キャラ化企画 パート2


辰巳です。キャラ化企画、第二弾!! テーマは、陰陽師。

キャラ化企画…、だったはずが、いつもの悪い癖で、ボイスドラマ作ろうとしている感じになってしまいまして…。もうこうなったら、CV化企画でいいんじゃないか。ということで、

キャラ化企画、改め、

CV化企画!!となりました。ごめんなさい。

それでは、よろしい方だけどうぞ。











人物


鈴太郎(りんたろう) CV ちそら
半人前の陰陽師。自分の名前が嫌いなため、リンと呼ばせている。母親とは幼い時に死別。父親は希代の陰陽師であったが、行方知れずになっている。その為、姉と二人暮らし。少々シスコンの気がある。


まつ CV 峰河
鈴太郎の姉。男であったなら、立派な陰陽師になったであろうと周りに言わしめたほどの才の持ち主。妖が見え、すずと名づけた小さな妖と仲良し。


守々(しゅしゅ) CV さーこ。
鈴太郎の式神。何故だか猫耳の生えた子どもの姿をしている。生意気で鈴太郎の言うことを聞かないこともしばしば。物知り。


一二三(ひふみ) CV 速羅帝守
鬼。力の強い鬼のくせに、人間の飯を盗む食い意地の張った食いしん坊。口は悪いが、根が優しい。守々と仲が悪い。


童子(どうじ) CV 広瀬紫苑
謎の男。陰陽師に似た術を使うが、本人いわく、別物。呪術師を名乗り、都を乗っ取ろうと企んでいる。陰陽師を嫌悪している。


翡翠(ひすい) CV 峰河
童子に付き従う女性。まつに似ている。






あらすじ


「かの噂はどうも事実らしい」

「――では、"妖術使い"が奥に上がるというのは…」

「上から直々におっしゃったことだ。あながち嘘でもないのだろう」

「一体、何を考えていらっしゃるのか。どんな災が降るか分かったものじゃないぞ」





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「あ、姉上は何を考えてるんだ!」

「……さあ。キミはキミのお仕事とやらを果たすのが先なんじゃない? 飯ドロボーの妖退治なんて朝飯前なんでしょ?」

「うるさい! 今はこっちが先!」

「……怒られるのはボクなんだけど」

「急務だ、急務! ついてこい!」

「はあ…」

魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)する、混沌とした時代。それらを調伏する陰陽師の端くれ、鈴太郎(りんたろう)は姉、まつが奥に上がったという話を聞き、ようやく貰い受けた初仕事を放りだし、帝の住まう御所"奥"へ向かった。

常人では入れない奥に、何とか忍び込んだ鈴太郎と式神、守々(しゅしゅ)は得体のしれぬ塊、黒いものを目にする。それは帝の寝所へとまた一歩また一歩と近づいていた。

「な、なんだ、あれ!」

「よくないものに決まってるでしょ。――するんなら、早くしなよ」

「は? する?」

「祓うに決まってるじゃない。何の為の、陰陽師?」

「だ、だな!」

早速、祓おうと鈴太郎が数珠を懐から取り出そうとしたその時、後ろから伸びてきた手がそれを阻んだ。驚いた鈴太郎が目を向けるとそこに立っていたのは、奥に上がると出て行った、まつだった。


「! 姉さん!」

「……見なかったことにしてあげるから、帰って」

「はあ!? なん、」

「"あれ"は、あんたみたいな半人前じゃ倒せない」


――私じゃなきゃ、駄目なの。


半ば追い出されるようにして、奥を後にした二人だったが、数日後、まつは失踪してしまう。あの時、無理にでも聞いていればと悲嘆にくれる鈴太郎だったが、ひょんなことから飯泥棒の鬼、一二三(ひふみ)を配下にしてしまったことで、妙な霊気を持った人の姿をした"何か"の情報を耳にすることとなる。

「……あんなおっかないの、見たことねえよ」

「おっかない?」

「そうさ。妖臭くもねえくせに、人の匂いもしねえ。人の姿をしたばけもんだって、妖の中じゃもっぱらの噂だぜ」

「……鬼が何をエラそうに」

「なんだ、ヤキモチか? ご主人様を盗られて悔しいのか? へん! 式神が知ったような口聞いてんじゃねえ」

「黒いもの…」

「? どうかした?」

「いや…、別に」

鈴太郎の脳裏をよぎったのは、姉と最後に会ったあの日のこと。あの時、見かけた黒い何かと関係あるのだろうか…。





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――ある日、まつを探す鈴太郎らの前に現れた、姉によく似た女性、翡翠(ひすい)と謎の男、童子(どうじ)。

「……」

「姉さん? 姉さんなのか?!」

「ねえ、さ、…ん?」

「――初めまして、リンくん。君の評判は君のお父さんから窺ってるよ」

「は?」

「何でも、都を"滅ぼす"ほどの力をその身に秘めた半人前らしいじゃないか」

「! 何言ってん、」

「――リン! 離れて!」

「っ! うわっ!」

「なんだなんだ!? いきなりかよ!」

急に攻撃をしかけてきた童子に傷つく守々と一二三を前に、なす術もない鈴太郎。童子は、陰陽師によく似た術を使いながら、自らを呪術師と名乗り、陰陽師を嫌悪する様子を見せる。


「もう、止めてくれよ! お前っ! 一体…、」

「――この都は、僕がもらう」

「!?」

「指を咥えてみているがいいさ。……お姉さんのことも、君はどうすることもできない。だって、君は…」


――いつだって、守られる側の人間だから。


そう言い残し去っていく童子に、圧倒的な力の差を見せつけられた鈴太郎は引き止めることさえ出来なかった。





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内密に調査を開始していた鈴太郎一行は、妖絡みの凶悪な事件が童子が現れてから急激に増えたことを知る。まさか、童子が関わっているのだろうか…。


――はたして、闇へ包まれていく都を救うことが出来るのか!?

半人前陰陽師が都の闇を駆け抜ける!






――とまあ、こんな感じになりました。参加して下さった皆様、ありがとうございました!!

また機会がありましたら、どこかでお会いしましょう!


辰巳

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