「メフィストが悪魔だって関係ない!俺はメフィストが好きだ大好きだ愛してるんだあああ!メフィストなら例え銀河系最強の宇宙人だったとしても川底のプランクトンについてる汚れだったとしても愛せるんだよ!」
「愛が大きいのか小さいのか微妙すぎる告白!!」
バアン、と派手な音を立てて登場しいきなり大声で微妙な告白をしてきた名前。
こんな事は日常茶飯事で、彼の感性は人より少しずれているのだ。
「もっとマシな告白の仕方はないんですか?」
「ええ…これでも一生懸命考えたんだけど…」
駄目?とわざとらしく上目遣いで首を傾げる名前の頭に傘でチョップした。痛いひどい!と喚かれたが知る由もない。
「だいたい、言葉選びにセンスってものがないですねぇ」
「なんでだよ!どんなお前でも好きだってことを最大限に出してるだろ!」
至極真面目に言う名前に溜め息が洩れる。
何故告白された私が告白の言葉選びを指南しなければならないのか。
「そんなんじゃ、報われるものも報われませんよ」
「……」
急に無言になる名前。少しだけ気になり、顔を覗いた。
「よしっ!」
「!」
「メフィスト…」
じ、と見つめられて少し緊張する。
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