ぼくのおうじさま


※裏注意




「……名前」
「ん?どうしたの?」
「ぼ、く……」
「うん?」

いつも通り日々也の家に来ると、何やら言いたげに切り出された。もじもじと言いにくそうに俯く日々也の言葉を微笑みながら待つ。

日々也は小さな頃から仲良くしてくれてる大切な友達。幼い頃に引っ越してきたばかりで何も分からない俺に、優しく接してくれた自慢の友達。
ちょっと内気で恥ずかしがり屋で泣き虫だけど、そこもまた日々也の魅力だと思ってる。

「あ、の…」
「ん」
「ぼく、名前が好き、です」
「……俺も日々也が好きだよ?」
「違う!僕は名前が、れ、恋愛対象として好きなんです!」

ばっと顔を上げて目を合わせた日々也の顔は真っ赤に染まっていた。小学校からの付き合いで、こんなに赤面している日々也は見たことがない。
恥ずかしがり屋で内気だから、よく赤くはなってたけど、ここまでは初めてだ。

「ひ、」
「名前は僕のこと気持ち悪いと思うかもしれません…。でも、僕はやっぱり名前の事が好きなんです。小さな頃からずっと……!」

ぶわ、と日々也の目に涙が溢れる。何とか流さないように耐えているようだが、瞬きすればそれはゆっくり落ちてしまう。

「日々也……」
「すみませ、こんな…名前を困らせるつもりはなかったんです」
「困ってなんかない」
「!?」

日々也の腕を引っ張り、床に押し倒すと、さらりと綺麗な黒髪が揺れた。きょとんと涙を流したまま日々也は俺をじっと見つめる。

「名前…?」
「日々也、俺も日々也が好きだよ」
「だからそれは、」
「こうしてやりたいくらいに」

反論しようとする日々也の口を、自分のそれで塞いだ。

「──っんぅ!?」
「ん、む……」
「ふう…っんんぅ!」
「は、日々也……」
「ふ……ゃ…名前…」

とろんと溶けた表情で見上げてくる日々也はもじりと足を摺り合わせる。どうやら今のキスだけで勃ってしまったらしい。
そんな日々也に愛しさを感じつつ、ゆるりと膨らむそこを撫であげた。

「ふひゃあっ!ぁ、っ」
「もうこんなに勃ってる……」
「ゃ、あ、あ……っ」
「大丈夫。恥ずかしがらなくてもいいからね」
「でも……っ」

目の前の俺の服を手繰り寄せて赤い顔を隠してしまう。そんな仕草も可愛らしい。

「ぼ、ぼく、こんな、」
「大丈夫。可愛い、日々也」

服をたくし上げ、ズボンをずらす。ぷくりと主張する綺麗なピンクの乳首をちろりと舐めあげると可愛らしい声が上がる。
それを聞きながら日々也の勃ち上がった自身に触れた。

「ひああん!?」
「う、わ。かわいー」
「や、あ、そこ、だめぇ…!」

いやいやと首を振る日々也の額にそっとキスをしてある程度濡らしてからローションを取り出して秘部に垂らし、ゆっくり慣らしていく。

「ん、くぅ……っ」
「苦しい?日々也…」
「らい、じょうぶ…っ、名前……っ」

無理してるな。
ただでさえ恥ずかしくて堪らないだろうに、触られたことない、触るようなところでもない場所に指を挿れられて苦しいだろう。
だけど大丈夫だと健気に振る舞うその様子に胸が締め付けられた。

「名前…名前っ、」
「ん、……もう挿れていい?」

小さく小さく頷いた日々也。もう限界なそれを取り出してぴとりとくっつける。ぎゅう、と俺の服を握り締めたのを見てゆっくりナカに挿れていった。

「ぁ、あ…っかは、ひ…ぃ!」
「深呼吸して、大丈夫だから……息吐いて」
「ん、は…あ……あ、」

うまく力が抜けていったところで腰を動かした。

「っああ!んぁあ、や、名前……っ」
「日々也、ひび、や」
「んあ、あ!…っひ、くぁあん!あ、はぁ、んぅっ」

これ以上ないくらい真っ赤になって涙を流しながら喘ぐ日々也が可愛くて可愛くて、優しくしてやりたいという理性は崩壊してしまう。
がむしゃらに日々也を追い詰めてキスをして、もっと可愛い所を見たい。もっと乱してやりたい。そんな欲で溺れそうだ。

「名前っ、も、ぼくぅ…っ!だめ、ですぅ……ひああ!」
「ん、……わか、った」

ちゃんとイけるように日々也自身を数回扱いてから先に爪を立てた。

「っあああ!ひやあああん!」
「んぁっ……く、」

急いでナカから自身を出して日々也の腹にぶちまける。さすがに初めてで中出しはツラいだろう。日々也の腹では二人分の精液が溜まっていた。

「日々也、好きだよ」
「ふぁ…は、あ……ん、ぼくも……僕も、名前が好き、です」


ああ可愛らしい!

俺は服が汚れることも気にせず、日々也を思い切り抱き締めた。







  
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