殺害される10分前

ねぇ、本気で言ってるの?
Present for にあsan.



俺は目の前にいる男を殺そうと決意した。

「俺はお前を許さない」
「待って!まだ何もしてないよ!!!」
「リビングの冷えた床に押し倒された。殺す」
「冷えてない!冷えてないよ!綾平の家どこもかしこも床暖房!」

床に引き落とされるようにして押し倒され、無配慮な感じに転がされたから頭が痛い。
これで馬鹿になったらどうしてくれる。

「だってもうここ最近さー綾平がめっちゃ冷たくてさー」
「自分の胸に聞いてみろ」
「浮気してない!してないよ!!!」
「ヤりたいヤりたいうるさかったから」
「その理由、納得いかねぇからな・・・!」

俺だって別にセックスがしたくないわけではない。
ただこの季節寒いから。
めっちゃ乳首たつから。
そうするとこのアホはとんでもなくテンション上がって3回はヤるから。
そうなると俺はどうなる。
次の日には小鹿ちゃんだ。
寒いから腰もケツも手足もいつもより痛い気がする。

「ヤりたくない・・・」
「どうしてそんなに鬱陶しそうな顔をするのかな?!」
「だってさーお前さーほら」

寒いのを我慢してずるりとシャツをめくる。
暖房で暖かいにしても、少し冷えた空気にすぐに乳首がたつ。
そんでもって原田のちんこがめっちゃ勃起する。

「ほらみろ。これだけで勃起すんじゃん。どうせ1回じゃ済まねーだろ?そんな奴の相手俺は嫌だね」
「う゛お゛お゛綾平がおねだりしてるみてぇ・・・」
「誰がおねだりだ。お前馬鹿進行したんじゃねぇの」
「う゛!」

ドスっと原田のちんこを蹴る。
シャツめくったら冷えた。
トイレ行きたい。
呻く原田の下から這いずり出る。

「よっ、と」
「待て!」
「お゛う?!」

せっかく這いずり出たのにまた足を掴まれて元通り。
どすりと原田が上に乗ってくる。
そんでもって俺の尻に原田の股間。
硬くなったちんこが嫌でもわかる。

「不愉快だ!退け!」
「いいじゃあぁん!エッチなことしようよー!」
「扱き合いで我慢しろ!」
「無理、お尻で遊びたいもん」
「ひ!いっ馬鹿!やめろ!」

原田の指がパンツの中に入ってくる。
そのまま俺のアナルに無理矢理指を押し込められる。

「うはー、あっついの」
「やめろ!不愉快だ!!!」
「俺のセックスに不愉快とかいうの、綾平だけよ」
「佐藤も言う」
「アレは抱けない」

ちょっと萎えただろ。
この瞬間がラストチャンスと腕に力を込める。
このまま匍匐前進の要領で這いずり出る・・・!

「だめでーす」
「あぁ・・・!」

更に奥におさまる指に力が抜ける。
ぐるぐる回すように動かされ、思ったように力が入らない。
・・・もっと言うならさっきよりもトイレに行きたいからあんまり動けない。
でも言うと絶対調子乗るから言いたくない。

「可愛いお尻。食べたい」
「あ゛!噛むな!」
「歯立ててないから痛くないでしょー?」
「ひっ」

べろりとアナルを舐められる。
ケツを左右に開いて、それはもううざいほどにべろんべろんと。
き、気持ち悪い・・・。
音立てるなよ・・・。

「やめろ!」
「う゛!」
「痛ァ!」
「ちょっなにしてんの?!馬鹿じゃねぇの?!」
「お、お前が歯立てるから・・・」
「舐めてんのに頭殴るからだろ!」

く、くそっ・・・思ったより俺にダメージが・・・。

「もーおとなしくしろってば」
「んあぁっ」

原田に抱えられて身体を起こされる。
それと同時にアナルに深く指が挿入された。

「こんなにほぐれてんだよ?もう突っ込んで欲しいなーって」
「んひ、ひっやだっ嫌っ」
「好きなやつ、やってあげるね」
「いい!いいから!やんなっあっあ゛あー!!」

内臓を混ぜられてるような感覚がする。
気持ちいいよりは辛い。
前立腺挟んで震わせるだなんて、そんなんどこで覚えたんだちくしょう。

「あれ、勃ち悪い?」
「も、やめっあっひゃっあ゛あ゛っ」
「どっかでヤった?え、本気出すよ?」
「ヤっでなっ」
「嘘吐くなし」
「ぎい゛い゛ぃ!!!」

原田が本気になって責め立てる。
でももうなんつーの、まじほんと、漏れる。
そう思うと勃起しねーし、膝が笑ってくるし、馬鹿になる。

「あっひ、ひぃっで、出るからあ゛!」
「え?何が?」
「止め、まじでっ」

原田の指がようやく止まり、俺は下腹部を抑えて踞る。
やべぇ、まじで漏らすかと思った・・・。
腹筋鍛えててよかった・・・。
これからも毎日腹筋しよう・・・。

「ちょっと待ってろ」
「え?なんで?」
「なんでも」
「うん」
「あ゛あ゛あ゛!!!てめっひぃぃ!」

うんって言ったくせに!
言ったくせにまた!

「トイレ行きたいんでしょ?」
「違っんひ、ひいぃ!」
「嘘だねー。勃ち悪いし、おしっこしたいんでしょー」
「やめ、え゛ぇっはっやっ由希也ああぁっ!」
「おしっこ漏れちゃうって言ったら、やめてもいいよ?」

原田はニヤニヤ笑ってこれを見る。
ガクガク揺さぶる指は止めないまま、楽しそうに笑う。
俺の膀胱はもう限界。
ついでに原田に責め立てられた前立腺も限界。
気持ちいいのか、もうなんなのかよくわからない。
足がさっきよりも震え、もうこれ以上は耐えきる自信もない。
・・・おしっこ漏れちゃう、ね。

「死んでも言うかハゲエエエエェェ!!!」
「はーい、じゃあ漏らしてねー」
「ひ、やあああぁぁ!!!」

原田の指がさっきよりも激しく動き、呆気なく漏らした。
びしゃっと床に小便が飛んだと思ったらもう止まらない。
ぶしゃぶしゃ小便を吹き上げ、ガタガタ身体を揺らしながら漏らす。
我慢していたからなのか長い排泄に背が震える。

「んぎ!」
「はは、綾平のおしっこで濡れちゃった」
「嫌だ!嫌、抜け!」
「無理無理。俺ガッチガチだし?やっぱ綾平のお漏らしは滾んねー」
「変態!変態!」
「じゃあお漏らししながらちんこ突っ込まれてる綾平はなんだって話だよ」
「あ゛あぁ!」

原田が腰を揺らし始める。
ぶしゃっと小便が吹き出て、水溜りをさらに大きくする。
膝立ちになって原田から逃げようとすればさらに腰を打ち付けられる。
俺の腰が抜けたところを見計らってシャツに原田の手が進入。
ご丁寧に乳首を探り当てられ、弾くように責め立てる。
漏らしきったらしい俺のちんこは勃起し始め、瞬く間に腹につきそうなほどに反り返った。
最悪だ。
なんで原田はこんなにセックスに慣れてんだ。
浮気してるからか。
経験値か。
ムカつく。

「ちょっ、締め過ぎ!」
「ムカつく!」
「なんで突然?!」
「ひぃん!」

いやいや、怒る理由なんてのは山ほどあってだな、今更突然と何もないっていうか。
とりあえず俺の下半身が小便塗れになったのはこのど阿呆のせいだしな。
佐藤にアブノーマル野郎とか吉田に変態とか言ってるけど、原田も大して人のこと言えねーだろ。
絶対俺が一番まともだ。
・・・性癖的にまともな方なのは中村かもって思えてて悔しい。
いや、あいつ性悪だからな。

「んあ!」
「他のこと考えてただろー」
「考えてなっ」
「はい、嘘ー。わかるんだぜー?」
「あっんっそこ、ばっかっひっ」

小刻みに前立腺捏ねられてもう限界。
ちまちま弄られてる乳首がひりひりする。
ずるりと原田のちんこが抜けて、一層深く抉る。

「っあ!は、あぁっ」
「おー結構飛んだ」
「見てんなっいっ」
「ちょい我慢ね」
「馬鹿、俺イったばっかだからっあぁ!」

ガタガタ揺さぶられて、ズッと奥に挿入される。
腹ん中が生暖かい感じがして、原田がイったのがわかる。
くそー・・・中出しとかふざけんじゃねぇよ。

「幸せ」
「死ね、馬鹿」

俺の背中に顔を寄せて、音を鳴らしてキスしてる。
う、うざい・・・。

「つーか、この惨事どうしよう」
「綾平が漏らしちゃうからー」
「あと10分ぐらいしたらパパ帰ってくるのに・・・」
「え゛」

原田のちんこが俺のアナルから抜け、どろりと精液までも溢れてくる。
・・・また床が汚れた。

「ちょ、綾平っまじ?まじなの?」
「さっきメールきてた。出張先でカニ鍋セット買ったからカニ鍋するって」
「ちょっ、そういうのは事前に・・・!」
「真壁さんも来るのにリビング小便臭いとか、俺っ俺・・・!」
「綾平の前に俺が死ぬから!ちょっ掃除!とりあえず掃除!」
「風呂入ってからのがよくね?!下半身が汚ぇ!」

とりあえず必死にファブリーズ撒いた。




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