ちっちゃくないよ!






「き、今日から働く事になりました。苗字名前、17歳です。よろしくお願いしますっ」

今日は新人さんがワグナリアにやってきた!最近はかたなし君、葵ちゃんに続いて新人さんが増えて嬉しいな!
今挨拶が終わった苗字君は私と同じ年。しかも、身長があまり私と変わらない!

「私は種島ぽぷら!苗字君と同じ年だよ!」
「そうなんだ。よろしく…」

緊張しているのか、笑顔はまだ堅いけどいい人そうだなあと思った。仲良くなれるかな!
みんなそれぞれ挨拶が終わり、佐藤さんは早速苗字君の身長をいじり始めた。や、やめてあげて!

「種島とそう変わんねぇな。160あんのか?」
「お、おっきい…」

苗字君が佐藤さんを羨ましそうに見ていると(気持ちは凄く分かるよ!)、突然かたなし君が声を上げた。

「苗字さん!」
「え、あ、はい」
「あの、先輩と並んで、佐藤さんと相馬さんの間に立ってください」
「「?」」

よく分からないけど、とりあえずかたなし君の言う通りにしてみる。隣に立つ苗字君も分からないみたい。並んだ私達を眺めた後、かたなし君は急に笑顔になった。

「佐藤さんと相馬さんに挟まれる先輩達…ちっちゃくて可愛いっ!!」
「かたなし君酷い!」

佐藤さんだけじゃなくてかたなし君まで私達の身長を言うなんて!…いつもだけど!

「あれ、苗字君?佐藤君、動かなくなっちゃったみたい」
「おーい、どうしたー」
「へっ…あ、いや…その、嬉しくて」

予想外の言葉に驚く。苗字君は身長の事を言われるの嫌じゃないのかな?

「や、嫌だけど、なんか、種島がいて…仲間?みたいでちょっと安心というか…」

照れくさそうに笑う苗字君。確かに小さいけど、男の子だから伸びるだろうし、今だって私とあまり変わらないと云っても私の方が小さい。
それでも苗字君が嬉しそうに見えたからいいかな、なんて。

「これからよろしくね!苗字君!」
「うん…此方こそ」


苗字君と仲良くなれそうで良かった!



「二人並んだら余計ちっちゃく見えて可愛い!」

「ちっちゃくないよ!」
「ちっちゃくない!」





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ぽぷら家に欲しい^^


  
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