18:最大値と最小値
「DFが和木と松尾、SBが千代田と柏木、FWは・・・」
嬉しさに顔がにやついた。今度ある新人戦、2年もいるからレギュラー怪しかったけど無事にレギュラーを獲得。俺のポジションはFWだから本命とはいかなかったけどSBもしたことないわけじゃないし、とにかくレギュラー獲得だ。
ガツンと首に重さを感じて振り返れば千代田先輩と松尾先輩が肩に体重を乗せていた。
「よかったな、柏木!」
「1年のくせに生意気だぞ!おめでと!」
「ありがとうございます!」
先輩達との関係も良好、俺の高校生活は明るい。
「レギュラー陣、テストで赤点があった奴は外すからな!」
「「げぇー・・・」」
・・・これさえなければ。赤点じゃないと言い切るだけの自信がないからなんとも言えない。とりあえず今はポジティブに行こう!
ロッカールームにガードやらスパイクを放り込んでシャワーブースで簡単に身体を洗う。入念に洗顔をして、ドライヤーで髪を乾かして、髪をセットする。ボディローションを塗って着替えをすませればようやくさっぱりした。スポーツバッグに汚れたウェアやソックスを詰め込んでロッカールームを後にする。
レギュラーになれたことはミツルに1番に報告したい。そしてできれば応援しに来てほしい。腕に結んだお揃いのミサンガを見て自然と顔が綻んだ。
荷物を部屋においてミツルの部屋へ向かう。ノックを数回すれば未だに寝間着のミツルが出てきた。まさかまだ寝てたのかな・・・。
「お、起こしちゃった?」
「んー・・・そろそろ起きなきゃだったし平気だよ。どうぞ入って」
「お邪魔します」
どうやらあの変態野郎はいないらしい。バスケ部も新人戦あるらしいし忙しいんだろうか。
とりあえずミツルが寝ていたであろうベッドに腰掛ける。ミツルに差し出されたお茶を受け取ればミツルの袖口から覗くおそろいのミサンガ。ミツルも腕につけてるんだ。
そのまま俺の横に座るミツル。目をゴシゴシしてまだ眠そうだ。か、可愛い・・・!
「夜更かししたの?」
「・・・まぁ、そ、そんな感じ・・・」
「またヨシキ君に何かされたの?」
「う゛っ!」
その言葉に顔を真っ赤にするミツル。ぎゅうっと手を握りしめてぷるぷるしてる。太股摺り合わせ・・・まさかアイツミツルに突っ込んだ・・・?
「ミ、ミツル?何されたの?」
「いっ言えないよ!」
「まさか、その、ちんこを」
「うわあああ!わーわーわー!」
え、ガチ?ガチなの?俺どうしたら・・・え、まさかそんな先越された感じなのかしら?かしら?
「イ、イッセイ?」
俺はミツルからペットボトルを取り上げて俺のペットボトルと共に床に置く。肩を掴んで軽く押せばミツルはあっさりベッドに沈んだ。
た、確かめるだけ・・・確かめるだけ・・・。大丈夫、ミツルは同意してなんかいないはずなんだ。きっとヨシキ君が無理矢理ぶっ込んだに違いないのだ。
「うひょひょぉい!い、イッセイ?!」
「確かめるだけ、確かめるだけ」
「えっちょっなになになになぎゃー!!!」
ズボンとパンツを掴んでずるりと脱がせる。膝裏を掴んで開脚させると少し赤くなっているけど決して無理矢理されたような痕ではない。っていうか太股にこれ見よがしに付けてあるキスマークにイラッとする・・・!上書きしてやろう。
そのまま赤くなったアナルにも舌を這わせて濡らしていく。あっさり挿ってしまった指があまりの悲しさに震える。
「ひぁっ!あっイッセイ?!あん!」
「はっ!あ、ご、ごめん!」
「あうぅっ!」
そんなつもりじゃなかったのに前立腺擦っちゃった・・・!とりあえず指を抜いてミツルから手を離す。ミツルはパンツとズボンを取ると下半身を隠した。
な・・・涙目だなんてどっどうしよう・・・!やっやりすぎたよね、そうだよね!あ・・・嫌われたら生きていけない・・・。
「・・・ホント、あの、ごめん。なんというか、我を忘れていたみたいなホント俺何をしてっ・・・!」
「も、もういいからっ!でもっあの、あのっできれば、帰ってっ」
「う゛っ・・・ご、ごめん・・・」
「あ、そんなつもりじゃっあっなんか用事があったんじゃ」
「あ・・・いや、また今度言うよ・・・」
「いやっ待って、聞くよ!」
ガシッと腕を掴まれて振り返れば必死な顔のミツル。・・・あと勃起したちんこ。
「ミツル、その・・・」
指でちんこを指差せば俺から手を離して手でちんこを覆い隠した。
「ミツル」
「なっなに・・・」
「ミツルが、あの、嫌じゃなかったらなんだけど、ヨシキ君と同じ事したら、ダメかな?」
「な゛な゛な゛っ」
顔を真っ赤にして俺を見るミツル。今俺どんな顔してミツルを見てるんだろ。
口を開かないミツルを見て、我ながら馬鹿な事を聞いてしまったと思った。
「ごめん。無理強いするつもりはないから」
無言に耐えらんなくて腰をあげればミツルに腕を引かれた。やっぱり困った顔をしていて口は結んだまま。
「ミツル、離して?困らせるつもりもないから」
「い、いっ嫌じゃないからっ嫌じゃないから」
「うん。でも無理しないで」
「ヨ、ヨシキと同じ事でしょ?あの、色気がない言われたけど、笑っちゃうかもしれないけど、それでもいいならっ」
必死なミツルに俺が限界。もう理性なんて無くなってしまいそうで。
それなのにミツルが自分からキスなんかするから俺の小さな理性が地球の裏側まで吹っ飛んだ。
ミツルが痛くないようにとローションなんか持ってないからただひたすらアナルを舐めた。両足を肩に掛けて、もうアナルは指が3本入るほど拡がった。
それがもどかしいのかミツルは自分でちんこを扱いている。でもうまくいかないらしくて余計に苦しそう。空いてる手は乳首弄っていて、そのミツルの姿に俺のちんこがまた大きくなった。
ぐちゃぐちゃ音を響かせながらさらにアナルを拡げていく。バラバラに指を動かせばミツルの腰が跳ねた。
「うあっあっイッセイっひうぅっあぅっ」
「ミツル可愛い、んっんん」
「はっんふぅぅ!」
手を休めずにミツルにキスをしたらミツルの身体から力が抜けた。ミツルはぼーっとしていて、口から耐えることなく喘ぎ声だけが響く。
少しキツいかもって思ったけど俺のちんこが限界。ミツルが息を吐き出したのを見計らって中に押し込んだ。
「あぐうぅぅっ!あっ何っあ、いっうああっ」
「っあ、泣かないで。痛かった?」
「いっ痛くなっでもあっあふ、ひうぅぅっ」
「は、よかった」
痛くはないみたい。ちゃんと念入りに慣らしてよかった。ミツルのちんこも萎えてはいないし、切れた様子もないし。
ゆっくりと腰を引いて見るとミツルの足がピンと伸びた。
「はうっあううぅっ!」
「っ、ミツル、力、抜いてっ」
「あっむりっむりむりぃ!あひぃっああっ」
今度はゆっくり押し込んでみた。ミツルのちんこから先走りが飛んだ。ちゃんと感じてくれてるらしい。よかった。
もう一度ゆっくり腰を引くとミツルの手で耳をバシッと叩かれた。
「い゛っ!」
「はあんっ!あ、ごめっあぅぅっ」
「ど、どうし」
「声っはあっ、いやっああぁっ!」
すごい照れ隠しの仕方・・・!そして聞こえてるんだけど。あぁ、もう可愛いなぁ。ゆっくりしようと思ったけど無理っぽい。
前立腺に当たるように腰を振ればミツルの背がしなる。加えるなら耳を掴んでる手に力が入ってすごい耳が痛い。
「やっああぁっ!あっしょこっあっあうっやあぁぁっうぅん!」
「ミツル、平気?ちゃんと、んっ気持ちいい?」
「ひゃうぅっあうっんあぁっあっ」
これのどこに色気がないんだろう。ヨシキ君は目が悪いに違いない。涙流して喘ぐ姿なんか下半身に直にクるんだけど。
「あっイ、イッセイっ!あぐっうううっ」
・・・大きくなってごめんなさい。
そろそろ限界なので動きを早めていく。ミツルも限界っぽいんだけどさっきから白っぽい先走りしか飛ばない。身体に力はいってるし緊張してんのかな?
ちんこに手を伸ばしてミツルのちんこを扱いてあげる。
「うあっあっ無理、いやっやああっイッセイ、あっだめ、無理、あぅぅ」
「あ、ミツルっ締めすぎっ」
「はぁっああんっん、んあぁぁっ・・・!」
「うぅっ」
ミツルが俺の手に出して、その締め付けでイキそうなのをこらえる。無理矢理ちんこを引き抜いて自分の手に吐き出した。
両手が精液でベタベタだ。ミツルのならまだしも自分のは・・・。ティッシュで両手を拭いて、ミツルを見たら唇を噛み締めて声を出さずに泣いていた。
「ミ、ミツル?!あっ、ちょ、嘘っ、い、痛かった?!」
「う゛っう゛ぅ・・・うあああっイッセイの嘘吐きぃっ!ヨシキと同じ事って言ったじゃんかああっ」
「えっ・・・え?!ヨシキ君とシたんじゃっ」
「違うもんっヨシキは太股にっうぅぅっ!」
「え、ちょ、ホントに?えー・・・」
ティッシュでミツルの涙を拭く。変態野郎、素股しただけだったのか・・・うわー・・・じゃあミツルの初めて俺なんだ。うわー・・・う、嬉しいかもしれないってかめっちゃ嬉しい。
「なっ何笑ってんだよ!」
「ご、ごめんっ!あの、嬉しくてつい・・・」
「イッセイなんかっイッセイなんかっ・・・大嫌いだああっ」
「え、えええぇぇー・・・」
計り知れない程の精神的ダメージを負った。最高だけどっ最高だけどっ・・・さ、最悪だあああっ!
あ、涙出てきた。
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