裸エプロン番外編
バレンタイン、俺は安倍ちゃんみたいに料理はできないからピザの宅配を頼んだ。
シーフードとペパロニ、それにお酒も買った。
コロナを飲みながらピザを食べて、お腹も膨れた。
でもチョコレートを渡す勇気がでない。
いくらお酒を飲んでも頭が冴える。
セリーにまで相談して準備はすんでるのに、勇気がでない。
会話まで一方通行になっている気がする。
「なぁ今度温泉行かない?テストも終わったし、もう春休みだから安倍とセリーも誘って」
「そうだねっ!」
「箱根か日光か。日光のが行きやすいかな・・・安くで行けるとこ行こうぜ」
「そうだねっ!」
「・・・お前話聞いてんの?」
「そうだねっ!・・・はっ!ちゃんと聞いてるよ?!旅行でしょ?!」
「聞いてるならいいんだけど・・・」
ダメだ、このままのペースじゃりっちゃんは寝てしまう!
お酒飲み過ぎると寝てしまうんだ、りっちゃん。
バタバタと冷蔵庫に向かって、チョコレートボックスを取り、棚に置いていたプレゼントも掴む。
スライディングする勢いでりっちゃんの前に座る。
「うおおっ」
「りっちゃん!」
「な、なに?」
「コレ、バレンタイン!」
「マジで?!ありがとう!」
りっちゃんっ思った以上に白々しいっ!
安倍ちゃんが『律も大地に負けず劣らずそわそわしてる』言っていたけどマジだった!
ホント、アレだね・・・なんか恥ずかしいね。
安倍ちゃんが言ってた通りだ。
「チョコレートオランジェ?またお洒落なもん買ったんだな」
「安倍ちゃんと買いに行ったの!」
「さすが安倍、イイトコ知ってンのな」
アレ、そこ俺じゃなくて安倍ちゃん?
確かに安倍ちゃんイチオシのお店だけども・・・!
「ありがとな、大切に食うよ」
めげるな、時生。
大丈夫だ。
次の策に移るぞ!
「あ、あとコレ・・・」
「え?まだあんの?」
「開けて」
ベリベリと包装用紙を開けていけば中のものが見えてくる。
「ちょ・・・コレ・・・」
「ソレを俺に使って下さい」
「ぶふぅっ!」
りっちゃんの手にあるのはバイブ。
りっちゃんをイメージしてクリアのバイブを買った。
「え、コレも安倍仕込み?」
「ううん!その、セリーと一緒に何してもらったら嬉しいかって話しててね、セリーが『りっちゃんは俺がしてほしい事言えば喜ぶよ』って」
「うおお!セリーグッジョブ!」
りっちゃんでもガッツポーズとかするんだ。
初めて見た。
「ってことは時生のしてほしいことなんだよね?」
バタンと押し倒されて視界がぐるりと変わる。
「早速使おうよ」
こんな時までホント格好良すぎるよ、りっちゃん。
場所をベッドに移して、服は全部剥ぎ取られてりっちゃんに向かって足を広げている。
「んぅぅっあっああぁ・・・」
「へー・・・5段階にスイング機能までついてるよ、コレ。どう?」
「あ、まっああん!動かしちゃっあっだめ、あうっ!」
「振動が3でコレじゃ5とかどうなるの?」
「だめ、だめぇっあっあああっ!うああん!」
「おー、エグいぐらい動いてンよ」
「やああっあっイっちゃう!イっちゃ、ひいいいんっあひっ」
我慢することもできなくて、背をひきつらせて呆気なく射精する。
ビクビク震えるペニスからは精液が止まらなくて、お腹にビュクビュクと精液が飛ぶ。
「りっちゃん、あっとめ、とめてぇっあっああっとま、とまんなっひうぅぅっ」
「ちょー気持ちよさそう」
「だめぇっ気持ちいいっでも、でもだめぇっ!おかしくなるぅぅ!」
「大丈夫だよ。どんなになっても俺がいるから」
「んあああっ!」
バイブがスイングまでし始めて、アナルを抉るようにかき混ぜる。
膝を立てているのも難しくて、はしたなく足も投げ出して。
下半身は跳ねるように痙攣していて、ペニスはお腹に先走りだか精液だかを飛ばしていた。
「あっああ!りっちゃんっあん!りっちゃあん!気持ちいいよぉっ」
「そうだねー。お腹べちゃべちゃだよ、ほら」
「んん、やだあっ!あっあっペニス、あん!触っちゃやあああっ」
ぐちぐちとペニスを扱かれて、俺は身を捩った。
それでもりっちゃんの手は離れてくれなくて、身体が跳ねる。
「あううぅ!あっあっむりぃ・・・!」
「またイっちゃった」
強すぎる刺激に頭が真っ白になって息が苦しくなる。
「ほら、ちゃんとくわえてなきゃだめだよ?」
「はあああぁぁっ!あっあううっ!あっ奥、おくらめぇっあんっ」
ぎちぎちと奥に押し込まれるバイブの刺激にまたイった。
ぎゅうっとバイブを締め付けてしまって喉がヒューヒューする。
「りっちゃんっりっちゃん!」
「ん?」
「あっああ、むりぃっもうらめ、はあん!りっちゃんのがいいっりっちゃんとシたいよぉっ!」
「ホント、可愛い」
「お願いっあうう・・・りっちゃんの、りっちゃんのペニスいれてぇ」
ダルい腰と震える足を引きずるように腰を上げてりっちゃんに突き出す。
バイブはアナルを乱暴にかき回していて、気を緩めればすぐにでも腰が抜けてしまいそう。
自分で抜いてしまいたいけど、腕は自分の今の格好を支えるので精一杯だ。
りっちゃんはクスクス笑ってバイブのスイッチを切ると俺のアナルから引き抜いた。
「あうん!」
「力、抜いててね?」
「はひいっあっあぁ・・・!」
ずぶずぶ中に挿ってくるりっちゃんのペニスに腰が抜けた。
りっちゃんに支えてもらわなかったらペタリとベッドに沈むに違いない。
「はふ、は、はぁぁ・・・挿ってるぅ・・・!」
「時生の中とろとろだ」
「あ、あぁ・・・動いてぇ・・りっちゃん動いてぇ」
「最初に言っとくけど、余裕ないから」
「はうっあっあんっあっあっ!あっ激しっあんっ」
ぱつんぱつんと乾いた音が響いて、りっちゃんが激しく腰を振る。
背をしならせて、りっちゃんに揺さぶられるままに身体を揺する。
イイトコをガリガリと抉るようにスライドするりっちゃんのペニス。
俺のペニスはもうグズグズで、お腹にぶつかる度にぴちゃぴちゃと先走りが飛ぶ。
「ああっりっちゃんっりっちゃん!だめぇっまたイっちゃうよぉっイっちゃうよぉっ!」
「あっ時生締めすぎっ」
「はあんっああ、も、むりぃぃぃっふああっ」
「んぅっ・・・!」
奥に温かいものが当たる。
俺も身体を痙攣させて薄くなった精液を吐き出した。
「は、ああ・・・おかしくなっちゃいそう・・・」
「ってことはまだイケるよな?」
「ふえ?」
「今ので終われると思うなよ?」
「あっま、ああん!むりぃっやああん!りっちゃあん!」
結局お互いぐちゃぐちゃで、俺が空イキするまでしました。
抜かずに3発どころの騒ぎじゃなかった・・・。
***
一緒にシャワーを浴びて綺麗になった身体を拭く。
床にバスタオルを敷いて時生を座らせるとわしわしと拭いた。
目を細める時生は犬みたいだと思う、なんかマルチーズ的な小型犬。
時生を抱えてベッドに戻る。
「ドライヤーどこだっけ?」
「そこの棚の下。ついでに横の袋とって」
「コレ?」
「うん」
紺色のショップバック。
このブランド時生好きだっけ?
時生に渡せばガサガサと中から白い変なバンドみたいなのを出した。
「何ソレ」
「腰痛用コルセット。安倍ちゃんのお下がり」
なるほど、ソレであのショップバックね。
「安倍ちゃんからたくさんもらったの、バレンタインに」
時生はそう言うと紙袋をひっくり返した。
「コルセットと軟膏が2種類と痔の薬とビオフェルミンとベビーパウダー。もらった時はこんなにって思ったけど、今めっちゃ分かる」
「すまん・・・」
安倍の苦労がいろんな意味で実を結んだ。
ははっ、頼りになるこの道の先輩だぜ。
きちんと用量・用法を守って使わせていただきます。
ハッピーバレンタイン、俺はすげぇ幸せです。
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