ベビードール

素敵な趣味をお持ちで
Present for 柚木千耶san



「み、みきちゃん・・・?」
「おう。おかえり。バイト終ったのか」

どっしりとソファーに座り、足を組む可愛い俺の幹也。
手にはビールを持ち、自分で作ったらしいおつまみ類がテーブルに並んでいた。
だが、如何せん今日は様子がおかしいのだ。

「どっど、ど、どうしたの・・・?」
「ん?おしゃけのんれるらけー」
「いやっいやね!それじゃなっ」
「あ、これ?」
「そう!それ!!その服!」

そう、そのベビードール!!!
いつか着てもらえたらと買ってはみたがどこもかしこも隠れるどころか穴が空いちゃってるタイプだったから着てもらうことを諦めていたベビードール!
もっというならすごく厳重に隠していたはずなのに!
捨てられるから!

「む・・・大地の着て欲しいのじゃなかったか。クローゼットの奥のいつも変なの入れてる怪しい箱の中の1番下にあったのに」
「お、おおう?」

バ、バレてる・・・!
詳細に・・・!

「着替えてくる」
「ま、待ってえええ!!!早まらないでえええええ!!!!!」
「うおおっ!」

とりあえず立ち上がり、去ろうとする幹也をソファーに押さえつけた。
が、眼福・・・!

「世話しない奴だな。どっちだよ」
「着ていてください・・・」

消え入りそうな声で訴える。
このままこんなおいしい状況を終わらせる気は微塵もない。
幹也は溜息をつき、喉を鳴らしてビールを飲んだ。
改めて見ると・・・このベビードールは卑猥だ。
最早何を隠したいのかわからない。
乳首もちんこも丸見えだし、レース素材にフリルだ。
色だけ控えめのパステルグリーンとパステルイエロー。
お腹もがっつりと見えているし、おみ足は丸出しだ。
サイドを結ぶタイプのショーパンスタイルは正解だったと言える。

「鼻血でる・・・」
「ティッシュでも詰めてろ、駄犬」
「そうしようかな・・・」

情けないが破壊力がもう桁違いだ。

「大地もビール飲む?カクパーもあるぜ?」
「とりあえずビールで」

逃げる気も服を着替える気もない幹也を見て、俺は部屋へ一次退散。
荷物類を起き、ジャケットをかけるとローションとゴムを持ってリビングへすっ飛んだ。
ほろ酔いになった頃ぐらいの幹也を襲うのだ。
見た感じ、まだ少し身体がぽかぽかしている程度だったし。

「つまみ足りる?」
「うん!」
「そっか」

幹也をつまむから平気だよ!
心の声だ。
許して欲しい。
幹也からビールを受け取り、プルタブを引き上げる。
お疲れ様を合図に缶をぶつけ、ごくりごくりとビールを飲んだ。

「よっ、と」

そうして俺の膝へ移動してきた幹也。

「ほぶほほほほ!!!」
「ちょっ、汚な!」
「ご、ごべん・・・」

吹き出したビールが幹也にかからなくて良かった・・・。
っていうか、本当にどうしたの?!
いっ、今までそんな、そんな積極的に人の膝に座ったりとかしたことないじゃない!
うわああああ!
お尻の感触がチノパン越しに太ももに!

「あは、大地勃ってら」
「しょっしょうがないでしょ!」
「んふふー。じゃあいいものを見せてやろう」
「えっ」

これ以上にいいものがあるのだろうか。
幹也はグラスからマドラーを取り出し、ビールに浸す。
そしてビールを舐めとった。
・・・・・っていうか、それマドラーじゃなくない?

「ン、はぁ・・・」
「うおっお゛お゛お゛・・・?!」
「あっ、う、ンン!」

み、幹也がっ、自らっ、ブジーで尿道オナニーを・・・!
なっ、ちょっ、これ夢かなんか?!
ゆっくりと奥にブジーを押し進めて、それを少し動かして見たりして・・・!
俺にもたれかかりながら熱い息を吐き出す幹也の色っぽさに脳細胞がやられていく気がする。
いや、現実にしてるのかもしれない。
思考回路がショート寸前だ。

「ここがね、好き。んっあぁっ」

尿道の奥を引っ掻くように、つつくようにしてブジーで遊ぶ幹也。
びくりと震える足が殊更俺を追い詰める。
我慢は身体に毒だという。
ならば我慢はやめようと思った。
普段から我慢なんかしてないけどね!
幹也からのお誘いなんて断る理由は地球が爆発しても見当たらないよ!

「幹也っ」
「ンッあっふあぁ」
「んはぁ、ちょっと乱暴かも」
「んあぁ!はひ、大地っ」

ローションに濡れた指を幹也のアナルへ挿れる。
俺がいない間にほぐしていたらしく、難なく指は中に埋まった。
も、これ、俺っどこまで煽られるんだろう・・・!
普段そんなことをしない幹也だけに、ちょっとしたことが引き金だ。
きっと俺を殺そうとしているんだと思う。
ベビードールのフリルを揺らして、隙間から乳首を覗かせて、そこに極めつけの溶けた顔。

「ね、触ってぇ」

俺死んだのかもしれない。
試しに幹也の頬ではなく乳首を抓ってみた。

「ンッ、はぁっ」
「夢じゃない!!!」
「ん、あっ何が?」
「ううん。幹也があんまりにも可愛いから、夢かと思ったの」
「夢だったら、良かったって?」
「まさかそんな!!!ここにビデオカメラがないことが残念でならないよ!」

ちょっといじけたように見える幹也にたくさんキスをする。
幹也の下半身はどろどろで、アナルは指が3本も挿るほどに拡がった。
ちんこは未だに弄っていて、ブジーを動かす度に先走りを零している。
口元から流れた唾液がベビードールにシミを作る。

「幹也っ」
「ん?」
「も、俺が限界かも」
「大地のパンパンだもんな」
「ご、ごめっ」
「もういいよ。挿れても」

そう言って俺の上から幹也が降りる。
俺の目の前にお尻を突き出して、ぐいっとアナルを拡げた。
悩殺ポーズ。
これに耐えられる人類はきっと頭がおかしいのだと思う。

「ほら、早く挿れっあ゛あ゛!」
「ん、くぅ!」
「はあぁっあ゛、あぁっ」
「ご、ごめんっ」

言い終わる前にねじ込んだ。
ゴムを用意していたことなんて、頭の中からすっ飛んでいた。
でもここで抜いてゴムを着ける余裕は、ない!
幹也の腰を押さえ、これでもかというほど必死に腰を降る。
崩れ落ちそうな幹也は必死にテーブルに掴まり、この行為に応えてくれている。

「はあぁん!あっだめ、奥にいぃ!」
「気持ち良い?」
「うんっあぁぁっはああぁ!!!」
「あれ、ドライ?まだブジー挿ってたんだ?」
「ふっあ、だめぇ・・・!」

立っているのが辛いのか、足を震わせて必死に立っている幹也が可愛い。
幹也を引き寄せてながらソファーに座る。
そのまま足を抱えて揺さぶると幹也がぶるりと震えた。
さっきよりも奥まで押し込まれる感覚がしているみたい。
肌を擽るベビードール、幹也の可愛い部分だけ全部見えてるってのはやっぱりたまらない。
・・・言ったら変態と罵られるけれども。

「あっ、大地ぃっ!また、またぁ!」
「ちょっ、あっ!締めないでっ」
「ひっいあっん!ああぁ!イく、んっああっああぁん!!!」
「っ、んんっ!」

思わず中出し。
久しぶりだったし、たくさん出してるのが自分でも分かる。

「大地の、まだ出てる」
「い、言わないで・・・」
「ね、大地」
「ん?」
「その・・・お、俺も・・・出した・・い・・・」

恥ずかしそうに目を背けておねだりされた。
幹也のちんこはブジーが挿ったまま、ピンっと上を向いてる。
ずるりと自身のちんこを抜き、開いたアナルへ指を挿れる。
それだけで幹也は震えて、熱っぽいため息を零した。

「アナルで射精させてあげるね?」
「んひいぃ!あっやっやだぁ!」
「ぐちゃぐちゃって、音してるよ?恥ずかしいね?」
「あんっあっ、あうぅ!」

俺が出した精液を塗り込むように指を出し入れする。
その度に卑猥な音がして、その度に幹也が恥ずかしそうに顔を歪める。
幹也が自分から大きく足を開く様に心臓がばくばくする。
前立腺から少し外れたところばかり擦っていたら、幹也が自分で腰を振るものだからもうたまらない。

「あっ、大地っ!だいちぃ!ブジ、ブジー抜いてっ抜いて!」
「うん。取ってあげる」
「ひっいっ・・・!ふあっあああぁぁ・・・!」

テーブルの上に幹也の精液が飛んだ。
アナルから指を引き抜き、力が抜けたらしい幹也を抱える。
幹也のちんこから溢れるように精液が零れていて、幹也はその余韻に浸っていた。
大人しく俺に抱えられる幹也はぐったりとしていて、荒い息を吐いていた。

「大丈夫?」
「うん」
「ところで、どうしたの?」
「・・・別になんでもない」

みきちゃんはそう言うと俺にすり寄ってきた。
こうなってくると別になんでもないわけはない。
今日は普通に学校へ行き、それからそのままバイトだった。
記念日でもないし、誕生日でもない。
この俺が、みきちゃんとの大切な日を忘れるわけがない。
何か約束をしていたかといえばそうでもない。
バイトに行く前に学校でみきちゃんに会って、今日は少し遅くなるかもって伝えてたはずだ。
それからバイト先の先輩と一緒に少し早めにバイトに行ったのだ。
バイト前にクレープが食べたいと言うからそれに付き合うために。

「あ、それか」
「ん?」
「みきちゃん、嫉妬したんでしょ?」

そう言うとみきちゃんは顔面を真っ赤にし、そのまま俺の胸板に顔を埋めた。
なるほど。
一緒にバイトに行った先輩が女で、さらにはその人とクレープなんてものを食べに行ったからみきちゃんは嫉妬したのだ。
な、なんて可愛いんだろう!
嫉妬を醜いと言うけれども、こう、気を引くために頑張るっていうその発想?
最早テロ!

「もー。何においてもみきちゃんが1番なの知ってるくせにー」
「うっ、うるさっ」
「食べ歩きクレープなんかじゃなくて、ちゃんとお店にクレープ食べに連れて行ってあげるよ」
「クレープが食べたいんじゃない!」

今更恥ずかしがって怒鳴ってもどろどろのベビードールじゃ怖さも半減。
可愛い可愛い可愛い!

「じゃあ今度の休みはみきちゃんと2人で、みきちゃんのやりたいことしよ?」
「・・・うん」
「クレープは俺が作ってもいいよ?」
「だからっ、クレープはもういいって言ってんだろ!」

抱きつくついでに首を締められた。
でも何にも気にならない。
むしろさっきからちんこが元気を取り戻してそんなに密着されたらうっかり挿っちゃいそう。

「あっ嘘、だっだめ!ンっやああぁ!」
「ごめん。つい、うっかり」

そう、あくまでうっかり。




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