とりあえず、まぁ

ねぇ、本気で言ってるの?
Present for はるきsan.



「ねぇ、今日の約束何時だった?」
「13時」
「今何時?」
「13時50分」
「どうして鈴木くんしかいないの?」
「佐藤は今起きた、原田は山下にぶち込んでから来る、中村は知らん」
「中村くんはマック行ってからくるって」
「ふーん」
「ふーんじゃないよね?!おかしいよね?!」

どうしてこうも約束をみんなして守らないんだろう・・・!
今日は13時集合でみんなでワイワイ新年会とか騒いでたのに・・・!
佐藤の寝坊は置いておいて、とりあえず原田と山下の一発ヤってからって何?
っていうか中村のマック行ってからくるとか意味わからないよ!
今から食べ飲みするのにどうしてマック行くの。
だから痩せないんだ、この野郎。

「カリカリすんなよ」
「だってお腹空いたんだもん」
「なんか食えば?」
「今からたくさん食べるのに先に食べたら何も食べれなくなるじゃん」
「マック寄ってからくるポニョもいるだろ」

俺は健康志向だから暴飲暴食はなるだけしたくないが、このままではいつ目の前のコンソメパンチ味のポテチを貪り食ってもおかしくはない。
お腹も空いたし、ヘイデイも飽きた。
小麦収穫し過ぎた。

「うー・・・お腹空いたし暇だよー」
「佐藤は腹が減っても暇でもセックスをしたくなるらしいぞ」
「名案!それ名案だよ!」
「なんでだよ!」

初めて佐藤と気が合ったかもしれない!
そうだよね、どうせ2人いるもんね!
そして中村いないから俺はネコできる・・・!

「鈴木タチね」
「・・・本気かよ」
「本気だよ」

鈴木はへの字口で3DSを閉じた。
3DS閉じたってことは相手してくれるってことだよね!!!
久しぶりのアナル挿入が楽しめる!
鈴木の粗チンでも全然前立腺には届くからラッキー!
もう中村が最近全く弄ってくれないから感覚がどんどん遠のいてる。

「・・・やっぱお前なんか食えよ」
「え?!」
「なんか目がイってんぞ」
「じゃあ1個だけメンチカツ食べるから、その間ちんこしゃぶってて」
「なんだそのテキトーな感じ!」
「アナルセックス堪能したいんだよ!!!」

ヤバい、鈴木がドン引きしてる。
俺楽しくなってきた。
メンチカツを口に咥えて前を寛げる。
そんで脚を開いて鈴木を足の間に誘う。

「なんだかなぁ・・・」
「早くして。実は恥ずかしくて堪らないから早くして」
「お前変態だけど大胆ではないもんな」
「わかってるなら早くしてよ!」

ちょっと熱くなった顔を仰ぎ、メンチカツを咀嚼しながら棚に置いてあるローションを取り出す。
鈴木はしぶしぶ俺のちんこを舐め始めて、顎が辛くなりそうっていいながら咥えた。
中村みたいに上手くはないけど、なかなか。
俺はゆっくりされる方が好き。
喉ボコしたいとか思わないから先っぽだけ舐められるのでも満足。
あとメンチカツめっちゃうまい。

「久しぶりのスローペース・・・!」
「なへる」
「どうして」
「やる気に漲る相手ってどうよって話」
「テメーの彼氏様は常にやる気満ち溢れてるだろ」
「う゛・・・!」

否定しきらない鈴木は黙ってまたちんこを咥える。
その間にメンチカツは食べ終わり、なんとなく空腹が落ち着いた。
コップに注がれたお茶を飲み、口元をティッシュで拭く。
鈴木も飲むかな、と思ったが入らないと手を振られた。

「鈴木くん、フェラうまくなったね?」
「ほう?」

割と奥まで咥えられてぞわりとする。
強制的に喉鍛えられてるだけはある。

「ぷ、は」
「終わり?」
「充分だろ。ケツ弄ってやる」

鈴木はベッドに乗り上げて俺の足の間に入った。
指先にだけローションつけて、ゆっくり中へ指を押し込む。
あぁ、この圧迫感が堪らない。
ぐるりと指が回り、ちんこから先走りが漏れる。

「気持ちいいー」
「そらよかったぜ」
「は、久しぶりだからっやば」
「早くね?」
「鈴木くんよりは先にイかないから安心して」
「うるさい」
「んひ!」

ぐっと前立腺を押し込まれる。
さらにそこをぐいぐい指先で撫でるもんだからもうたまったもんじゃない。
自分より細い鈴木の肩を掴み、腰が浮くほどの気持ちよさに耐える。
じわりじわりとアナルが拡がり、徐々に増える指に興奮する。

「は、あっ・・・」
「そんなに気持ちいい?」
「うん、」
「俺やっぱ萎えそ」
「なんだとゴルァ」

人の顔見て萎えそうとはなんだ、萎えそうとは。
それはもうただの暴言だぞ、この野郎。
言葉責めするにも言っていいラインと言っちゃいけないラインがあるんだ。

「・・・その顔は、いいな」
「睨まれて勃起されても」
「お前も似たようなもんだろ」

性癖が似た方向性だと困る。
でも俺、鈴木よりはマシな性癖してると思う。

「そろそろいい?」
「まだじゃない?」
「でも早くしないと佐藤とかそろそろ来ると思んだよなー」
「それもそうだね。急ごう」

佐藤に混ざられたら新年会が乱交会に早変わりだ。
俺はこのゆとりあるセックスを楽しみたい。
鈴木の指が抜けて代わりにちんこが当たる。
ぐ、っと押し込めば押し広げるようにして中に入ってくる。
この圧迫感、やっぱりいいわ。
中村が掘ってくれたらと思うけど、絶対ロデオだからな。
鈴木に足を拡げられてさらに深く。
馴染むように揺すられる瞬間が好き。
だらりと先走りが溢れ、腹筋に力が入る。

「締めすぎだって」
「だ、だって、あっあぁ・・・」
「ホント好きな、お前」
「うん、大好き。たまんない」
「動くからなー」

ずるずる抜かれて、ずるずる中へ。
スムーズに動いたと思ったら鈴木の腰が早くなる。
おっぱいが恋しくなり、鈴木の薄い胸板に手を伸ばす。
案の定揉み応えもないし薄い皮触ってるような感触だし、むしろおっぱい削げてるしがっかりした。
がっかりついでに乳首を摘む。
楽しくない。

「俺、乳首性感帯じゃないんだけど」
「うん。楽しくない」
「じゃあ触るなよ!不愉快だわ!」
「あっ!ちょ、ひん!」

鈴木が俺から離れるために動いた瞬間、鈴木のちんこが前立腺を掠める。
俺、こーゆー不意打ち弱い。
ガクガク太ももが震え、でも鈴木は勝手に動くからもうちんこから先走りがだらだら。
いつのまにか鈴木の乳首を掴んでいたはずの俺の手は口を押さえていて、鈴木の動くリズムに合わせて身体を揺らすのみ。

「あ゛ー・・・やば」
「ちょっ、俺まだっあっ」
「まだ大丈」
「そう?ギリじゃね?」
「「う゛わああああ゛あ゛あ゛!!?」」

反射的に鈴木に掴まり、爪を立てる。
鈴木も俺に飛びついてガチガチ歯を鳴らしている。
そらそうだ。
本当にびっくりしたのだ。
だって鈴木の横から佐藤が飛び出てきた。
びっくりしすぎて精液漏れた。

「何もそんなに驚かなくても」
「「いやいやいや」」
「ちゃんと声かけたぜ」
「その前に人の家に勝手に入ってくるなよ」
「電話したけど出ないから空気を読んでだな」
「あと気配消して来るあたりがだな」
「え、面白くない?」
「「面白くない」」

鈴木の心臓も俺の心臓ももう飛び出さんばかりにばくばくしている。
本当に常に心臓に悪い男だな。

「あ、続けていいよ?なんなら混ざりたい」
「混ざるのは勘弁してよ。もうすぐイケそうなんだから」
「え?!続けんの?!」
「え、なんで?!やらないの?」
「佐藤に見られながらとか嫌なんだけど!」
「佐藤に見られてるから気持ちいいんだろうが!」
「そうだそうだー」
「俺にはもうお前等がわからねぇよ!なんでやめねぇんだよ!」
「「見せプレイ、興奮する」」
「佐藤が話に混ざってんのがもう納得できない・・・!」

早くと急かすように下手なりに腰を動かしたら鈴木のちんこが少し大きくなった。
自分のちんこも扱けば元どおり。
むしろ佐藤が見てるから余計に勃つ。

「チッ、くそっ」
「んあっ!あ、あんっ」
「鈴木くん頑張ってー」
「お願い、佐藤!せめて黙って・・・!」

鈴木は佐藤に応援されるのが嫌らしく、そっぽを向いた。
真面目に言うこと聞いて腰振っちゃって、面白いな。
佐藤にヤジとばされるたびに先走りが溢れて、頭が真っ白になっていく。
息も荒くなってきたし、イくのが近そう。

「ははっ、でけーちんこ。ぶるんぶるん揺れてんだけど。ウケる」
「はひ、ひぃっあっそこ、鈴木ぃっ」
「ここ?」
「ひゃあぁっあっああ゛っ」
「おっぱい魔人のくせにケツに夢中になってら。ヨユーなさすぎ。鈴木ももっと頑張れよ」
「あ゛ぁ、クるぅ・・・」
「俺は、萎えそう・・・」

佐藤にヤジをとばされるたびに身体が跳ねていうことをきかない。
もうヤバいってのに、蔑まれんのいいね。
我慢できなくてちんこに手を伸ばして自分で扱く。
鈴木もそれを察して腰を早める。
佐藤に見られんのが相当嫌らしく、俯いたままの顔は全く見えない。
でも息遣いがヨユーなさそう。

「ね、イっていい?もうっん、やば」
「っ、どーぞ」
「狙え、鈴木の顔」
「えー、飛ぶかなっあん!」
「やらんでいいわ!」

佐藤のブーイングに鈴木がさらに俯く。
鈴木が俯いて歯を食いしばって、佐藤からヤジが飛んで、もう最高だわ。

「あっ、でっイ、イくっんっう、んんっ!」
「俺もっ」
「はぁっあ゛あ゛っ」

さすがに鈴木に向けて飛ばしはせずに手の中に射精。
鈴木も俺から少し遅れてイった。
佐藤がティッシュを渡してくれたので手を丁寧に拭く。
鈴木にも回してやったのに、鈴木はとても不満そうにこちらを見ていた。

「え、なにその顔」
「なんかこんなに心を抉られたの久しぶり」
「え、なんで?楽しかったよ?」
「俺も楽しかったぜ?」
「楽しくねぇよ!だいたい人に見せるもんでもないだろうが!」

そんなん今更っていうか、最早他の奴らのセックスも見慣れたっていうか、ほぼ毎回見せプレイとか乱交まがいのことをしていると思うんだけど。
中村と原田の見せプレイに比べたらなんてことはないと思うんだけど。
っていうか俺的に佐藤と鈴木のプレイの方が色々信じ難いんだけど。

「もう最悪だよ。なんで見られた挙句応援されてヤるんだよ。消えたい」
「「でもイったよね」」
「う゛!」

まぁ、とりあえず気持ちよかったってことで。




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