温泉浴衣vol.4

「りっちゃん寝たのかな・・・」

寝室をのぞいて俺は固まった。
りっちゃんは安倍ちゃんと抱き合って寝ていて。
それだけならまだしも安倍ちゃんのはだけた浴衣に手を入れて安倍ちゃんの足を撫で回し始めた。

「あっやあぁ・・・」
「んんっ」

俺はとりあえず何を考えるでもなくりっちゃんの脇腹を踏んだ。

「がはっあ゛っと、時生?!あ゛っちょっ」
「りっちゃん何してんの?」

ガンガンとりっちゃんのお腹を何度も踏む。
足フェチなのは知ってたけど安倍ちゃんに手を出すなんて!

「ちょっ時生、それぐらいにしないとりっちゃん死んじゃうんじゃ・・・」
「え、これぐらいじゃ死なないよ」
「ぎゃあああああ!ごめっなんか知らないけどごめんなさい!」

大丈夫、りっちゃん割と丈夫にできてるから。
安倍ちゃんがりっちゃんの声で目が覚めたらしくムクリと起き上がった。

「だいちー・・・うるさいー」
「みっ幹也!大丈夫!寝てていいからっ!」
「だいちー?こっち来て、だっこー」
「うわあああっ」
「「・・・え゛」」

俺は足をりっちゃんのお腹に乗せたまま固まった。
りっちゃんもそのまま固まってセリーと安倍ちゃんを見ている。
あ、安倍ちゃん・・・?

「大地っんちゅ、ちゅ、だいちー?」
「みっ幹也、もう寝ないと、ほらっ明日早いから!」
「大地がちゅーしてくれたら寝るー」
「うん、たったくさんしてあげるから寝よ?ね?あっ幹也、んんっ」

安倍ちゃんがセリーにキスをせがんで、セリーが安倍ちゃんにキスをした。
俺もりっちゃんも普段の雰囲気と180度違う安倍ちゃんから目が離せないでいる。

「だいち、勃っちゃった」
「くそおおお!!!」

その叫び声にビクッと身体が跳ねる。
セリーは安倍ちゃんをを抱えて立ち上がると俺とりっちゃんを睨んだ。

「今見たことは忘れろ!」

それだけ言うとセリーは安倍ちゃんを抱えたまま部屋を飛び出した。

「な、なんだったんだ?」
「わかんない」

とりあえずセリーと安倍ちゃんはしばらく帰ってこないに違いない。
俺はりっちゃんに跨ってりっちゃんの上に寝そべる。

「りっちゃんは俺じゃ不満なの?」
「全然不満じゃない」
「安倍ちゃんの足触ってた」
「え゛、マジで?」
「うん」
「ごめん。覚えてない」

ギュッと抱き締めてくれるりっちゃん。
お酒で赤くなった身体にたくさんキスマークをつけていく。

「りっちゃん・・・シたい・・・」
「明日辛くなるぞ」
「駄目?」
「ハァ・・・そんな顔他でしたら駄目だからな」
「うん。・・・んっんあぁ」

内股を撫でていた手がパンツの中に入ったきて、ペニスの先を撫でる。
弾くように撫でられるとすぐに芯を持った俺のペニス。
りっちゃんの胸元に耳を寄せれば少し早い心臓の音が心地いい。
刺激が足りなくて腰を振ればりっちゃんがニヤニヤしてた。

「足りないの?」
「あんっ!あっきかないでぇ・・・」
「どうしてほしい?」
「あっお尻っアナル弄って?ぐちゃぐちゃしてっ?」
「うん。じゃあ指濡らして」

差し出されたりっちゃんの指をベロベロと舐めて濡らしていく。
一本一本丁寧に舐めてまんべんなく濡らすとりっちゃんの指がお尻に回る。
入り口をつつくだけの指に痺れを切らして、誘うようにりっちゃんの指を飲み込んだ。

「は、あうぅっあっ指挿ってるぅ」
「俺の指ぎゅうぎゅう締め付けてる」
「あっ言わないで、んっいいからぁっあんっ」

ぐちぐちとアナルを拡げるりっちゃんの指。
ペニスは自分で扱いて、空いた手で自分の乳首を弄る。

「あんっね、タオル取ってえ?濡れちゃうぅっ」
「もう?早いよ」
「んんっ!あっだって、あっりっちゃん、あっゆかたも格好いいからぁっ」
「え、マジで?」
「うんっ格好いいよぉっ」
「夏祭りの頃にはちゃんとした浴衣着るわ」
「楽しみに、あぁっしてるから、んあっ絶対だからね?あん!」

ホント何着ても何してもりっちゃんは格好いい。
りっちゃんが近くにあったタオルを俺に手渡す。
身体を起こして浴衣が濡れないようにタオルでペニスを包んだ。

「んあぁっあっりっちゃん、あんっ指抜いて。きょ、俺が、あっ動くからぁっ」
「うん」
「ンンッ!」

りっちゃんの指が引き抜かれると腰を浮かせてパンツを脱いだ。
りっちゃんのペニスを掴んでアナルに当てて、ゆっくりと中に押し込んでいく。
りっちゃんでいっぱいになるこの瞬間が俺は好き。
ゆっくり押し込んでいるとりっちゃんはニヤリと笑って俺のペニスをタオルごと扱いた。

「んああぁぁっ!は、あっりっちゃぁんっんんっ」
「あは、全部挿った」
「んっあっあん!アァッ!」
「ほら、早く動いて?」
「手、あっ止めてっやああっだめだってばぁぁ!」

いくら嫌と止めてと言ってもりっちゃんはペニスを扱く手を止めてはくれない。
仕方なく震える手足を動かして、腰を揺らしていく。
パンパンと乾いた音が響いて、いくらか繰り返せばりっちゃんの先走りでスムーズに動き始めた。
俺のペニスはイけそうなイけないような感じで、先走りでタオルをびちゃびちゃに濡らしている。

「あっんっり、りっちゃんっだめっあああっイ、イっちゃうっイっちゃうからぁ!」
「いいよ?イっても。やめないけど」
「そんなっあっやああっも、あっもぅむりぃ!あうっあっあああぁぁっ・・・!あひぃっあっやめ、あっ」
「無理、俺まだイってないから」

イってるのにりっちゃんは扱くのをやめてくれない。
もう動くこともできなくてただりっちゃんの上に乗ってるだけ。
りっちゃんは俺のペニスを扱きながら腰を振って、俺の身体はその動きに従って跳ねる。
タオルで先っぽ擦られるとたまらない。

「あ、ああっ!とま、あっれなぃぃっも、ああん!あっりっちゃんっりっちゃっあん!」
「時生のでタオルぐちゃぐちゃだよ?」
「ああっああんっ!先っぽ、あっらめなの、あああっ!」

背をのけぞらせて強い刺激に耐える。
さっきからイきっぱなしのような感じがしてもうおかしくなりそう。

「りっちゃんっ、りっちゃんっあっもうおかしくなるよう!ああっあっやああっ」
「俺も、イきそ」
「はひっあっああん!ああぁぁっ深いいぃ!んあああん!」
「んぅぅっ」
「ふああっあん!はぁん・・・あ、あぁ・・・」

中に温かいものを感じて、俺はそのままりっちゃんの上に倒れた。
そのまま息を整えて、しばらくするとりっちゃんのペニスが抜けていく。

「あぁっんっ」
「・・・もう一回温泉行こうか」
「うん・・・」

セリーと安倍ちゃんにもタオル持って行ってあげよう。

***

チェックアウトの時間なのに俺は布団から頭があげられないでいる。
正確には腰が痛いから立ち上がれないんだけど。

「時生、観光するんだろ?猿見たい言ってたじゃん」
「・・・腰痛い」
「せめて早く着替えて」
「律が加減を知らないせいじゃん。負担でかいんだぞ」
「う゛」
「時生、俺がおぶってあげるからとりあえずチェックアウトしよ?」

セリーに言われてもぞもぞ着替える。
りっちゃんが俺の荷物を持ってくれて、セリーの荷物を安倍ちゃんが持つ。
それからセリーが俺をおぶるとそのままチェックアウトした。
は、はじめての旅行だったのに最悪だ!

「な、なんかごめんね・・・」
「時生が気にすることないよ」
「律が悪いんだ、律が」
「胸が痛い・・・!」

ニコニコ笑うセリーとりっちゃんに文句言ってる安倍ちゃんと反省してるらしいりっちゃん。
楽しかったなあ!

「また来ようね!」
「そうだな」
「腰は痛いけど、UNOもしたしお土産買ったしいつもと違う安倍ちゃん見たし楽しかった!」
「ちょ、時生っ!」

バタバタっと音がして、安倍ちゃんがアスファルトに沈んだ。
じ、地雷踏んじゃった・・・!



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