17:無病息災、健康第一
「ヨシキっコレ結んで!」
「ミサンガ?」
「うん!」
お風呂上がりにヨシキに腕を差し出してミサンガを渡した。
イッセイがいっぱいつけてて、なんか格好いいなって思ってたけど自分じゃ買う勇気がなくて。それにスポーツとかしてないから僕がつけても変だし。でもイッセイに着けるって約束したし、イッセイとお揃いだし!
「顔キモいぞ」
「でへへ」
ドン引きされた。自重しよう。
「なんか願い事があんの?」
「ないよ?」
「え、じゃあなぜにミサンガ?」
「イッセイとお揃いなの!」
「ふんっ」
「イヤー!!!千切らないで!」
せっかく結んだミサンガを千切ろうとするヨシキからなんとか腕を引く。ブチっていったら洒落にならない・・・!初ミサンガなのに!願い事もまだなのに!
ブーイングしてたらヨシキに頬を摘まれてビヨンビヨンてされた。顔伸びるっ!丸顔が更に丸くなったらどうしてくれるんだ!
「いひゃい!伸びる!」
「顔キモかったから」
頬を撫でていたらぐっとヨシキの顔が近くなる。その分後ろに下がればまた近くなったからまた下がる。何度がそれを繰り返したら背中がベッドにあたった。ヤバいと思った時には遅くて、次の瞬間にはヨシキの唇が触れた。
「なっ何すんだよ!」
「いいじゃん。俺がファーストキスなんでしょ?」
「う゛っ!お、お母さんだっ!」
「それもどうかと思うぞ」
仕方ないじゃないか。僕がちゃんと話せる女の人はお母さんとお婆ちゃんと近所のおばちゃんたちだけなんだ。おばちゃんいつも飴いっぱいくれるんだ。
僕の正面に座ったまま離れないヨシキの間をすり抜けてベッドに潜り込む。僕の明日の予定は死ぬほど寝るなのだ。意地で早く寝るんだ。
「・・・ヨシキのベッドあっちだから」
なんで当たり前な顔して入ってくるんだ!
「今日はこっちで寝る」
「じゃあ僕があっちで寝る」
「じゃあ俺もあっちで寝る」
「意味がないじゃん!」
「久しぶりに一緒に寝ようぜー」
腰に手を回してくるヨシキの手を叩きながら身を捩る。
「1人で寝ろよー!ヨシキ大きいから狭いんだよー!」
「ミツルが小さいからいいじゃん」
「・・・気にしてるんだぞ」
食事の時の飲み物を牛乳にするぐらい気を使ってるんだぞ!170無理ならせめて165ほしいんだ。
ちなみに今気になっているのはカルシウム配合プロテイン!ムキムキになりたい、ムキムキ。もやしっ子を卒業したい。西君みたいなマッチョが理想的。
「プロテインマズいからやめとけよ」
「エスパー?!」
「この前町田と一緒になって西とイッセイの筋肉触りまくってたじゃん」
「西君の筋肉すごいよね」
「俺もいつかあーなる」
「ヨシキに筋肉ないことにびっくりしたよ」
「うるせー。ぷよぷよ腹の奴に言われたくない」
「う゛っ!」
ぷよぷよ腹とか言われた!
ちょ、二の腕ぷよぷよしないでほしいんだけど。筋肉ないからぷよぷよしてるのに・・・!
「今に見てろー!ムキムキマッチョメンになるんだからな!」
「・・・オェ、そんなミツル嫌だ」
心底嫌そうな顔された・・・!
「ミツル明日何すんの?」
「死ぬほど寝て本読む!今日たくさん買ったの!」
「暇人め」
ヨシキは起きあがると僕から布団を剥いだ。そしてさも当たり前のように僕のスウェットに手をかける。
「オホホーイ・・・な、何するのさ」
「俺明日午後練、寝坊できる」
「だから?」
「遊ぼうぜー」
「い、いやだっうわあっ」
スウェットのズボンと下着を脱がされて慌ててちんちんを隠す。ズボンを取り上げようとしたら反対にあるヨシキのベッドに投げられた。
このっ性欲魔神っ変態!
「トランプとかで遊ぼうよ!」
「嫌。ほら、恥ずかしがるなって」
「うわっやめろよ!いやっ嫌だ!汚いから、ひっ」
足をヨシキの肩に担がれて、ヨシキにお尻の穴をベロリと舐めらる。
「ははっ今キュッてなった」
「うぅっ!離してっ嫌だ!」
「気持ち良くなるって」
「んんっ嫌だってばぁっ汚いからっんっ」
汚いって言ってるのにヨシキはお尻の穴を舐めるのをやめてくれない。舌でお尻の穴をつついたり、ちゅーって吸ったりする。うぅ・・・恥ずかしい恥ずかしい!
ガシッとお腹をホールドされたと思ったらヨシキが僕を見てニヤニヤと笑った。そして僕に見せるようにお尻の穴に舌を入れていく。
「あっあぅっヨシキ嫌だっひっ!」
「ちゅ、きもちひーの?」
「やあああっあっあぅぅ」
出たり入ったりする舌がテラテラしててなんか、なんか卑猥だっ!
だんだん抵抗なく舌が入ってきてにゅるにゅるする感覚に背中がゾクゾクする。うぅぅ・・・お尻の中がむずむずする。
「ミツル、自分のおちんちん見てみ?」
「へ?」
「先走りすごいよ」
「っ!だっだっだってぇ、ヨシキがっああん!あっあうっ」
「俺が何?」
「ああっあっ指っやああっ挿れちゃやだあっ」
お尻の穴に指がぬぷぬぷ挿ってくる。ゆっくりと、確実に中に挿ってきていてヨシキの長い指が奥まで挿った。
「イッセイにもしてもらった?」
「ふうぅっううー!!」
「なぁ、どうなの?」
「知らないっんっんうぅっ知らない!ああんっ」
「イイトコ発見。ココも弄ってもらった?」
「やああっあっんっそこ、そこやだやだあっあん!」
「答えないとイかせないからなー」
「ふひっやああっあっあうっ」
お尻の気持ちいい所をぐりぐりされて頭が真っ白になるのにイかせてくれない。ちんちんの根元掴まれて、先走りしか出てこない。
「イ、イッセイと、んっうう!何したかなんか、いいじゃんかあ!」
「知りたいからさー」
「やだやだぁっそこ、んやああっ!イッイッセイに聞いてよぉ!」
恥ずかしくて言えるわけないじゃない!だってイッセイ人に言うものじゃない言ってたもん!
嫌だ嫌だ言ってたらヨシキの指が増えて、更に強くぐりぐりされた。苦しいって言ってるのに!お風呂入ったのに僕のお腹はべちゃべちゃに汚れちゃったし、なのにイかしてくれないし!
「ヨシキぃっあん!らしたいよぉ・・・!」
「じゃあイッセイに何シてもらったか教えて?」
「いやらってばあっあっちん、ちん苦しいよぉっ」
「イッセイには内緒にするから」
にっこり笑うヨシキ。非常に胡散臭い。
「絶対、んんっ・・言うもん、笑ってるもん」
「じゃあまだ我慢する?」
「あっああっやらやらあっんっああん!あっあっま、やああっうぅっ!ゆーからあ!」
そう言うとヨシキの手がゆっくりになる。強くぐりぐりしてたのが撫でるだけ。触るのやめてほしいのにっ・・・!
仕方なく僕は顔を隠して口を開く。
「ち、ちんちんっコスってもらって、うぅぅ・・おっお尻の穴もぐりぐりしてもらっ・・た・・・」
「他は?」
「・・・・・き、き、キスした」
「それだけ?」
「うぅぅ・・・そうだよぉ、だからイかせてよぅ」
「そうだな」
「あん!」
ちんちんから手が離れて、お尻の中を弄る手が早くなる。ぐちゅぐちゅ音を立てて僕の中に出入りする指が見える。
だめだ、・・・僕、僕、おっお尻だけでイきそう。それは、なんかっ嫌だ!
「ヨシキっお尻いやだあっあっああっ!ちんちん、んんっコスってぇ」
「嘘付け、アナルだけでイけそうだぜ?」
なぜバレた!
「らめ、らめっんっれちゃぅぅっふあああっあん!」
「ほらイけた」
身体を跳ねさせて僕はビュルビュルと精液を飛ばす。うぅ・・・お尻だけしか触られてないのに。ちんちん触られてないのにっ・・・。なんか、なんか、なんだかなー!
ヨシキは僕の膝をくっつけると僕の身体を折り曲げる。え、な、何するの?
「ヨ、ヨシキ?」
「まだ挿らないからなぁ。素股付き合えよ」
「へ、えっ?ひぅっ」
太股の、足の付け根の近くに熱いのが挟まった。というより入ってきたみたいな感じ?
恐る恐る下を向けばヨシキのちんちんがこんにちはーって・・・こんにちハアアア?!なっなにをどうして?!
「やっいや、なっなっなっ」
「落ち着けって。痛くないから」
「ひっ!うっ、くすぐったい!んん!」
「ホント色気ないな!」
ヨシキが腰を振って、あまりのくすぐったさに笑い出しそうになる。堪えていたらヨシキの顔が近くなって、またキスされた。舌が入ってきて上顎を舐められると身体が震える。く、くすぐったい!
「ふぅ、んっふ、んんっ!」
「んっ後少し我慢しろ」
「あっだって、んっんっ」
笑い出しそうでお腹痛い。ヨシキの動きが早くなったと思っていたら自分の足の付け根に何か垂れる感覚がした。
ヨシキに掴まれてた足を離されて、自分の下半身に目を向けるとべとべとになっていた。もうシャワールームも開いてないのに・・・。
「どうしよう・・・ヨシキのせいでいっぱい汚れた・・・」
「半分以上ミツルの出したヤツじゃん」
「う゛っ!」
「そういやおちんちんコスってほしいんだっけ?」
「違っあ、あれはっ」
「コスってやるよ」
「やだやだやだ!もうコスってほしくないっ!」
「遠慮するなって」
決めた。ミサンガには自分の健康を祈ろう。こんな変態と同室だなんて僕無事でいられる気がしないっ!
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