化かし合い

狐と狸
*10万hit企画アンケート4位作品
Thanks 100000hit!



とんだ狸だ。
散々人を馬鹿にしてっ!
実況しなきゃばらまくとか言ってさせたくせに!
結局ばらまいたと同じ事じゃないか!
結局株主の肉便器にされて、手酷くあつかわれてペニスは擦れてアナルなんかめちゃくちゃで!
病院行ったんだぞ!
この歳で、絶対アナルセックスをしてると分かるアナルを情事以外で自分から他人に見せるなんて死ぬほど恥ずかしかった。
株主が俺を気に入ったからおとがめなしで、肉便器続行だなんて最悪だった。
会社はこれを黙認し、一部の社員以外は何も知らない。
そもそもが株主用だから社内でどうこうするのは禁止らしい。
俺は月に一度の株主総会でのみ、彼等の肉便器となるわけだ。
本当に馬鹿げた話だ。
筆頭株主が決めたこと、デメリットもないならと踏み切る管理もどうなんだ。
むしゃくしゃするむしゃくしゃする!
俺は化粧品を手にとり、メイクをしていく。
自分で言うのもなんだが化粧をすれば女と間違うぐらいになる。
身体付きは男だからぶかぶかしたニット系の服で隠してしまう。
もちろんムダ毛処理も完璧にしてある。
タートルネックを着てから尻まで隠れるニットのセーター。
下はスキニーをはいてウィッグをかぶれば完成。
俺はコートを着て小さなハンドバッグを手に取り外に出た。

繁華街をしばらく歩いていたらオッサンに呼び止められる。
金持ってそう。
媚び売った笑い方をして誘い文句に乗った。
ぷらぷらその辺を歩いてからブランドショップで欲しいものをおねだりする。

「この時計すごく可愛い!いくらですかー?」
「こちらの商品は169500円となります」
「そっかあ・・・アタシじゃ手が出ないなあ・・・」

残念そうにしているとオッサンはカードを出した。

「それをくれないか」
「えっ?」
「君にプレゼントだ」

そう言いながらケツを撫でるオッサン。
やったね、今度質屋行こう。



夕飯までご馳走になって腹も膨れた。
時計に財布、新しい服まで手には入ったからこのオッサンに要はない。
酔っ払って覚束無い動作で会計をしているオッサンに手を振りにこりと笑う。

「先に下に降りてるね」
「ああ」

この後ホテルにでもと考えてるオッサンをおいて俺は人混みに紛れた。
終電間際で電車混んでるし、あれだけ酔っ払ってたからバレないだろ。
あー、シャンパンおいしかった!
イライラした気持ちもすっきりしたし気分がいい。
次にくる電車に乗ろうとホームに並んで電車を待つ。
しばらくすると電車が来て、社内に人が雪崩れ込んだ。
後ろからぎゅうぎゅう押されて奥へ奥へと入っていく。

「うぐっ・・・」

電車の隅に押し込まれてしまった。
自分が降りる駅につくまでに人の波が減ればいいのだが。
身体を動かすのもままならないぐらいにギチギチに押し込まれた所で電車は動き始めた。
時計が潰れてないといいんだけど。

「随分気分良さそうじゃん」

その声に我に返った。
首だけ後ろを向ければあの狸野郎がそこにいた。

「たまたま駅で見つけてさあ、何?デートしてたの?」
「・・・そんなんじゃない」

腰に回される手に身体が震える。

「ふーん?楽しかった?女装気合い入ってんじゃん」
「んっ!」

スキニーの上からペニスを潰されて声が出る。
ガタガタと五月蠅い音に紛れて声は消えてくれたが気が気ではない。

「なぁ、オナってみろよ」
「は?!何考えて」
「できないなんて、俺に言える?」

罵るために用意した言葉は喉の奥へ消えた。
会社で黙認されたということは俺に選択肢はない。
できないと、やりたくないと言えば今の地位も今後の人生も失われるのだ。
狸を見てみればニヤニヤしながら俺を見ていて早くしろと目で訴えている。
俺は意を決してペニスをスキニーの上から撫でていく。

「んぅぅ・・・ぁ・・・」

コートの前を開けていたのが幸いして近くの人には見えていないはずだ。
未だに俺の腰に手を回して俺のオナニーをのぞき込んでる変態狸。
周りの目にはただいちゃついてるカップルに映っているだろうか。
バレるわけにはいかない。

「ペニス出せ」
「そ、そんな!」
「早く出せ」

有無を言わさない目をしていて、俺はのろのろとペニスを出した。
恥辱に唇を噛んで耐える。
なんでこんな事しなきゃならないんだ。
ニットを掴まれて上に持ち上げられるとさっきまで先っぽしか見えてなかったペニスが全てさらけ出される。
白いニットから覗く陰毛が目立ち、さらに恥ずかしくなる。

「んぁっは、ぅぅ・・・」
「はっ!気持ちよさそうだな」
「あぁ・・ん、んっ」
「ペニスから涎たれてンよ」
「やぁ・・言うなぁ・・・んう゛あ゛あ゛っ」
「いってぇ!」

電車が揺れ、乗客の体重が俺にのしかかる。
電車の壁にペニスがあたり、ギリギリと押し潰される。
歯を食いしばって痛みに耐える。

「そういやお前痛いの好きだよな?」
「ぅっ・・・な、何をひぃ!」

ずるりとズボンの中に手が入り込んできた。
逃げようにも逃げる場所もなく、せめてと腰を動かそうにも少しも動いてはくれない。
すんなりとタマを掴まれてギリギリと握られた。

「う゛あ゛・・・あ゛っ」
「イっちまえ」

俺はあっけなく射精した。
後ろからは抑えた笑い声がして余計に恥ずかしくなる。
俺は口を塞ぎながら腰を震わせて、痛みと射精感に耐えた。
狸野郎に耳を荒らされて声を抑えるのも限界に近い。

「あ、そこっ」

アナルに挿って来た手に一気に焦燥感に襲われる。
グリグリと奥に入り込もうとする手に思わず腰が揺れた。
滑りが悪く、中々奥には挿って来ないが入口でめちゃくちゃに指が暴れる。

「ふ、んっうぅ!や、やめっ」
「気持ちいいんだろうがよ」

指がずるりと引き抜かれて、スキニーから手が抜けていく。
ほっとしたのもつかの間で、指とは違うものがアナルに入ってきた。
細い、何か。
そして中に液体が注がれた。

「ひっ!」
「まだまだあるからなー」
「な、なにして!」

また液体が中に注がれて気持ち悪い。
狸野郎はやめるつもりがないらしく、何度かその行為を繰り返す。
ニヤニヤ笑いながら俺にスキニーを着せていき、俺の耳に口元を寄せた。

「浣腸しちゃった」
「なっ!」
「漏らすなよー」

浣腸されたと分かったら急に腹が痛み始めた。
こ、こんなとこでっ何考えて!
グルグル鳴る腹を押さえて、痛みに耐える。

「でっ電車、降りる!」
「少しぐらい我慢しろよ」
「そ、そんな」

扉が開いたのに降ろしてはくれない。
無情にもドアが閉じて電車は走り出す。
腹は五月蠅いほどグルグル鳴り始めた。
プスップスッと屁が零れ始めた。

「くせぇ」

その言葉に顔が真っ赤になる。
股を擦り寄せて我慢してみるが屁も止まらないし強い便意も止まらない。
またしばらくして扉が開いた。
次こそ意地で外に出ようと狸野郎を押してみるがイマイチ力が入らない。
強く力を入れるとブリュッと嫌な音がした。

「ぁん!」
「オイオイ、漏らしたわけ?」
「ち、違うっ」
「うそつくなっての」

ガクガク震える足でなんとか出ようにもまた扉が閉まった。
パンツの中が気持ち悪い。
もういつ漏らしてもおかしくはない。

「も、無理っ・・・でちゃぅ、でちゃう・・・」
「何が?」

分かってるくせに!
分かってるくせに・・・!

「う、う・・・うんち、うんちでるっ」

羞恥に耐えて狸野郎にしがみつきながら限界を訴える。
きゅっと力を入れればまたドロリとしたものがアナルから零れた。

「無理無理ぃ!も、無理っ」
「はっこんなとこで糞漏らすの?」
「やだぁ、やだっ」

臭気が鼻につく。
周りの奴も気付いてるに違いない。
限界なんかとうに越えていて、少しでも気を緩めればいつ便が噴き出てもおかしくはない。
脂汗を流して、もう口を開くこともままならない。

「オイオイ、せめてトイレまでは我慢しろよ」

そう言うと狸野郎は俺の手を引き電車を降りた。
駅のトイレまで我慢すればいい。
恥なんか捨てて尻を手で押さえながら電車を降りる。
目の前にトイレが見えて、良かったと思ったらそのまま改札を抜けていった。

「あ、やっなんでっなんで!」
「駅のトイレだなんて言ってないだろ?」
「そんなっ!あ゛うっ」

腹の中が揺さぶられてもう限界だった。
アナルからはダラダラと下痢便が止まらない。
もう無理だ、我慢できない!
太股までべちゃべちゃになり、足がガクガクする。
ついに路上に膝をついてその場に腹を押さえてうずくまった。

「も、らめ・・うんちでちゃうぅうんち漏れちゃぅぅ!」
「ははっ漏らせば?」
「ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」

腹に深く蹴りが入った。
そしてせき止められていたものが噴き出た。

ブチュッブブッビチャビチャァ・・・

便が背中にまでまわり、スキニーからも溢れ出てきた。
手を引かれ、腰を浮かされる。
スキニーからは下痢便が溢れ出て股を汚す。
もう便を止めることを諦めて、便意に任せて漏らした。

「あ、あぅ・・・うぐぅ」
「ほら、どうなってるか言えよ」

ガスガス腹を蹴られて催促される。
痛みに意識が飛びそうだ。

「あっあぁぁ・・・うんちがっアナルからとまらないのぉっ!うんち、たくさんれてるのぉ・・あっあぁぁ・・・お、おっきぃのれるぅ、うんちおっきいのでるぅ!」
「下脱いで出すとこ見せろよ」
「あっううぅ!」

また蹴られて、有無を言わさない暴力。
俺は震える手でびちゃびちゃのスキニーとパンツを下げて腰を浮かせる。
アナルからは便がはみ出ていてそれが見えるようにニットを捲り、尻を上げる。

「あっああん!れてるっうんちれてるぅ!ひいぃぃっああっはあん!気持ちいいのぉっ」
「あははは!傑作!」

アナルからはブリブリと便を漏らし、路上には俺の便が山を作る。
狸野郎はしゃがみこんで俺の痴態を見ている。
ようやく全てを出し切り、アナルはただパクパクと動くだけになった。
気付けば顔は汗と涙と涎にまみれて化粧はどろどろだった。
人はいないがこんなとこ、いつ人に見つかってもおかしくない。
襟を掴まれ、身体が浮いたと思ったら自身が漏らした便の上に落とされる。

「うぎぃ!」
「お前は糞まみれがお似合いだ変態狐野郎」

そう言うと狸野郎は俺を放置していなくなった。

***

俺は携帯を取り出して指定した番号を呼び出す。

『はい』
「よぅ、ご苦労様」
『いえいえ、私は一緒に遊んだだけですから』
「女装野郎の相手なんて気分悪かったろ」
『ははっあれぐらいで社長の役に立てるなら安いもんですよ』
「そうか?使った金は経費で落とすから報告するように」
『かしこまりました』
「残業手当ては多めに出してやるよ」
『ありがとうございます』
「じゃあな」
『はい。お疲れ様でした』

携帯をポケットにしまう。
いい憂さ晴らしが出来たぜ。
甘ぇよ、狐野郎。
狐の七化け狸の八化けってな。




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