スクール水着#

コンコンッ

「大地ー?」

ドアをノックするが返答無し。
ついさっきまで家にはいたはずなんだが姿が見あたらない。
俺の希望によりお互いの部屋は別なので入るときには必ずノックするようにしている。
大地はしないけど。
あの犬は学習をしないのだ。
リビングはテレビがつけっぱなしだったし、夕飯の支度も途中だ。
今日は大地の当番なのでおそらくテレビを見ながら支度をしていたに違いない。
ダイニングキッチンにするんじゃなかったかな・・・。
風呂場にもトイレにもいない。
玄関で靴を確認すると大地のスニーカーがなかった。

「出掛けたのか?」

それなら仕方ないかなと思い大地の部屋へ向かう。
海外小説の英語版を読んでいたのだがわからない単語が多く、なかなか進まない。
辞書はあるが電子辞書の方が楽なので大地に貸していた電子辞書を返してもらおうと思ったのだ。

「思えば大地の部屋入るのいつぶりだろ・・・」

基本的にリビングに二人でいるし何かあれば大地が俺の部屋に来るのでここ最近大地の部屋に入った記憶がなかった。
妙にドキドキしながら大地の部屋に入る。

「お邪魔しまー・・・」

目の前に俺がいた。

正確には俺ではなく、俺の顔が合成されたポスターが貼ってああった。

メイド服を着た俺。

裸エプロンの俺。

巨乳をさらけ出す裸の俺。

アレ目眩が・・・。
そして例の体操服の俺(情事後)までも引き伸ばしてある。
ベッドサイドに目をやるとデジタルフォトフレームがあり嫌な予感がして再生するといつ撮ったのか俺のおねだり特集。
ブルマをずらしてアナルをひろげる俺にミニスカポリスで足を広げる俺に記憶にはないミニスカポリスM字開脚にお仕置きしてポーズにお漏らしした直後の俺(放心状態だったからいつ撮られたのか記憶にない!)までいた。

さ・・・最悪だ・・・!

ふとパソコンに目をやればスクリーンには体操服を着て白ハイソックスをはいている最中の俺。
そしてドアの裏側にバニーちゃんの俺を発見した。

「あっあの、馬鹿犬っ・・・!」

ふと目をやった先には小さな紙袋。
なんだか可愛い袋に入ってて女の子からのプレゼントかと思って少しイラッとする。
悪いとは思ったがこの部屋を見回して俺のやっていることの方が罪は軽いと速攻で判断。
中身を手に取り、俺は硬直した。
スクール水着(女物)に白いゼッケン。
名前は『安倍幹也』。



「ただいまー!お醤油コンビニになくてスーパーまで行ったから遅くなっちゃった。・・・アレ?みきちゃーん?幹也ー?・・・・アレ、俺部屋のドア開けっぱなあああああああ!!!!!」
「だ、大地?あ、俺電子辞書を」
「みみみみみみきちゃあああんっ!ごめんっごめんね!だから帰ってきて!目、目が明後日見てるっ!!!」
「俺なんも見てな・・・ぎゃあああああ!スクール水着いいい!!!!!」
「ああっ!なげちゃだめっ!!!まだみきちゃんに着せてないのないのにっ!」
「誰が着るかボケエエエ!!!!!」

スクール水着は没収しました。



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