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俺の隣に君がいる。いつもの風景。手を繋いで、笑い合う。俺はそれだけで幸せだ。俺より幸せなやつなんているのか?そう錯覚してしまうほど俺はコイツに惚れてんだなー。思わず1人でニヤニヤと笑っていたら、茶化してくるから無視していると、怒ってスタスタと歩いて行ってしまう。そんな後ろ姿も可愛いと思ってしまうわけで。
だんだん近づいてくるトラック。やばい。直感的に思った。君へ手を伸ばすと同時に聞こえるクラクションの音。君の名前を叫ぶ。駄目だ、届かない。君が俺の名前を呼んだ声が嫌なほど耳に響く。倒れている君にすがる。俺は何て無力なんだろう。







例えば、こんなことが起きるかもしれない。人生っていうものは、いつ何が起きるか分からない。この先どうなるのか見当さえつかない。何かが少しでもズレていたら、俺はテニスをしていないかったかもしれないし、立海に通っていなかったかもしれない。そうなっていたら、コイツとも出会えなかったんだよな。
こんな風に俺らしくない事を考えているのは、きっと今日が俺の誕生日だからだろう。君と迎える誕生日は何回目になるんだっけ。何にも根拠はないけど、俺はこれからも君に「誕生日おめでとう」って照れながら言われる気がしてならない。なんて言ったらバカにしてくるだろうな。それほど俺は離れたくないってこと、いつ伝えようか。
そういや、ジャッカルや赤也とかが、何で付き合い始めたのか聞いてきたなー。その時は何も言えなかったけど、こんな風にずっと一緒にいるのは運命だって君は言っていた。俺にはまだよくわからないけど、きっと俺たちってそういうので繋がっているんだよな。
とりあえず、目の前のケーキと君の笑顔を堪能するとしよう。



たぶん奇跡とかそういうもの
(偶然なんかで済ませたくないから)


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丸井君、誕生日記念。ごちゃごちゃになってしまった。ごめんなさい。見なかったことにして。
ブン太、遅くなったけどおめでとう!だいすき。


2013.04.23