何も興味がないのに。
シンディちゃんとみかちゃんのおっぱいに挟まれて寝るのが夢なのに。
こんなことでEDになるわけにはいかないんだ……!

「なるほど。ついに絆されたんでしょ? ヨネちんそういうの弱そう!」
「いやいや、絆されてないから」
「まぁまぁ、このみかちゃんになんでも話してみてよ!」
「話すも何も、本当になにもないんだよ」

俺の返答に満足しなかったらしいみかちゃんは続きを話してみなさいとばかりに俺を見てくる。
みかちゃん、姉御肌なんだな。

「本当に何もないの。週に一回遊ぶぐらい。ゲームしたり、ご飯食べにいったり、二回か三回ぐらい泊まりに来たぐらい」
「ふーん?」
「この間、月末のすごいしんどい時にさ、泊まっていいって勘違いして来たんだけど、ちょー甲斐甲斐しかお世話してくれてさー。その時にはいい子だなぁって思ったよ」
「何してもらったの?」
「俺が食べたいって言ってたご飯を買って来てくれて、部屋片付けてくれたんだよね」
「大人なのに高校生にお世話されてる……」

シンディちゃんと同じ顔してる……。
いや、俺だって、高校生にお世話されるのはどうかと思うんだけど、でも正直に嬉しかったっていうか。
疲れてる時って人の優しさが身に染みるんだもの……。
あの時に食べた中華丼と豚汁は死ぬほどおいしかったよ……。

「んー……じゃあ私の乳首見て、何思い出したの?」
「いやー……それはー……」
「なにー?」

みかちゃんはもごもごと歯切れの悪い俺の口をツンツンして、俺の腕におっぱいを押し当てながら言えと促してくる。
俺はそのおっぱいに弱いのに。

「その子がさ、男の子なのに乳首が大きくてさぁ……絶対チクニーして遊んでると思って……それでちょっと摘んだだけなんだけど……」
「え!?」
「手は出してないよ! ちょっ、その顔やめてよ!」
「いや、そうじゃなくって」
「……うん?」
「いくらおっぱいが好きだっていっても、ヨネちんが、男の乳首を摘んだってのにびっくりした……」
「た、確かに……?」

いや、なんか、大きいと思ったから衝動的に摘んだだけなんだけど、本当にそれだけなんだけど。
確かに、言われてみれば……なんで男の乳首なんか摘んだんだ……?
いつもなら「乳首でかくない?」って言って終わりな気がするんだけど。
これがまっちゃんとかアサとかはーちゃんとかジュニアだったら、絶対触らない。
手が腐り落ちる。

「はー……ヨネちんは恋愛童貞だったんだねー」
「やめて……」
「手が先に出たあたりがヨネちん!」
「いやいや、乳首を摘んだぐらいで、そんな」
「恋も悪いもんじゃないよー。楽しいよ!」

いやいや、みかちゃん、楽しくはないよ。
俺はもう、絶望の淵に立っているよ。

「よしよし! じゃあ今日はおっぱい揉みながらお祝いしよ! ヨネちんの初恋に乾杯しよ!」
「いや、間違いなく初恋ではない」

初恋は幼稚園の時の、おっぱいが大きかったあさみ先生だ。

***

シンディちゃんとみかちゃんに恋だ恋だと言われ、俺の気持ちは萎えに萎えていた。
こんな弟できたハッピーみたいな気持ちが、恋であるはずがないのだ。

「そうは言われても、やっぱり気にしちゃうもんなんだよなー」

翔平くんに仕事が入ったからと週末の遊ぶ約束をキャンセルした。
何もない二連休も久々だっていうのに、やりたいことはこれと言って思い浮かばなかった。
まぁ、でも、ゆっくりするのも悪くないだろう。
これからは、これが日常になるのだから。

「まぁ、なかなか楽しかったよ。翔平くん」

俺はもう、翔平くんに会うつもりはない。



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