11:プラマイゼロの関係性
「ミツル可愛かったなあ・・・」
俺は部屋について荷物を片付ける。
俺はちゃんと入寮したのは入学式の日だが練習参加のためこの学園には中学3年から来ていた。
実家が遠いので寮の部屋があてがわれ、当時の3年生と同じ部屋で過ごした。部屋の移動はなく、卒業したら誰かくるのかと思っていたら誰も来なくて一人部屋。開放的だった。
しかし転入生とかくればこの部屋になるのできちんと半分だけ使ってる。
「早く洗顔しなきゃ。ニキビ面とか嫌だしな」
サッカーは外だし日焼けとニキビ対策はしておかなきゃ大変なことになる。ニキビ面になって肌ボコボコとか俺無理。
洗顔フォームとタオルを持ち、水道へ向かう。私立だが部屋はただ寝るところしかないので基本的に全てが共用だ。
水道へつくとむっつりした顔のミツルがいた。なにやら怒ってるっぽい。
「ミツル?」
「あ、イッセイ」
「どうしたの?そんな顔して」
「・・・ヨシキと喧嘩した」
ミツルが?珍しいこともある。しかしミツルから何か言ったわけではないだろうなあ。ミツルだし。
俺はヘアバンドをつけて顔を洗う。それはそれは入念に。
「何か言われたの?」
「・・・・・うん」
何今の間!
「・・・それで?」
「ムカつくから部屋に戻りたくない。でもどこ行けばいいかわかんなくて」
「俺の部屋にいる?」
「えっ悪いよ!同室の子にも迷惑だし・・・」
「俺今は一人部屋、気にしないでいいよ」
泡を洗い流して顔を拭く。さっぱりした。
「あ、あのっ邪魔じゃなければイッセイの部屋にいていい?」
喜んでー!!!!!
ミツルを部屋に案内して飲み物を出す。とは言ってもミネラルウォーターとビタミン飲料とスポーツドリンクしかない。
「ミツル、ミネラルウォーターとビタミン飲料とスポーツドリンクしかないんだけどどれがいい?」
「あ、じゃあお水で」
ミネラルウォーターとビタミン飲料を手に持って、ミネラルウォーターをミツルに渡した。
「ヨシキ君とそんなひどいケンカしたの?」
首だけプルプル振るミツルがマジ可愛い!
しばらくするとミツルが口を開いた。
「よっヨシキがね、そのちんちんとかお尻の穴とか触るの!でもでも僕はそんなことに慣れてないから恥ずかしくてっ」
時間が止まった。
「さっきなんかせっせ、セルフ顔射?を西君に見らんぶふふぅ」
思わずミツルの口を手で塞いだ。
・・・あの変態野郎っ!やっぱミツルにいろいろしていやがった!ミンチにして魚の餌にしてやる・・・!
「ひっふぇふふひふふ」
「あっご、ごめん!」
ミツルの口から手をどけて謝る。思いっ切り鼻まで塞いでしまった。
「やっぱ僕が悪かったのかな・・・大嫌いとか言った気がする」
「そんなことないよ!」
確実にミツルは悪くない。・・・そして変態野郎とそんな関係にまで進んでるの?
「ねぇ、ミツルは俺とそーゆーことするの嫌?」
あ、俺なんてこと言っちゃってんだろ。
「へ?」
「ヨシキ君としたこと、俺とするのは嫌?」
ミツルににじりよって行く。ミツルはだんだんと顔を真っ赤にして後ずさる。俺はミツルの手をつかむとそのまま床に押し倒す。
「俺じゃ嫌?」
「う・・・ぅぅぅいっいや」
俺立ち直れないかも。
「いや、じゃなっ・・なぃ・・・ょ」
立ち直った。
でも顔は真っ赤を通り越して真っ青、さらに震えるミツル。俺無理矢理とかそういうの好きではない。
「別に無理しないでいいよ、震えてるじゃない」
「ちがっ違うの!でもっでも、はっはず、恥ずかしくてっ」
「じゃあ見ないでシよ」
「見ないで?」
「んんっ・・はっああっ」
「っは・・・ミツル平気?」
互いにタオルで目隠しをして、ミツルのペニスと自分のペニスを一緒に握って扱く。
初めはミツルの手も一緒だったんだけど辛くなってきたのか俺の服をギュッと掴んでぷるぷるし始めたので離した。
今は身体がビクビク跳ねていてホントもう俺ミツルの可愛さにどうにかなっちゃいそう。
「ううっん!イッセイっ先っぽ・・むりぃっ」
「ミツル先っぽ好きなの?」
「んああっあんっはひ、はああっイッセイっ!」
思いっ切りグリグリして上げると声をあげて喘ぐ。
俺の手はどちらのものかわからない先走りでぐしょぐしょになっている。
「は、はあっ・・・。ね・・ミツルのお尻、弄ったらダメ?」
「はあんっだめっだめ、お尻汚いからっ」
「大丈夫、汚くないよ」
手探りで唇を探してキスをして、ペニスを握っていた手を下に落としていく。
窄まりを見つけてゆっくりとなぞる。
しばらくマッサージを続けていたらいくらか柔らかくなった窄まりに指を埋めていく。
「うあっあっううっ・・・」
「苦しい?」
「ううん・・変な、感じするのっ。はひっあっあんっ」
指を出し入れすると可愛い声で鳴く。・・・初めて弄られたわけじゃないことに俺ちょっとショック受けてるけどっ!畜生っ、あの変態野郎っ!目隠しタオルでよかった・・・涙が吸い取られる。
緩くなったアナルにもう1本指を加える。
「いああっ・・はっ、あああっ苦しっ」
「わっごめん!大丈夫?」
「ひん!」
指を一気に引き抜いてしまった。
「ご、ごめんね・・・痛くなかった?」
「う、うんっ大丈夫。痛くないよ」
「よかった」
またキスをして指を入れていく。ぐにぐにと慣らしていけば2本すんなり収まった。ペニスにも触れてみたが萎えてはいなかった。よかった。
指を少し曲げてミツルの良いところを探っていく。
「あっ、や、んんんっふあああっ・・・!」
「良いところ見つけた」
「はあ、あっああ・・・なっ何・・・」
「今のところがミツルの良いところ」
「うあっああんっあっそこっだめっああん!お尻っ変に、なるっ!ああっ」
擦ったり潰したりすれば高い声を出すミツル。おそらく無意識で俺に腕を回して背中にしがみついている。顔が見えないのがすごく残念だけどっ!
「い、いっせいぃ・・・んああっでる、精液でちゃうぅっ」
「ん、ちょっと待って」
手探りでティッシュを探したけど見つからなかった。・・・仕方ないかな。
ミツルを抱き寄せてから自分の目隠しを取る。
「ミツル、ごめん。ティッシュ見当たらなかったから、目隠ししてたタオルだけど。俺目瞑るし絶対見ないから。信じてくれる?」
「うんっうん、わかったあっ」
タオルを互いのペニスにかけて扱きあげる。もう片方の手はアナルに入れてミツルの良いところを擦りあげた。
「うああんっあっああ!!!も、でるっでちゃうぅ」
「いいよ、出して」
「ンアアアッ!あっああんっ!!!」
「はあんっ!」
ミツルのペニスはまだビクビクしてて、俺のペニスにあたる。ミツルも俺も息があがっていて肩で息をする。・・・体力落ちたかも。ミツルがサッカー見てたから張り切っちゃったしな。
ようやくお互いの息が落ち着いた頃にミツルが口を開いた。
「あ・・・ごめん、タオルが」
「洗えばいいんだから気にしないで」
手探りでペニス周りを拭いてあげてゆっくりと離れる。
「ミツルから先に服着ていいよ、見ないって約束だから」
「うん・・・ありがとう」
ミツルが服を着るのを待ってから俺は服を着る。着替えてからミツルを見ると隅で小さくなってた。
「どうしたの?」
「恥ずかしがってたらいけないのわかってるんだけど・・・」
「全く恥ずかしくない人はいないと思うよ」
「でもっでもさ、友達同士でこーゆーこと普通にするんでしょ?」
「ん?」
な、なんだって?
「ヨシキがと、友達同士でこーゆーこと普通にするんだから恥ずかしがるなって・・・」
な、何変なこと吹き込んでんだあのド変態っ!
「え、えっと」
「え・・・やっぱりし、しないの?」
顔を真っ青にして震え始めたミツルを見て俺は慌ててしまった。
「い、いやっする!するよ!俺も山田とよくやったもん!」
嘘だ。考えただけで吐き気がする。
「そ、そうなの?」
「うん!ただこーゆーことはあまり人前では言わないし、相当仲良くないとしないもんなんだよ!」
我ながら苦しい言い訳だと思う。ていうかミツル・・・なんで変態の言うこと信じたんだ・・・。素直なところも好きだけどさっ。
「よかった。・・・早く慣れるようにするから!」
「うん、そうだね・・・。俺洗濯してくるから部屋で適当にくつろいでて」
「わかった!」
俺は練習用のウェアと精液塗れのタオルを手にとってランドリーに向かった。
いろいろしちゃったけど関係は何一つ進展しなかったな・・・。
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