「だぁーっ、うっとーしい!他校が入って来てんじゃねぇよ」



げしげしと足蹴にされるのも構わずその長い足に抱き着くのは、海常に行ったキセキの世代の一人。

いい年して子供みたいに涙をたっぷり浮かべてこちらを見ている。

まぁ、こいつがこんなところにいる理由はただ一つなんだろうが。



「だって!黒子っちがまた新しい男見つけたんスよ!!!」

「お、テツが?そりゃあ傑作だな」



どうせわざわざ他県からテツの高校まで行ってフられてきたんだろう。

憐れを通り越してほとほと呆れる。



「しかも!青峰っちとタイプ似てるというかぁー。もう俺に対する当てつけとしか思えないっス」



どうやら少し手合わせをしてきたらしいが、大して強くもなく何故自分を選ばなかったのかと愚痴愚痴言っている。

心底鬱陶しい。



「当てつけねぇ…案外間違ってねーかもな」

「え?」

「なんでもね」



コートの上では手に取るように互いの考えがわかったかつての相棒が今、何を思っているのか。

なんとなく予想のついた答えを目の前で泣き喚く男に教えることもなく、その煩い口を自身のものへと寄せた。



「ちょ、ま!何スんすか」

「なんだよ、ヤりきたんじゃねぇの?」

「ちがいますよ!ただ慰めて欲しくて」

「じゃあ違わねーじゃん」

「んッ…」



最初は抵抗を見せたものの、荒々しく舌を絡めればとろんとした表情で身体を預けてくる。


(嫌がってねぇーし。ま、俺は都合いーけど)


黄瀬が俺に憧れていることは知っている。
テツにフラれ続けて精神的に参っているってことも。


寂しさ紛らわせるために他の奴に抱かれる淫乱野郎。

入ってきたのが遅かったせいか、こいつはどこか後輩根性が抜けず、誰かに甘えている。



(お前がそういう奴だってテツが一番知ってるぜ)



練習で部員がいない部室で口淫を強要する。

ずぼずぼと卑猥な音を響かせ欲望のまま抜き差しするこの行為も、もう慣れてしまった。



(今日俺んとこ来たって知ったら、アイツはどんな反応するかね?)



ずるりと一物を口から引き出し、自分で先を扱きながらモデルと持て囃されるその端正な顔に遠慮なく白濁をぶちまけた。



「………ッ、…顔射なんて趣味わりィ…」




(ま、俺が報告すんだけど)



彼の無表情を少しでも動かせれば上出来だ。


精液残る肉棒を黄瀬はいつもの通り、口にくわえて綺麗に舐めとった。








セツナレンサ
思惑は絡み合い、そして



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