彼シャツ
「あれ、時生そんなシャツ持ってた?時生にしては地味くない?」
「あ、これりっちゃんの。前にりっちゃんが泊まりにきてね、その時に着てたやつ。忘れてるぞー!って教えるために着てきた!」
「着てきたら意味なくない?」
「確かに・・・!」
時生がせっかく洗ってアイロンまでかけたシャツなのに、自分で着てたら世話ないな。
まぁ時生らしいっちゃらしいけど。
「地味めの前にりっちゃんのだから袖も丈も長いんだよねー。ほら萌え袖!」
「萌えない!残念ながら!」
「なんだって?!」
「時生じゃなくてみきちゃんなら話は別だけどね!」
「ほんとセリーのツボって安倍ちゃんだけだよねー」
本当に自分でも思う。
ものすごく思う。
俺の世界の中心はみきちゃんだ。
絶対みきちゃんを中心に世界は回ってるんだ。
「あっみきちゃんとりっちゃん!ドイツ語終わったっぽい!」
「馬鹿には難易度高すぎワロスなドイツ語終わったんだね!長いよ!」
「馬鹿には難易度高すぎワロスなドイツ語は俺らに受講資格なかったもんね!別々の授業とか寂しい!」
「りっちゃああん!」
「あっ!フライング!」
ちなみにりっちゃんは時生が着てるシャツを見ても自分のだとは気付かなかった。
***
「で?その話が?」
「ん?」
「律が忘れた服を時生が着ただけだろ?」
「みきちゃんは俺の服着ないじゃん?」
「いや、たまにインナーとか借りるじゃん。冬場はダウンも借りまくったし」
「インナーとかダウンじゃだめなんです」
「はあ?」
頭を捻りながら俺を見るみきちゃん。
上目遣い・・・!
かわゆい!
「かねてからですね、彼シャツをして欲しいと薄々思っていまして」
「あ、じゃああのストライプのやつかして。薄いブルーとグリーンの細いストライプのやつ。明日着る」
「あれはダメだよ!ロマンがないよ!」
「なんでだよ!俺大地のシャツだったらあれが一番好きなんだよ!」
「違うの!こう、彼シャツってのは白のワイシャツじゃないと!」
「そんなん大学に着て行きたくねぇよ」
オシャレなみきちゃんにはありえないファッションだったのか、顔がものすごく歪んだ。
いや、オシャレとかそんなんじゃないんだ!
こう、萌える可愛い、でもちょっとエロいが理想なんだ!
Mr.&Mrs.Smithのアンジェリーナジョリーみたいな!
当たり前だけど他の奴になんか断じて見せてやるつもりはない!
「そもそも大学に着ていく必要はない・・・っていうか、みきちゃん彼シャツわかってる?」
「大地のシャツ着るんだろ?」
「うん」
「よく考えろ。俺が彼シャツしたところでだな、大地とそんなに身長変わんないんだから、大地が想像してるようにはならない」
「残念でしたー!大きめの買ってきましたー!」
「そんなん最早彼シャツでもなんでもなくてただのでかいシャツだろ」
「た、確かに!」
本末転倒とはまさにこのこと。
アンジェリーナジョリー的みきちゃんのことばっかり考えてて俺ってば、俺ってば・・・!
ノリパリパリのでかいシャツのみきちゃんもそれはそれで全然アリだけど彼シャツがしたかったのであってそれじゃなんかもう、もう・・・!
くそぅ・・・難易度低めのコスプレだし、これでご飯作ってもらおうと思ってたのに・・・。
「あー・・・そう落ち込むなよ」
「・・・だってやりたかったんだもん」
「ほら、大地のシャツ持ってくるとか、大きめのTシャツとかさ。なんかロング丈ないわけ?」
「なんかあったかなっていうか着てくれるの?!」
みきちゃんの肩を鷲掴み。
お、俺今日誕生日じゃないのに・・・!
「別に彼シャツぐらいなんてことはないからな」
「やったあああ!!!探してくる!」
「あっ!夕飯!夕飯決めてからにしろ!」
「カレー!!!」
みきちゃんの気が変わらないうちに服を探さねば!
彼シャツでカレーとか男の子の夢だよねー!
俺は夢で終わらないけどね!
いやっほー!!!
「・・・自分の服を俺に着せて、大地は何が楽しいんだろう」
***
音楽フェスで買った大きめのTシャツぐらいしか見つからず、結局それにしたがこれはこれで・・・たまらん。
「・・・俺はズボンなしをOKした覚えはない」
「美脚は晒してこそだと思うんです」
「馬鹿を言え。日本人は隠して美しく見せるものだ」
「でも彼シャツは下は履かないスタイルだと思います!むしろパンツも脱いで欲しいぐらいなのを妥協してパンツOKしているんです!」
「ふざけんな!こんなんミニスカート履いた方がマシだ!!!」
「ミニスカートも履いて下さい!」
「断る!」
Tシャツの裾を下に引っ張りながら仁王立ちという矛盾スタイルで叫ばれた。
「じゃ、じゃあせめてこのパンツを」
「ふざけろ!サイドが紐じゃねーか!!!」
「ほどけるかもロマンを!」
「そんな恥ずかしいパンツ早くしまえ!さもないとTシャツも着替えるぞ!」
「う゛!」
さっとズボンのポケットに紐パンをしまった。
脱がれてたまるものか。
「はぁ・・・まぁパンイチぐらいいいか。今日暑いし」
「やったー!」
「うおおおい!そのポケットに入ってる紐のじゃねーよ!ボクサーで妥協しろ!」
「じゃあせめて俺の頭を跨いでください」
「な、何どうした。結構ドン引きしたぞ」
ドン引きし過ぎて俺を心配するみきちゃんも可愛いです。
なんかもうテンション上がってごめんなさい。
そんな泣きそうな顔されると俺ものすごく恥ずかしいっていうかテンション上がり過ぎてやらかした感出てきた。
いや、あの、下から見たお尻とかいいなって思ったとか言えない空気。
「ほら、その、紐のやつは今度着てやるから、カレー作るぞ。な?」
「怪我の功名!やったー!!!」
「・・・大地、勃ってる」
「大怪我!」
もうおさまらないとわかっているので前かがみでキッチンへ。
みきちゃんの視線がものすごく痛い。
いや、なんか、こう、テンションもちんこも上がっちゃって。
そわそわしてるみきちゃんとか落ち着かない感じがたまんないっていうか。
やっぱり跨いで欲しい。
「あれ、下ごしらえ終わった感じ?」
「大地が長考してる間にな」
「そんなに悩んでたんだ・・・!手伝わなくてごめん・・・!」
「いいよ。そんなに手間でもないしな」
みきちゃんはそう言いながら鍋を火にかける。
ちらちら見える足の付け根に俺の股間が歓喜。
ちょ、ちょっと、ちょっとぐらいならいいかな。
「あのさ、お前なんなの」
「いや、もうたまんなくって」
「だからってケツ鷲掴むなよ」
「じゃあ内腿を」
「あ!っちょ、擽ったい!つーか危ねぇよ!」
やーばーいー!!!
みきちゃんが、Tシャツ引っ張りながらもじもじしてる!
「あっ馬鹿!ソコ触んな!んんっ!」
グリグリとアナルを刺激したらみきちゃんが悶えた。
足がぷるぷるしてるし、顔が真っ赤。
「ほんとっ、やめっんっ」
「みきちゃん可愛い」
「うるさい!」
「まだ擽ったい?あ、締まった」
「何のプレイだ!何の!」
恥ずかしさに顔を真っ赤にしてみきちゃんが叫ぶ。
ほほぅ、この内股加減・・・みきちゃんも勃ったな。
「ニヤニヤすんな」
「ごめんごめん」
「あっ、くっ口と手が同じ動きをしてないだろうが!」
パンツの裾から指をしのばせてすべすべのお尻を撫でる。
さっきとは違って撫でるぐらい、掠めるぐらいでアナルを触る。
ちょっと指が当たっただけなのにみきちゃんは大げさに跳ねて、また顔を真っ赤にする。
リップ音を立てて顔中にキスしたらさらに顔は真っ赤。
煽られるとそわそわするみきちゃん、とっても可愛いです。
そしてどうしたらいいのかわからなくて目を泳がせて、たまにやり返してみるけど恥ずかしくてやめるみきちゃん、最早俺テロ。
「か、かっかわ可愛いいぃ」
「うるさい!」
「恥ずかしいの?恥ずかしいから拗ねてるの?」
「もう、黙れよ!」
「うんうん。ごめんね?」
「んっ、うぅ・・・んっんっ」
アナルにぐっと指を押し込む。
奥まで押し込んだらみきちゃんの足ががくがく震えてつま先立ち。
「ほら、ちゃんと炒めないと焦げちゃうよ」
「やっ、無理っ無理!立ってられないからっ」
「頑張って、ね?」
「う゛う゛ぅー」
みきちゃんは炒めるのもそこそこに鍋にじゃばじゃばと水を入れる。
ふーふーしちゃって、も、可愛い可愛い!
いつもなら怒るのに一生懸命俺の言うこと聞いてる!
・・・ちょっといじめられたい気分なのかな。
「あっあぁ!指、ゆっびぃ!」
「たまんなっ」
ちょっと指を出し入れしただけなのにすごい悶えてる!
「ほんとっ、ふっいい加減にしろ!」
「ぎゃん!」
「危ないって、言ってるだろ!」
「ご、ごめんなさい」
ギリギリ足を踏まれ、涙目で睨まれる。
ち、調子に乗りすぎた・・・。
本当に危ないと思ったから指を動かすのは控えめに。
これぐらいだったら許容範囲らしく、たまにぴくりと跳ねるが足を踏まれなくなった。
「う、あぁっ」
「わっ大丈夫?」
「くそぅ・・・どの口が言うんだ」
みきちゃんの手から軽量カップを取ってシンクへ置く。
ちょっとTシャツをまくり上げたらみきちゃんのパンツがぺらり。
みきちゃんのパンツってピッタリめだから勃つとすぐちんこの位置がわかるんだよね。
なんかもうそれも堪らないって言うかエロいっていうか。
そんなこと言ったらパンツをオール買い替えしちゃうから言わないけど。
「みきちゃんのパンツ、シミができてる」
「うるさい!見るな!」
「結構我慢してたんだね」
みきちゃんのパンツをずり下ろして、ちんこの先っぽだけぐりぐりする。
それだけなのにとろとろと先走りが溢れ出てる。
「本当に先っぽ好きだよね」
「あひ、ひっ」
「ローションいらないね」
「う、あぁっあっ、くっふっ」
指を増やしたらみきちゃんの腰が抜けた。
腰を支えてアナルを拡げる。
背を俺に預けて、俺の腕にしがみついて必死なみきちゃん。
「だ、だめっもう無理っ無理ぃ」
「立ったまま辛い?」
「火、止めるからっご飯あとでっ立ったままやだっ」
「でもみきちゃん、いつもより大きくしてる」
「やああぁっ!もっ先っぽだめ、やっあっあっ」
みきちゃんがイきそうなのを必死で堪えてる。
ぎゅうっと俺の指を締め付けて、足を突っ張らせて、唇噛み締めて我慢しちゃって。
「だめ、あっTシャツっ汚れるぅ」
「汚してもいいのに」
そう言ったのに必死にTシャツ捲り上げて我慢。
も、ほんと、その格好がどれだけエロいと思って・・・!
「幹也、あとちょっと我慢ね」
「あっ嘘!ほんと、無理っ無理いぃぃ」
「は、締めすぎだってば」
「あっんっだめ、立って、はっやだぁ」
幹也が爪先立ちでぶるぶる震えて、お尻だけこっちに突き出したみたいになってる。
ゆっくり腰を揺すって、それからぐっと腰を動かしたら幹也は驚くほど跳ねた。
「奥だめ、だからっあっ無理ぃ」
「あ、奥に当たるから立ったまま嫌なの?」
「ひんっひっあっ奥っ当てんなあ!」
「でも気持ち良さそうだよ?」
「ひがっち、がぅっあんっあっ」
「嘘ばっかり」
奥に当てると逃げるので腰を掴んで奥に当てる。
幹也の先走りが床に飛び、気持ちいいって訴えてるからやめない。
「あっだっだいちぃ!もっもうっ」
「うん?」
「イく、出ちゃっ」
「いいよ。俺もイきそう」
「あっイくっあっんうぅっ!あぁ!」
「っ、んっ」
パタパタと幹也の精液が床に零れる。
俺は思わず中出し。
「あ、鍋沸騰してる」
「ふっえ?」
「ルー入れないとね!」
「あぁっ、馬鹿っ!抜いてからっ」
「だって抜いたら幹也立てないでしょ?」
その言葉に幹也の顔が真っ赤になる。
「ほら、早くルー入れて、ね?早くしないと萎える前にまた勃っちゃう」
「このっ、このっ駄犬がっ」
「あー!そんなこと言うと先っぽぐりぐりするよ!」
「あん!やっ今はだめっあ!やるから!入れるからぁ!」
火を止めてルーを入れてかき混ぜる。
ぷるぷるしてる幹也がたまんなくってちんこの先っぽぐりぐりしたり、アナルの奥つついたり、乳首触ったり俺忙しい。
そうこうしてたら幹也はちゃんとカレーを完成させていた。
真面目だなー。
名残惜しいけど幹也の中から退散。
「んっあぁ・・・」
「一煮立ちさせる前にお風呂にしよっか」
「む、ムカつく・・・」
「また立ってしようね。幹也すっごい可愛いかった」
「誰がやるか!」
「痛い!」
この後お風呂でもう一回しようとしたらめっちゃ蹴られた。
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