今日はエイプリールフール!ちょっとテンション上がり気味です!!
ですが、日本のエイプリールフールは正直ちっちゃいです。内容がちっちゃいです。
むこうはもっっとこう、ありえない嘘ばっかりなんだけどなぁ…。
と、いうことで、彼等にありえない嘘をついてみたいと、思っております!

「皆さん、聞いてください、実は私……男なんです!!」

―ゴンブシャァガンガッシャァァン!―

そんな私の嘘に皆さんのとてつもない反応。
キッチンにいる佐助さんと小十郎さんはフライパンと包丁を落とし(危な!)
その隣でお皿を拭いていた風魔君はお皿を落とし
お茶を入れていた慶次さんは見事にお茶を落とし
そのお茶を飲んでいた政宗さんと元親さんはお茶を吹いて
腕立て伏せをしていた幸村君は頭から落ちた。
うん、嘘をついている側からしたらとっても嬉しい反応をありがとうございます。
各々後始末をし、私に詰め寄った。

「おい、くだらねぇ嘘ついてんじゃねぇぞ…」
「嘘じゃないです。本当です」
「いやいやいや、どう見たって女…」
「だよねぇ、今までいろいろ見てきたけど…全部女だよねぇ」

あっ、そ、そうだった…よくよく考えたら私、裸見られてた!

「あ、あれは皆さんが猫でしたから、見間違えたんじゃないんですか?」
「し、しかしあれは…ブフゥ!」
「思い出し鼻血すんなよ」
「と、とにかく!私は実は男なんです。今まで騙しててごめんなさい!」

…騙されるでしょうか?なんか、無理っぽい空気…。
ふと、誰かに肩を掴まれて顔をあげた。

「青空…」

っ、目が怒ってる…?やっぱり駄目でしたか…。

「たとえお前が男でも、オレはHoneyを愛してるぜ」

…ん?

「Honey,I love you」
「ひゃぁ!?」

たとえ私が男でも、愛してる。
その言葉をあらわすように、私を抱きしめた。

「気が合うなぁ独眼竜、俺も同じことを言おうと思ってたところよ」
「………」
「コイツもだとよ」

風魔君によって政宗さんの体から私が抜ける。
すると今度は元親さんと風魔君の間に挟まれてしまった。

「そっ、某も、たとえ青空が男であろうと、傍におる!」

鼻血をまだ少し垂らしながら、幸村君は私の両手を握った。
な、なんだか幸村君は騙されてるって感じが大きいなぁ…。

「実は男、ねぇ…」
「…ありえん」

信じてないオーラを醸し出すのは大人なお2人。
確かに、この人達は騙されにくそうな2人ですけど。

「でもさぁ、これだけいい匂いがして男なんてさ…反則だよ」

にっこりと笑顔のまま、慶次さんは私の髪を少し掬うと、匂いを嗅ぐように鼻にあてつける。
慶次さんは、騙されているフリをしていると思う、たぶん…。
そしてそのまま、慶次さんは口を開いた。

「じゃぁさ、青空が男だって証拠、見せてくれよ」

そう、たまに出る黒い笑み。今はそれが私に向けられている。

「証拠…?」
「そういうこと」

佐助さんが納得しても、私にはわからない。

「男ならさ、脱いで証明してよ」

彼もまた、真っ黒い笑みを浮かべた。

「Hum,確かに、Honeyが男なら、この場で脱いでもなんともねぇよなぁ?」

ま、政宗さん…!騙されてるフリだったのですね…!

「だよなぁ」
「…」

こ、この人達も!?
元親さんは戸惑う私をがっしり、羽交い絞めにした。
ちょちょちょ、背後から何やら恐ろしいオーラを感じるのですが。
それに耐えられなくなった私はとうとう

「あのっ、スイマセンでしたぁぁあああ!!」

必死に、そりゃもう必死に謝りましたよ!!

「今日はエイプリールフールっていって嘘ついてもいい日なんです!ですから許してぇ!」
「NO.と言ったら…?」
「へ?」

フフフ…という不気味な笑い声が部屋いっぱいに響き渡る。

「jokeをつく子にゃぁ、お仕置きが必要だよなぁ?」
「いや、だから今日は嘘をついてもいい日で…」
「嘘はいけないでござるよ」

…幸村君まで…ぐすん。

「こっ、小十郎さんっ」
「…自分で蒔いた種だ」
「だから今日は嘘が許される日なんですってばぁ!」

そう言ったのは3回目なのに、元親さんは一向に私を解放してくれる気配なし。

「そんな日、俺等はしらねぇなぁ」

っ〜!さっきから説明してるのにぃ!

「うー!はーなーしーてーくーだーさーいー!!」
「暴れん坊なKittyだ」
「そんじゃ、早速確かめますか」
「え?本気ですか?」
「「「超本気」」」
「私は女ですぅぅううう!!!」
「男の子なんでしょ?」
「だからっ、嘘ですってばぁ!!」
「ま、一応確かめねぇとなぁ」
「いやぁぁあああ!!」
「観念しな。Our sweet daring」

いくらエイプリールフールでも、あまり大変な嘘をつくのはやめましょう。
特に、こんな人達には。




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -