3日目の深夜

お母様は引き引き摺られるようにして連れて行かれた。
綺麗な金色の髪をしていて、よくそっくりだと言われていた。
俺はお父様に手を引かれて知らない男に抱かれたり知らない女を抱いたりした。
そして髪を引っ張られて小屋にぶち込まれたのだ。

「オイ、起きろ」
「・・・んっ」

今の主人は同じ年ぐらいの黒髪の青年だ。
この屋敷の坊ちゃん。
黒髪に飼われている俺はこの黒髪の部屋で生活している。
外に出るときには裸同然にするくせに部屋では服を着ろという。
服は黒髪のおさがり。
服を着せはするが生活の場は大型犬用のゲージ内で寝床は犬用ベッド。
中途半端にトイレや風呂だけ人の生活。
どうせなら奴隷として調教されて全て忘れてペニス狂いになりたかった。
初日なんてひどいもので目が覚めたら犬が俺の中に射精していた。
あまりのショックに失禁したのを覚えている。
二日目に服をもらった。
でもその日体内放尿をされて服を汚した。
反省しろと暴力を振るわれて意識を失った。
そして今日は精液が枯れるまでオナニーショーをさせられて、ゴミと罵られ冷水をかけられた。
そこから記憶がなかった。

「オーイ、金髪。生きてるか?」

返事の代わりにうなずく。

「どうした?」
「え?」
「うなされて泣いてた」

頬を触れば涙がでていて、夢を見たことを思い出す。

「夢を見てた」
「夢?」
「お母様とお父様の夢」
「もう帰れねぇよ?売られちまったんだから」
「わかってるよ!」

この黒髪はどこで聞いたか知らないが俺が売られた理由を知っていた。
ダサいとかざまあないとか散々言われて悔しくて悔しくて涙すら出なかった。

「もうほっといてくれよ、俺は奴隷なんだ!気にしないでくれよ!」
「呻き声がうるさくて目が覚めた」
「悪かったよ、もう邪魔しないから。だからっだから、ほっといてくれよお・・・」

耐えられなかった。
いつだって黒髪は中途半端に優しくする。
ひどい事するくせにきちんと身体を綺麗にしてくれて。
普通は奴隷に鎮静剤を使うのに黒髪はどれだけ俺が蹴っても引っ掻いても鎮静剤を使ったりしない。
服だっていつもTPOを考えて選んでくれる。
その優しさが俺を惨めにする。

「頼むからっ奴隷調教をしてくれ、この生活に耐えられない!便器にだって家畜にだってなんだってしたらいいじゃないか!」

思わず泣き出してしまった。
嗚咽をあげて咽び泣く。
我ながらみっともないとは思う。

「俺さあ、奴隷いらないんだよね」
「え?」
「親父がステータスとか言ってて、買えと言うから買っただけ」
「じゃあ俺じゃなくてもよかっただろ!」
「ただプライド高い奴をどん底に落とすのが趣味なわけ」
「・・・最低っ」
「ンで人前で裸で歩かされたり犬と同じ格好で放尿させて、犬に犯されたり大小どちらも人前で漏らして永遠オナニーさせられて。お前はプライドボロボロ挙げ句奴隷調教してと言う。俺はたまんないわけよ」
「俺お前ホント嫌い」
「でも俺が泣かせたなら気分はいいが違うことで泣かれちゃ気分悪いわけ」

そう言うなり黒髪が俺を抱き締める。

「泣くなよ」

ホント嫌い、ムカつく。
子供をあやすように背中をなでられて、俺はまた泣いた。

「あんまり大声は出すなよ、奴隷を慰めてるとか親父に見られたら殺されるから」
「う゛う゛っ・・・!ムカつくっムカつく!」
「はいはい」

抱き上げられて黒髪のベッドに移動して一緒に並んで寝る。
見つかれば黒髪が怒られるに違いないのに。
俺はいつの間にか眠ってしまった。



朝目が覚めると黒髪がいなかった。
しばらくすると部屋の扉が開いた。
黒髪が朝食が乗ったワゴンを押していて、俺は慌てて変わる。

「別にいいのに」
「見つかって殺されるのは俺だ」

テーブルにサンドイッチにサラダ、卵やベーコンなどを並べると黒髪が俺にサンドイッチをくれた。

「一緒に食おうぜ」
「馬鹿かお前。奴隷と一緒に飯とか聞いたことない」
「別に気にするなよ」

俺はため息をついてソファーに座った。
さっきもらったサンドイッチを咀嚼する。
チーズとハムだ。
久々にまともに食事をした気がする。
卵とベーコンも取り分けてもらって特に何か話すでもなく食べ始める。

「坊ちゃん、旦那様がいらっしゃいました」

黒髪が一気に焦り始めた。
俺も俺でとりあえず食事を飲み込む。
黒髪は俺の皿を床におき、俺にこっちにこいと合図をする。

「金髪!俺のしゃぶっとけ」
「ベルト外してっ」
「テメーでやれよ!いそげ!」

装飾品だらけのベルトをはずし、黒髪の萎えたペニスを口に含む。

「入るぞ。・・・お前具合が悪いとかいいながら何してんだ」
「いいだろ。コイツがしゃぶりたいってきかないんだ」
「全く。馬鹿な奴隷を買ってしまったな。新しいのを買ってやろうか?ソイツは捨てればいい」

俺は身体をびくつかせる。
俺は奴隷ですらなくなるのか。

「俺はコイツがいい」

黒髪は俺の金髪をなでながら言った。
必死にペニスをしゃぶりながら涙を堪える。
ああ、もうダメかも。

「頑固さは母親譲りだな。・・・医者はいりそうか?」
「いらないよ」
「だろうな。悪化しないように寝ておきなさい」

そう言うと黒髪の父親は出て行った。
俺は黒髪の父親が出ていってもひたすら黒髪のペニスにくらいついていて、フェラチオを止めない。

「オイ、もういいぞ」
「ンンッ・・はあんぢゅるるっ」
「人の話を聞け」

口からペニスを抜かれて涎が零れる。

「あっ・・・お願い、しゃぶらせて?精液飲ませて?」
「ハア?ペニス狂いにでもなったか」
「冗談、お前のがいいの。俺お前にだったら何されてもいいかもしんない」

黒髪はニヤリと笑って俺の口にペニスをつけた。

「早く俺にだけ溺れろよ」
「あんっンンッ、はっああ、うんっうん!ちゅぶっジュッジュルルっ」

俺は涙を浮かべながら黒髪のペニスをしゃぶりはじめる。
黒髪は俺にバイブをくれた。

「アナル、寂しいだろ?」
「はあっあ、アナル寂しいの。コレ入れてもイイ?」
「もちろん。一気にぶっさせよ」
「うんっ、見ててね?」

俺はすぐにズボンと下着を取り払い、バイブを濡らして一気にアナルに入れた。

「ふぅっあああああん!アナルきもちいいんっ!きもちいいのお!」
「スイッチ最大にして」
「ひぃっああああん!はあっやらっいいとこあたるぅぅ!ペニス踏んでえ、俺のペニスグリグリしてぇっはひっはあん!」
「全く、金髪は淫乱で男なのにペニスが大好きなんだな」
「んはっ!俺は淫乱でぇ、男なのにぃアナルペニスでぐちょぐちょされたり、ペニス、はひっいあっあっ、ちゅーちゅーするのがしゅきらのおっ」

そしてまた黒髪のペニスにしゃぶりついた。

「ははっ可愛いやつ」

ああ、俺幸せかもしんない。




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