『郁、どうしたの』
私が学園の近くの街で買い物をしていると、私の彼氏が公園でしゃがみこんでいた。
大の大人が公園でしゃがんでるとこなんてみたことない。
「あれ、名前」
『一体、こんなところで何してるの?』
私も彼の隣にしゃがみ込む。
心なしか、
彼の顔が暗い気がする。
何だかアレだ。
出会った時の愛とか恋とかを馬鹿にしてた頃みたいな冷たい表情に似てる。
「……うちの猫が死んだんだ」
『え……、』
郁の前にある土を見れば、花が置いてあった。
私は何も言わずに目をつむって手を合わせる。
「……ねぇ、」
手を合わしている最中に隣から郁が声をかけてきた。
『ん−?』
私が顔を上げると郁はどこか遠くを見ているようだった。
それが何故か悲しそうに見えたのは勘違いじゃないだろう。
「……君とも、"さよなら"って言わなきゃいけない日がくるのかな」
ぽつり、
郁が言った言葉に少し驚く。
だって彼は、あまり私に心のうちを明かさない。
『……郁、
"さよなら"っていうのはずっと傍に居てくれた人に言うものなんだよ』
----だから、
私は続けた。
『だから、
私に言うことはないの?』
彼は目を見開いてからふふっと笑って私の頭を撫でた。
「…何?
少し早めのプロポーズとか期待してるの?」
『…してるっちゃあ、してる』
彼は、うーんと考えるそぶりをしてから私を見る。
「言うわけないでしょ」
『は』
予想外の言葉に目頭が熱くなる気がする。
何、
私のこと嫌いだったの?
「ほらほら、泣きそうな顔しないの」
彼は苦笑しながら私を見る。
『だって、郁、があ…』
「………あのね、」
うえうえと泣き出しそうな私に彼はふっと微笑む。
「大切な言葉は
君がもう少し大人になった時に言うから」
私はその言葉に涙を止めて郁を見る。
ね?と言わんばかりの顔。
私もつられるようにして彼に微笑む。
うん、
あのね、
待っていますから。(君の隣での日々を)
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メガネって
萌えですよね\(^p^)/
これもコピー;
友達と二人でお題をあわせて小説をかいた時のやつです。
友達の小説、凄かったなあ…(*´∀`)ホワァ