2010/11/09
おっさんと幼児風味(1

 てくてくと、後ろを付いて歩く君が言った。
「赤が好きなの?」
「え」
 俺は立ち止まった。君は純粋な眼差しで見上げている。
「だって服もマントも真っ赤だよ?」
 これは……、
 これは復讐に燃える俺自身の決意。燃え付くす怨みと怒りを秘めた、真っ赤な炎。
「そうだね。そうなんだ」
 小さな君を抱き抱え、俺は討つべき日を夢見ながら、今日も生きていく。燻る炎が消えないように。


※いわずもがな赤黒


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