仲間を集めましょう。
「とゆーわけで!
今から、オリエンテーションキャンプの班を決めてもらいたいと思いまーす!」
とても男とは思えない声を出す担任の声が教室じゅうに響き渡る。
その言葉を待っていましたとばかりに聞いた途端、はしゃぎだすクラスメイトたち。
私はその光景をぼうっと眺めていた。
『(もうそんな時期か〜…。ていうか、ここの席まじ暖かくて眠くなるわ。)』
眠気をぐっと抑えていると、隣からトントンと肩を叩かれた。
「なあ#bk_name_1#!一緒の班にならないか!?」
『ふあ…。なんだ、白鳥か。』
「なんだって何!?地味に傷つくから!!」
『班ねえ。宮地も一緒ならいいよ。』
私がそう言うと、白鳥は「もとから入ってるに決まってるだろ!」と、にいっと笑った。
うん。私、あんたのそういうところ好きだよ。
「やま先!やま先!」
「やま先じゃない!“山岸先生“と呼べ!先生と!」
「やま先!これって他クラスのやつとでもいいのー!?」
「別にいいけどな!
ていうか、やま先って呼ぶのヤメロよ!!」
『…とか言ってるけどどうする?』
「はいはい!他クラスもいいけど、俺は仲いいやつらのとこのカレーを食いに行きたいから、班は全員クラス内で決めたいです!」
「む。白鳥お前…。食い意地をはってるな。」
『あ。宮地。』
「いいじゃんかよー。東月のとことか絶対にカレー美味いぜ?」
『おお!確かに、それは一理ある!』
「だろだろ?」
なんか今日は、白鳥がいい案をバンバン出してる気がする。
私が感心している横で宮地は班の仲間を探しにいったのだった。
仲間を集めましょう
(…やべ。宮地が甘いきびだんごを持って仲間探しに行っているのが目に浮かぶ…。)
(#bk_name_1#どうしたー?)
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宮地桃太郎っ
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