ComingOut:26

「チッ!吉川の奴ンなに課題ださなくていいじゃん!英語わかんねー!」
「俺倫理の課題終わらなそう・・・中兄の鬼畜っ!でも中兄格好いいから好き!」
「原田抱かれてもいいって言ったらしいな」
「俺中兄にだったら処女を差し出すよ」
「中兄はお前のケツなんかもらいたかねーだろ」
「なぁ・・・佐藤どうなんのかな」
「中兄次第っしょ。ちゃんと課題仕上げたらしいし」
「新学期には停学明けてるといいなぁ」
「なんだかんだ佐藤頭いいし平気なんじゃん?」
「今日中兄と面談っしょ?明日から新学期だし今日の夜までにはいろいろわかるだろ」
「うん・・・。佐藤、選抜行くのかな?」
「停学なった時点で推薦もAOも無理だから受験だろ?行けるなら行くべきだな」
「そうだよなぁ・・・」
「落ち込むなよ、鈴木くん」
「そうそう。それに俺等が何言ってもアイツ聞きゃあしないし」
「つか佐藤のどこが好きなの?」
「・・・・・ん?」
「ハァ・・・山下直球過ぎ」
「なっな、な、そっそんっそな」
「みんな知ってるわバカ。お前顔に佐藤が好きですって書いてあるもん」
「うそ、ちょっ違う、違っ・・・・・え、あの、・・・マジ?」
「「「「うん」」」」
「灰になりたい・・・!燃やしてくれ!」
「まぁまぁ、佐藤は気付いてないからさ」
「鈍い奴でよかったな」
「・・・うん。あのさ、お前等自分が男が好きって知った時どうだった?」
「俺等?」
「付き合ってンだろ?お前等4人」
「あー・・・あのな鈴木、中むぎゃあああっ目がっ目があああ」
「うん、そうそう!まぁなりゆきではあるけどねー!!」
「・・・・・オイ原田、黙ってろ。面白いから」
「ちょ、中村、マジ、目が、凹んで、おおおぉ・・・!」
「原田?!」
「原田は気にするな。アレだ、何かの発作だ」
「何の発作だよ!」
「えーと、男を好きだったって時の感情だっけ?山下は?」
「俺は多分初じめて好きになった奴が男だったしなぁ。むしろ違和感なかったぜ?」
「俺はなんとなくだなー、中村ならいいかな的な感じだからさ。特に何も」
「俺も吉田といて楽だし的なノリ」
「おでは、やまびだがね゛」
「いや、原田はいいよ。ほら、ティッシュ」
「あ゛じがどお゛ぉぉ」
「原田・・・眼球真っ赤だぞ」
「で、鈴木は佐藤のどこがいいわけ?」
「・・・・・顔?」
「あ、イラッとした。殴っていいかな?いいよね?」
「な、中村くん落ち着いて!」
「そうだよ、中村。ドMだから喜ぶだけだよ」
「ドMじゃない!」
「いざとなったら俺が前歯折ってやるから心配するな」
「え、山下くん?!いや、マジな話、なんつーか、気がついたのも割と最近で」
「佐藤にヤられすぎてクセになったとか?」
「あーあ。にゃんにゃんなってるよー、貴重なタチが」
「いや、正直なとこ佐藤を掘りたいんだけども」
「無理無理!鈴木にできるんなら俺が掘ってるわ」
「佐藤のケツ超すべすべなんだぜ」
「は、原田見たの?!」
「いや、一度触ったんだよね」
「さ、佐藤のケツ触るなんてなんて怖いもの知らずな・・・」
「「「「よく無事だったな」」」」
「おぉ、見事なハモり」
「佐藤のケツ触るとかマジ勇者だよ!何レベルだよ!」
「佐藤のケツめっちゃ綺麗だよ」
「パないな!うわぁ佐藤ケツ綺麗なんだ!」
「むしろ俺鷲掴んでみようかな。原田ができたなら俺もイケる気がする」
「おー、やれやれー、触ったれー」
「今度触らせてもらおー!」
「そしてお前等も全員階段から突き落とされて、ンで佐藤にボコボコにされろ」
「全然無事じゃねぇだろうが!!!」
「ふざけんなよ!触れねぇよ!」
「リスク高すぎるだろうが!」
「もう俺ミンチになるかと思ったよ。いやぁ・・・思い出したくもない」
「アレ佐藤だったんだ・・・。うわぁ・・・事故かと思ってた」
「黙っててね。俺また事故にあうよ、人身事故」
「うまくねぇよ」
「そんな危険を犯してまで佐藤のケツに触りたくない」
「佐藤のケツ・・・」
「鈴木、勃起させんなよ」
「やらしー事ばっか考えてんだろ」
「真面目そうな奴ってだいたいむっつりだよな、このドM」
「ド変態」
「お前等俺をなんだと思ってんだ」
「佐藤に言ってやろ。鈴木が佐藤を脳内で犯してるって」
「やめて!中村くんやめて!そんなこと言ったら佐藤に何されるか!」
「確実に人身事故だな」
「俺原田みたいに頑丈じゃないから死ぬよ!確実に死ぬよ!」
「嘘だよ。俺は佐藤じゃないから人の恋路を邪魔したりしない。・・・・・面白いから」
「え?」
「まぁ出来る限り協力してやるってこと!」
「いや、出来ればほっといて欲しいみたいな」
「遠慮するなよ!ほら、もうすぐ佐藤誕生日じゃん!佐藤が好きな店教えてやるから」
「とりあえず秋葉だな!」
「え、秋葉って佐藤オタクじゃないよ?」
「ハァ?ンなん分かってるよ」
「じゃあ秋葉に何の用があんの?」
「「「「アダルトグッズに決まってんじゃん」」」」
「え゛」
「ポンギのSM専門もお気にだよなー」
「無印でダンボール買って、リボンは100均でいいよな」
「裸のがいいのかな?佐藤って着衣派だっけ?」
「むしろ縄が服ってタイプじゃん?」
「首輪とリードはガチだよなー」
「宅配する?俺等デコして逃げる?」
「あの、ちょ、何の話?」
「佐藤がきっと喜ぶ」
「鈴木くんがメインの」
「僕を食べてっ!」
「だーいさーくせーん!わー!」
「お前等・・・!ソレこっそり練習してただろ!バカにしやがって!真剣に悩んでんだからな!」
「成功するって!大丈夫大丈夫!ぎゃははは!」
「やまっ山下笑いすぎ!ぶふっ」
「お前も笑いすぎなんだよ!チャラ田のくせに!」
「だは、あぁぁ!もう腹痛い!笑いすぎて苦しい!」
「はぁっはぁっ・・・!俺、息ができない!」
「・・・・・ホントっお前等なんかに相談するんじゃなかったっ!」




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