日常の中にはいつも非日常がある。
じぃっと目の前の首席くんを見ていると、彼は初めて私の存在に気付いたのか、私の顔を見た途端、キラキラと瞳を輝かせた。
……ん?
"輝かせた"?
「ぬははっ!もしかして、書記が言ってたもう一人の女子生徒か!?」
『書記…?ああ。月子のことね。そうそう!私がもう一人の女子でーす!』
はーい!と手を挙げると、彼は「やっぱり!」と言って私の頭をわしゃわしゃと撫でてくる天羽。
ちょ!髪が変になるから!
「おいおい翼…。こいつの髪型が大変なことになってるぞ。」
『デスヨネー。』
「ぬわっ!?ごめんちゃい!!」
大丈夫だよーと言えば、更にその顔は輝く。
…まじ可愛いな、こいつ。
「ぬはっ!じゃあじゃあ、この[髪型なおしちゃうぞーさんマシーン]で髪型を直すぞー!!」
「は!?翼ヤメロオオオオォォォォォ!!!」
『会長ー。
せっかく可愛い後輩が反省してこう言ってるのに、そんなこと言っちゃだめですよー?』
「そうだぞ、ぬいぬいー!!今回は成功作なんだぞ!!」
『え、これ。君が作ったの?』
「そーなのだあ!!」
『すげええええ』
「おい、葉斗!
こいつの場合、凄いじゃすまな…、って、スイッチを押すなああああ」
ぽちっ
あれ。
『ねえねえ天羽くん?』
「ぬ?」
『何だか、マシーンからもくもくと煙がたってる気がするんだけど。』
「ぬぬ…!だっ大丈夫なのだ!」
『………。まじで大丈夫なのか、これええええ!!!』
「だから言ったろォォ!?」
う、わわ……
『うわああああああ!!!!!』
ドッカーーーン!!
日常の中にはいつも非日常がある。
(翼ああああああ!!)
(いたたた…。あ!そう言えば、君ってなんて名前なんだ!?)
(神崎葉斗……。)
(話を聞けええええ)
((…本当にこの子、宇宙科の首席なのかな。))
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次は誰と絡ませよう?
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