★寒い日は…。
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※短文です。(寒かったのでこんな妄想をしていました)
「…寒いなぁ」
もう冬よね。
冬は苦手だったけど、アイツと出会ってからは寒さが気にならなくなった気がする。
ナツがいつも傍にいてくれるからかな。
「…でも、今日は特に寒過ぎるわよ!」
厚着しても全く変化はない。
そういえば、“今日は行けねえ”…とか言ってたっけ、…ナツ。
ハッピーはシャルルの所よね、きっと。
(ん〜ナツが恋しい。…だなんて思ったの初めてかしら)
目を閉じるとナツが笑っている姿が浮かんでくる。
「ギュッて、…してよ。ナツ…」
自分からは決して言えない素直な想い。
恥ずかしいもの。
考えただけで真っ赤になっているのがわかる。
「ギュッて、して良いのか?」
「…ん、…って…え!?…えっ誰…」
声が聞こえて目を開けたら、ナツがいる。
なんで、…来れないって言ったのに。
その場から動けず真っ直ぐナツを見つめた。
近づいてくると思った瞬間、ナツの腕が背中にまわり抱きしめられた。
ナツのすべてが温かくて、恥ずかしさよりも幸せな気持ちの方が大きかった。
あたしもナツを温めたくて、ゆっくりと背中に腕をまわし力を込める。
「あったけえだろ?」
「…うん。…ナツ、あったかい」
ナツはあたしの素直な答えに驚いた顔をしたけれど――
たまには素直な自分を見せるのも大事なことなのかなと感じた日だった。
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