コツコツコツと、天井を叩く音。/僕
  はそれを合図に目蓋を開ける。/する
  とそこには想ゐ寄せる君。/「こんな
  時間にどうしたの。」僕は問う。/「
  少し心淋しくなつてしまつて。」答
  へる君。/僕はとても愛おしく想い君
  に微笑み返した。/それから彼女とず
  つと戯れ続けた。/そうしたら、


  僕のこの胸の高鳴りと目の前の君
  答はとうに気付いている。

  
  104の僕



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