休日なのに、私が「働きすぎ!」と佐助さんや慶次さんに怒られたのは30分前のことでした。
でも、学校に行って帰ってきてご飯支度して洗濯物をやって…って、働くお母さんが皆さんやっていることと同じですよね?
と言ったものの、ほぼ全員がそれに賛同し私は強制的に休まされています。

「んー、休めと言われたものの…ねぇ?」
「……」

何故か小太郎君という見張りもつけられました。

「私、働きすぎじゃないよね?」
「……」

しかし小太郎君は首を横に振る。すると手を私の頭の上に乗せ、左右に動かし私の頭を撫でる動作をする。
自覚はまったくありません。まぁでも、せっかくお休みいただいたのですし。

「んー…お昼寝でもしようかな?」

呟くと、小太郎君がすぐに頷く。
そうと決まればと私はベッドに潜り込む。なんだかお昼寝なんて、贅沢な気分。

「…でもそんな急に寝れないなぁ。あ、そだ、クローゼットの整理でも…」

壁を向いていた体をごろんと反対側に向ければ、小太郎君が私を見張って…見守っています。
整理は諦め、素直に寝ることにします。

「じゃぁ、おやすみなさい」
「……」
「…あの、小太郎君?」

小太郎君は、何か?と言いたげな表情を私の目の前で見せた。
私が横になるベッドに彼は上半身を預けているため、少し顔が近いです。うう、恥ずかしい。

「あ、あのね、私寝るから、小太郎君はもう見張らなくてもいいんだよ?」

しかし小太郎君は体勢を変えない。そんなに私信用ないのかな?
すると小太郎君は何か思いついたように、私に手を伸ばした。
何事かと思ううちに、彼の手が私の頭を撫でる。

「こ、小太郎君…」

普段は見せないような、柔らかい表情で私を見ながら手を動かす。
それが恥ずかしいような、でも嬉しいような気分で、私は笑みがこぼれた。

「ありがとう、小太郎君…おやすみなさい」

大きな手に撫でられると安心する。と前にどこかで聞いたことがある通り、私は安らぐ心のまま眠気に襲われる。
暖かな彼に見守られながら、私は眠りについた。





風魔とぐだぐだほのぼの〜
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