ComingOut:58
原田がピアスを買ってきた。
3つのピアスと4つのピアッサー、それぞれをペアでつけれるように。
そんな原田は他の奴等にに土下座の真っ最中。
まぁこうなったのは俺のせいなんだが。
「ピアスつけてください」
「ペアとかキモすぎるだろうが!!!」
佐藤が初めにキレた。
もっと言ってくれ。
「お願い!ペアリングもネックレスも嫌とか言われてようやくピアスならいいって!」
「なんで俺等までやるんだよ!嫌だ!」
「だって山下くんがみんなするならいいって言うから!俺自腹で買ってきた!」
「ふざけ倒せハゲ!頼むから巻き込むな!」
「でも鈴木はしたいって!」
「はっ?!ちち違っ」
「テメェピアッサーから手を離せ!」
そうなのだ。
いきなりペアものが欲しいとか言い出しやがって。
拒否しまくったんだが諦めないので絶対にNOと言う面子を巻き込んだわけで。
「俺はしてもいいよ」
「吉田様!」
「おま、マジで言ってんの?」
「うん。別におそろいピアス可愛いじゃない。今しかできないよ?」
佐藤が吉田を睨んでいる。
その調子だ、粘れ。
すでにピアッサーを手にしている鈴木は頼りにならないんだ!
中村なんか興味ねぇよとばかりに携帯弄っていやがるしもうお前に頼るしかないんだ!
「・・・・・痛いぞ」
「う゛・・・我慢する」
「バチンて音すんぞ、痛い感じの」
「イケる、はず!」
「だあ゛あ゛あ゛っ!わかったよ!開けてやるよ畜生!」
「シャアアアァァァァ!!!」
「裏切り者オオオォォ!」
原田とほぼ同時に叫ぶ。
佐藤のインポ佐藤のハゲ佐藤の粗チン佐藤のバカ佐藤のエロ魔人佐藤の鬼・・・!
「アレ、すごい悪口を言われた気がする」
「気のせいだ」
「はーい、じゃあみんなボコボコにピアス空けようねー」
「ピアス、どれでもいいの?」
「好きなの取れよ」
ようやく興味をもったらしい中村がピアス物色。
ピアスはブルーとピンク、クリアの3色だ。
割とゴツめなのは原田チョイスだから。
「俺これがいい。耳冷やすんじゃねぇの?」
「冷やした方が麻痺するんじゃない?原田と山下どうしてたの?」
「俺ピアス空けたのガキの時だし。後は安ピンぶすっと」
「俺画鋲だったもんなー」
「ヤンキー共、まともに空けたことはないのか」
中学生のファーストピアスなんて大体が安ピンだと思うんだが。
俺は画鋲なんて冒険はしなかったが。
「そういや佐藤元ヤンのくせに空けてないよな」
「俺ピアス好きじゃないの」
「チャラチャラしてるから?お前チャラチャラしてるのに?おもしろーい」
「チャラ田、お前のちんこホチキスで包茎に戻してやろうか」
「ナマ言ってすみませぎゃああ!」
佐藤が原田のちんこを思いっ切り握り潰した。
馬鹿な奴め・・・チャラチャラしてるやつにチャラチャラしてるなんて言われたくないだろう。
「山下、ピアス空けて」
「じゃあ手は股間にあててくださーい」
「え、ちょ、漏らすほど痛いわけ?」
「いや、お前痛いと勃起するから」
「しねぇよ!」
「痛ッ!このっテメェ俺様を殴ったな!鈴木のくせに!」
久々に頭なんか殴られた!
陰毛頭の髪を掴んで頭突きを1発。
痛さに悶えている陰毛頭の耳を掴んで引っ張り上げる。
「あだだだだ!ごめんなさい!」
「もう遅い!」
ばちんっ
「っあ・・・あ・・・!」
「ハイ、貫通ー」
鈴木はなんか目を虚ろにさせて佐藤のとこに走っていった。
「さささ佐藤っ!」
「うおっ!」
「お、思ったより痛くないぞ!」
「ほーぅ?」
「ぎゃあああ!痛っあ゛っひっぱあああ!!!」
わざわざピアスを引っ張る男はすげぇ楽しそうだ。
・・・裂けたんじゃねぇのかな。
「原田、開けて」
「少し音するけど一瞬だからー」
「あぁ。ちゃんとずれないように開け」
ばちんっ
「ふおぉぉい!しゃべってる最中に開けるなよ!」
「あ、ごめーん!」
「うわあもうびっくりした!ストレスレベルが酷い!アナルがヒュッてなっただろ!」
「中村くん、落ち着こう。すごい恥ずかしいこと言ってる」
中村も貫通、ふざけた原田にぎゃんぎゃん言ってる。
佐藤は鈴木を虐めてるから次は吉田に開けてやろう。
「吉田、来い」
「お願いします」
「・・・よし、まず俺の肩から手を離してくれないか」
腕を突っ張って俺の肩を掴む吉田。
俺の腕が吉田の耳まで届かない。
っていうか力の入れ方が本気じゃねぇか!
「よ、吉田・・・開けられ、な、いだろっ・・・」
「怖いんだもん!鈴木くんのも中村くんのもすごい音した!」
「じゃぁ開けなければ」
「開ける!開けたい!でもその前にトイレ行ってきていいですか!チビりそう!」
「汚ぇ!さっさと行けよ!」
「俺は山下くんみたいに漏らさないもん!」
・・・ピアッサー、ゴリゴリしてやろう。
スカトロプレイに抵抗がない奴に言われたくない!
「う゛ぐっ、ふ、うぅ」
「ぜい゛じんっ統一っ!」
「堪えろっこ、こぶふっ」
「ひぃ、ひぃ、ふぅぅ」
「何笑ってんだお前等。中村はガキでも産みそうなのか?あん?」
「今なら、産めるかも!陣痛陣痛!も、腹痛ぃっ、お゛おお・・・!」
「中村っ頑張れ!俺が取り上げてやるよ!あ゛あはははは!」
「死ね」
「「ごふっ」」
佐藤と中村の頭に肘を落としてやる。
なんて失礼な奴等だ。
浣腸して違うもん産ませてやろうか。
腹を抱えて悶えてる鈴木と原田はケツを蹴り上げてやった。
また笑い出した中村を殴っていると吉田が帰ってきた。
「はー・・・スッキリしたところでピアスリベンジで!っていうか山下くん何してるの?!ちょ、中村くん虐めないでよ!」
「ムカついたから」
「いだだだだ!痛いっ!痛い痛い!」
「うおぉぉい!俺のむーちゃんとねねちゃんが!」
中村の自慢のおっぱいに爪を立てて引っ張る。
すぐ吉田に引き剥がされたけどもヤツは涙目だ。
ざまぁ!
「フフフ・・・次はお前だ・・・」
「ちょっまっやっぱ原田くんに開けて貰いたいなぁみたいな」
「遠慮すんなよ」
「う゛お゛お゛ぉっ!痛いい゛だだだ!」
「はーい、大人しくしましょうねー」
足で関節キメてピアッサーセット。
タップは無視だ。
「まっちょちょ本気で待って!」
ばちんっ
「っひ!」
「ハァイ、終わりですよぉ」
「っあ゛あ゛あ!痛い痛い痛い!」
さらに関節締めてから思いっ切り耳を叩いてやった。
あースッキリした。
後は佐藤だけか。
「佐藤、俺と原田どっちがいい?」
「・・・自分でやる」
「何?怖い?」
「あぁ、怖いな。鈴木耳血塗れだし」
「それお前のせいな」
「怖くないよー。原田くんが優しーく佐藤くんの耳犯してあげるよ」
「よしよーし、わんちゃん鈴木。あの気持ち悪いチャラ男に噛みついておいで」
「首でいいか?」
「わんちゃんハウス!!!」
身体を起こした鈴木から逃げるように原田が1歩引く。
ついでに吉田を踏んだ。
吉田が瀕死だ。
「つか佐藤マジで自分でやるわけ?」
「うん」
「なんで?真面目にやってやるぞ」
「俺実は耳性感帯なのよ」
ばちんっ
「「「「「え゛」」」」」
それからみんなで反射的に佐藤の耳に手を伸ばした。
きっちりガードされていたけども。
「お前等タマ潰すぞ」
「くそっ!佐藤のくせに耳が性感帯だなんて!」
「なんてノーマルな性感帯!」
「盲点だった・・・!」
「耳レイプしてやりたい!」
「やっと・・・やっと俺にもタチの兆しが・・・!」
「鈴木くん、俺穴さえあればいいよ」
「ごめんなさい・・・!」
佐藤の一睨みで鈴木は押し黙る。
この後みんなで佐藤に挑んだが結局返り討ちにあった。
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