浴衣

隣を歩く(東)京美人に俺のテンションは上がりっぱなし。

「や、やっぱ、無理だって」
「だいじょーぶ!」
「せめて、せめてパンツを・・・」
「だめでーす」
「死ね!」

今みきちゃんは女物の浴衣に髪飾りを付けて俺の横を歩いている。
俺の母さんがみきちゃんで遊んだのだ。
さらにみきちゃんのお母さんまで出てきて、みきちゃんはなくなく女物の浴衣に袖を通す羽目になった。
ちなみに俺は男物の浴衣。
裁縫とか料理とか色々やっている教室で作ったらしい。
せっかくだからこの服で帰宅すればと言われ、ついでに近くでやっているお祭りに行くことにした。
さてここでなぜみきちゃんはノーパンなのか。
簡単に言えば俺が脱がしたのだ。
動きにくいらしいみきちゃんの代わりに荷物を鞄に詰めてながらみきちゃんを見つめていたらふとパンツラインが気になって。
後ろを向いてと言えば素直に後ろを向いたみきちゃんのパンツを下げた。
悲鳴をあげたみきちゃんにげんこつにくらいながらパンツを回収。
どうしたかと見にきた親にまさかパンツを取られたなんて言えないみきちゃんを連れて家を出たのだ。
慣れない浴衣、さらには下半身の違和感でみきちゃんの足取りは重い。

「も、無理・・・」
「なんで?可愛いよ?」
「百歩譲って女装まではよくても、ノッノーパンだなんてっ」
「バレないって。ほら賑わってるよ!」

もう目の前に見えるお祭り会場。
みきちゃんは人が来るとコソコソと俺の後ろに隠れる。
ぎゅうっと腕を捕まれて俺のなけなしの理性がふっ飛びそう。

「パ、ンツを」
「だめだってば」
「あっ尻を撫でるな!」
「ぐふっ」

顔面にみきちゃんの拳がめり込んだ。
でもいいのだ。
パンツ返せとは言うがお祭りに行かないとは言わないし。
今着替えに戻ればお祭りが終わってしまう。
みきちゃんもお祭りには行きたいらしいのだ。
もうあたりも暗いし、この人混み。
みきちゃんは女には見えないけど、人がじろじろと見るほどではない。
現に誰もみきちゃんを笑いもしないし。
むしろゲイとかオカマっぽい人からの視線が気になる。
俺のだ、見るな。
いつもの威勢の良さはなく、俺の袖を引いてゆっくりと後ろについてくる。

「みきちゃんっ!何食べたい?」
「なんでも、いい・・・」
「うーん・・・じゃあ人形焼き食べる?好きだよね?」

みきちゃんの手を引いて人形焼きを1袋。
焼きたてのカステラみたいな人形焼きを食べながらたこ焼きを買う。

「あっ、青のり抜きでお願いします!」

みきちゃんは歯に青のりつくの嫌だから外で食べるときには青のり抜くんだ。
それからじゃがバターと串焼き、ビールを2本買って道をそれる。
人がいない所で一休み。

「あーんしてあげる!」
「結構だ」
「そんな・・・!」

プシッと音を立ててビールを開ける。
喉を鳴らして飲めばおっさんみたいな声が出た。

「たこ焼き美味しい?」
「うん。ほら」
「あー・・・たたたたっ!熱い!」

わざと口端に当ててきた。
パンツ返さないことを相当怒ってる。
でも返さない!

「あ、みきちゃん足痛くない?」
「まだ平気。大地は?」
「俺もまだ平気。ほら、じゃがバタも美味しいよ?食べて」
「ん」

みきちゃんの怒りは満たされていく食欲でなんとか収まりつつある。
鞄からティッシュを取り出し、串焼きで汚れたみきちゃんの口を拭う。
全て綺麗に食べ終わり、また屋台へ。
小さいりんご飴を片手に屋台で射的で遊ぶ。
みきちゃん、射的うまいの。

「ここ、かな・・・。よし!」
「おー・・・さすがみきちゃん」

ぬいぐるみとお菓子を落として、近くにいた親子にソレをあげる。
手を振る親子に手を振り返し、みきちゃんの手を握って先に進む。
りんご飴も食べ終わり、追加でビールを買ってさらに歩く。

「たまには、いいな」
「えっノーパぐお゛ぉっ」
「違う」
「浴衣?」
「浴衣、というか・・・」

みきちゃんは顔を真っ赤にして小さな声で女装と言った。

「なんで?」
「大地と、手が・・・繋げる・・・・・」

キュン死するかと思った。
控えめに繋いでた手を引いて、人混みに押されたふりをしながらぐっと身体を寄せる。

「幹也可愛い!」
「ちょっ寄るな!」
「大丈夫だよー」

その辺でイチャイチャしてるノーマルカップルに負けないほどイチャイチャする。
そら折れそうなほどの腰ではないし、華奢でもないし小さくもないけどこんなに幹也は可愛い。

「ホント、離れてっ。だめだってば」
「なんでなんでなんでー」
「たっ勃ち、そ・・・だからっ・・・」

内股気味のみきちゃんの股間に足を当てるとちょっと勃っていた。

「やだ・・・先っぽ、擦れるん、だって・・ば・・・」

俺はエッチなみきちゃんも大好きです!



周りでは花火が始まったのか人はまばら。
多分花火が見えやすい場所にみんな移動したんだと思う。
お酒でちょっと理性が緩いみきちゃんを引っ張り木の陰に押し倒して夢中で唇を貪る。
最初こそ抵抗してたけどちんこの先っぽを弄り回していたら声が漏れ初めて、ちんこが完勃ちしたところでおとなしくなった。
みきちゃんの浴衣がはだけるのを最小限に抑えるために裾を捲る。
足に舌を這わせて、それから震えているみきちゃんのちんこを口に含んだ。

「んっ、あっんんぅ・・・」
「ひくひくしてる」
「しゃべ、んなっ」

みきちゃんのちんこを伝っている俺の唾液を指に絡めて更に後ろへ。
きゅっと締まっているみきちゃんのアナルにゆっくり指を這わせる。
しばらく撫でるように動かして、それから指を埋めた。
立っているし、浴衣のせいであまり足も開けないから狭い。
だけどみきちゃんの中が熱いのも、絡んでくるのもわかってテンションが上がる。
ついでにちんこも上がった。
それはそれは勢いよく。
先っぽを上顎に擦りつけるとみきちゃんは気持ちよさそうな顔をして、びくりと太腿を跳ねさせる。

「ふ、うっうぅんっ」
「ん、はぁ・・・みきちゃん、後ろ向いて?」
「や、まだ無理だって」
「うん。今日挿れないから、大丈夫」
「挿れないって、なんっ」

みきちゃんの身体を回して少しだけ浴衣を上にあげる。
腰を掴んで少しだけ上を向かせるとそのまま滑らせるようにして割れ目にちんこを滑らせる。

「コレ、素股。久しぶりだ、ね」
「んううぅぅ!」

ホント久しぶり。
みきちゃんがお尻痛いから嫌だ言った以来かなぁ・・・。
俺が襲っちゃったからなんだけど・・・!
つま先立ちっぽくなっているみきちゃんの足はガクガクしていて。
ソレがまた気持ち良かったりする。

「やめろっ、擦れる、んっ!」
「きもちーでしょ?」

片腕でみきちゃんの腰を掴んで、空いた手をみきちゃんのちんこに添える。
俺のちんこがみきちゃんのタマに当たる度に足を突っ張らせて俺の腕を痛いほど握る。
自然と腰を揺するスピードが速くなって、みきちゃんのちんこを扱く手も早くなる。

「あうっあっむ、無理ぃ・・・!でう、出るっ」
「い、いよ?」
「は、あっ、あんっあっん、うううぅぅ!」
「ンンッ」

俺の手にみきちゃんの精液がべったりとついた。
俺もみきちゃんの太腿に精液を吐き出す。
みきちゃんを落とさないようにゆっくりしゃがんで、鞄からティッシュを取り出して手を拭く。
それからみきちゃんのちんこと太腿も綺麗にして、自分も後始末。
はだけてる足元は見ないようにしながらゴミを片付ける。
せっかく綺麗にしたのに、盛ったら怒られるもの・・・!

「大地」
「な、なんでしょうか」
「早く帰るぞ」

みきちゃんが立ち上がって浴衣の裾を戻す。

「花火は?見なくてもいいの?」
「歩きながら見れるだろ」
「それはそうだけど・・・」

せっかくなのだから見て帰ればいいのに。
大半は終わっているだろうけど、時間的にまだやってるし。
ソレに一番大きいのは大体後半にあがるではないか。
目で訴えていたらみきちゃんが少し恥ずかしそうに、恨めしそうに俺を見る。

「早く帰って、その、もう1回だな・・・」
「えっ」
「今更素股程度で満足するわけがないだろ!」

察しろと俺の頭を素っ叩いてみきちゃんは自分の鞄を持つ。

「ふんっ・・・お前が帰らないなら俺は1人ですましてやる」
「帰ります!花火を見ながら帰ります!」
「うわっわっ、くっつくな!あ゛!」
「み、みきちゃああああぁぁぁん!」

この後下駄で足を挫いたみきちゃんと鞄を抱えて家まで帰った。
さすがに重かったけど、重いなんて言わない。
きっとコレが幸せの重さなんだ。
もうヤりたくないって言われちゃったけど・・・それでも俺は幸せだ。



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