ComingOut:41

「俺カロリーハーフよりは普通のがいいんだけどな」
「俺はケチャップのがいい」
「ケチャップしょっぱいじゃん」
「マヨネーズも変わんなくねぇ?」
「ジャムあるよ、アプリコットなんてお洒落なのが」
「アプリコット味の吉田?えー・・・甘いのはいいんだけど吉田がアプリコットとか・・・」
「むしろバターが正解じゃん?吉田バター犬っぽい」
「お前等失礼だな!」
「じゃぁ俺が勝ったらマヨネーズ、原田が勝ったらケチャップ、吉田が勝ったらバターな」
「佐藤くんおかしい!アプリコットが通ってない!」
「俺アプリコットジャム好きだからさ」
「じゃあマヨネーズじゃなくてアプリコットでいいじゃない!」
「嫌だよ。パン食う度に吉田思い出すだろうが」
「げぇ・・・俺パン食べれなくなる」
「バターも同じじゃん!」
「いや、パンにはマーガリン派だから。な、佐藤」
「え、俺マヨネーズ塗る」
「お前マヨネーズの上からジャム塗るの?!」
「おー」
「・・・お前、節操なしだとは思ってたが食事もなんだな」
「男にも女にも食事にも一応のこだわりはあるわ」
「例えば?」
「男は精通してること、女は初潮迎えてること、食事はサラダにはドレッシング」
「純粋な節操なしだろうが!こだわりがほぼないだろうが!」
「むしろサラダにドレッシングがわからないよ!パンにマヨネーズ塗るくせにサラダはいけないのかよ!」
「サラダにマヨネーズかけたらもちゃもちゃするだろ?トマトにマヨネーズが許せない」
「わけがわからねぇよ!お前のマヨネーズの使い方知ったらキューピーがキレるぞ!」
「俺味の素派だから」
「あ、俺は花王派だから。エコナらぶ」
「吉田健康志向なんだな・・・」
「長生きしたいんで」
「ちなみに俺は」
「さ、じゃんけんしようぜ」
「聞かねぇのかよ!」
「せーの、じゃんけんぽん」
「俺の勝ちー」
「マヨネーズかぁ・・・」
「ほら、吉田脱げ」
「できればケチャップがよかったなぁ。ベタベタなりそう」
「綺麗に舐めるって」
「ちゃんとちゅーちゅーしてやるから」
「あー・・・冷たいけど気持ちいい」
「今日暑いかんな」
「でも舐められるとぬるくなる」
「後ですーすーしてくるって。んぢゅぅぅっ」
「あっ、んんっ」
「んっ強めに吸えよー?マヨネーズごと吸引する気分で」
「い゛っ、は、原田のもピリピリするけどっ佐藤のは痛いぃっ」
「お前吸い過ぎ。掃除機か」
「いっそもう吉田ごと食べようかなみたいな」
「やめて、痛いの嫌!優しく攻めて!」
「ええ゛え゛づま゛んな゛い゛」
「痛アァ!ちょ、噛みながら喋っ痛アァ!」
「真面目にやれよ、佐藤!」
「そんな言いながらお前ソコ違うからな。もう少し右だろ」
「あぁっくすぐったい!」
「腹痙攣させるな。マヨネーズ零れる、んっぢゅぅ」
「っいい゛い゛!佐藤っ痛っ」
「吉田も少しは我慢しろよなー・・・ちゅっんっんんっ」
「はぁ、はぁ・・・俺今気分はお姫様」
「なんれー?」
「顔だけはいい男が俺の身体に夢中みたいな。俺このアングルたまんな」
「「ぢゅう゛ぅぅ」」
「いだだだだだだごめんなさい!嘘ですごめんなさい!痛いから!カニバリズム反対!嫌っ!」
「はー・・・唇痺れた」
「俺痺れてない」
「お前すげぇな・・・」
「上の歯と下の歯に挟み込んで吸えば」
「痛ぇよ!聞いてる俺が痛ぇよ!されてないのに痛ぇよ!」
「された俺はもっと痛いよ!」
「でも綺麗についたろ?」
「「歯形もな!!!」」
「細かいことは気にするな。じゃあ戻るぞ!マヨネーズは冷蔵庫に戻しとけよ!」
「戻した!」
「じゃぁ行こうぜ!」
「やーましーたくーん!見て見て見て!」
「中村と鈴木も見ろ!」



「・・・お前はもう死んでいる」



「「「・・・・・」」」



「っぶ」
「「あーっはっはっはははは!吉田最高!」」
「ぶ、ははっはぁっ似てた?!似てた?!あはははは!」
「似てた!似てた!」
「あ゛ぁっ俺笑いすぎて吐きそう・・・!」
「あは、あはははは!」
「・・・何だあのテンション」
「・・・つかキスマークでケンシロウとか馬鹿じゃねぇの?」
「・・・」
「佐藤ー、鈴木キレてんぞー」
「え?!面白くて?!」
「馬鹿か。キスマークなんかつけてるからだろ」
「これぐらいで?!ちょ、それはないだろ!だってお前ケンシロウだぞ?!」
「言い訳の意味が分からん」
「マジ勘弁しろよ、お前も吉田ケンシロウ見てみろって」
「・・・お前はもう死んでいる」
「「あは、あははははは!」」
「「うるせぇぞ!」」
「マジ吉田そのネタ鉄板」
「でも俺佐藤のおさるさん好きだぶふっあ゛っ思い出し笑いがっ」
「俺のキムタクのモノマネしてるホリのモノマネは?!ねぇねぇ!」
「アレ俺もできるわ!ちょ、待てよ!、っだろ?」
「ちげーよ!似てねぇってはははは!」
「あー・・・なんでこんなのと俺付き合ったかな。ケンシロウとかドン引きなんだけど」
「俺はこれに高1から付き合ってるんだぜ」
「お前新しい奴探せよ。浮気する上にバカとかもうお前が可哀想だよ」
「・・・なぁ、」
「ンだよドM。お前もアイツ等の仲間か?」
「やめてくれ」
「ならほっとけ。狩り行くぞ、狩り。お前いないと山下と2人じゃ」
「あのさ、なんか吉田テカってねぇ?」
「・・・言われてみれば確かに」
「吉田、お前なんか塗ったの?」
「うん?あっ、中村も舐める?俺今ほんのりマヨネーズ味」
「なっ」
「オイコラ俺様の家で何してたンだテメェ等」
「いやな、どうせなら味があった方がいいなぁ思って山下くんのお家のマヨネーズ拝借しました」
「ごちそうさまです、マヨネーズ」
「おいしく食べられました」
「うおぉぉい!もうあのマヨネーズ使えないだろうが!」
「吉田味だぞ」
「パンに塗れよ」
「うまいよ」
「ぶん殴りてぇ・・・!」
「もう殴ればいいよ」
「そうだな。もう佐藤なんか知らねぇ」
「そう?いいかな?よし、テメェ等並べボケェ!血塗れにしてやる!」
「「「ぎゃああぁぁ!」」」




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