すたあらいと! | ナノ

楽しみですねえ。




『も〜い〜くつね〜る〜と〜オリエーテンションキャンプ〜♪』

「何かが違うな。」



真顔で言われると泣けます。











ここは保健室。

今はちょうどお昼時。
私はここで暇を持て余していた。



『こたろー先生だってウキウキしてるでしょ。』

「俺は引率で行くだけだぞ。」

『……同じ立場のはずの直ちゃんはウキウキどころかハシャいでいましたが。』

「直獅のやつ……。」



ふへ。
直ちゃんざまあ。



時は短いことで。
明々後日は、もうオリエンテーションキャンプ当日だ。

なんとか宮地桃太郎のお陰で仲間も決まり(仲間の紹介は後々しまっす!)、色々準備をすました今、この学園の生徒の頭の中はお花畑のようになっていた。

私?
乙女の頭の中は四六時中お花畑です。



「喉が渇いた。おい神崎。茶でもいれてくれ。」

『……人使い荒いっすね。』

「生徒を使って何が悪い。」

『いやいや、そんな真顔で言われても…。』



仕方ないなあ。

私はいそいそと立ち上がり、お茶をいれる。

先生に渡すと綺麗な笑顔で、ありがとな、と言われました。

それだけで全部許せた気がしますよ。



「…美味いな。」

『まずいとか言ったら、先生関係無しに殴ってましたよ。』

「夜久の茶はまずいからな…。」

『まじか。』



おお。そういえば明日は月子とキャンプで使う歯ブラシとか買いに行く予定だったなー…。



何はともあれ。



楽しみですねえ。

(琥太郎せんせええええ)
(あ。直ちゃん。)
(直獅どうした?)
(学校が終わったら、お菓子を大量に買いに行こうかと思ってるんだけどな?)
(遠足じゃないんだぞ?)

((子供みたいだ。))



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直獅…(^∀^)




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