stsk 短編 | ナノ






これが私の後輩です。




「先輩!名前先輩!今日のパンツは何色ですか!」

『いやいや、何を言っているのかね君は』



昼休み。

何故か今まで可愛がってきた後輩にこんなことを言われた。
“今まで可愛がってきた“、うん、ごめん。もう君を私は可愛がれない。

目の前で鼻息を荒くしている君なんて、ね!!



「え?ピンク?王道ですね!さすが先輩です!」

『え、ちょっと待て。私何も言ってなくない?』

「やだなー。僕が先輩のことを知らないわけないじゃないですか。あ、そう言えば、一昨日街で買った青色の下着セット、どうでしたか?昨日着てましたよね?」

『ヒィイイイイイ!お前何で一昨日私が下着買ったの知ってんの!?私、一人で街に行ったのにな!それに、昨日その下着着たこと誰にも言ってな…ていうか、普通言わないし!!ねえ、何で!?え、何でかな!?』



お、おおおお落ち着け自分…!!

梓…!!まさか君がこんな変態の中の変態ヤローだったなんてな!非常に残念だ!主に君じゃなくて、こんな変態を可愛がってきた自分が残念だ!!!



「僕的にはパンツは白も先輩に似合うと思いますよ。ハァハァ、想像しただけで鼻血が出ちゃいそうですよ。ハァハァちなみに今日は上下セットですか!?そうじゃないんですか、ええぇ!?」

『おっまえ、色々とコエーよ!!鼻血はもう出てんだよここは廊下だやめろ変態ぃいいいいい』





変態な後輩(多分、私の後輩)は私が呼んだ発明好きの後輩(これは私の後輩)に回収されていきましたとさ。




これが私の後輩です。

(名前せんぱぁああい)
(ぎゃーーっ何しに来た変態ぃいいいいい)
(今日の下着にはレースが付いているのか知りたくて来ちゃいました☆てへぺろっ)
(てへぺろじゃねぇーんだよ、去れええええ)



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変態梓は最高ですよね。
爆笑ですよね。

変なとこが色々な意味で可愛く見えてきますよね。ハイ。