「別れよっか」

突然の言葉に私はパラパラと雑誌をめくっていた手を止めた。え、待って、嘘でしょう、

「嘘じゃない。別れよう」

どうして、さっきまで愛してると言っていたではないか。私はアナタが好きで、アナタは私が好きで、だから、どんなことにも応えてきたというのに。危険日でもアナタが出したいと言えば出させてあげていたし、(子ども、出来ても責任取るからって笑ってたよね)それに誕生日にはペアリングを買って来てくれて、さながら子どものようにはしゃいだ私に結婚の真似事までしてくれていたではないか。なぜ、どうして、急にそんなことを言うの。アナタに触れられた部分が熱く疼く。




「最初から愛してなんてなかったんだよ、お前も僕も」



五月蝿いんだよ、お前も僕も


僕はそうやって嘘をつく。本当は愛していた。でももうダメなんだ、僕は君をしあわせに出来ない。だから、新しい君にさようなら。


12~0121
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