02 「三宅、次移動教室だよ、行こう。」 「あ、う、うん。」 「なんか三宅最近変じゃない?」 「えぇ!?そんなこと、ないと思うなぁ〜、あはははは。」 信二、どう思う? 中学のとき同じシニアだった信二に相談してみた。 「…ごめん、何が?突然どう思うって聞かれても。」 「あっ、ごめん!もう話した気になってた!」 東条は相変わらず抜けてんなぁ、なんてため息をつかれる。 む、ひどいなぁ。そんなことないのに。 「あのさ、最近三宅が冷たい、ってゆうか、素っ気ないというか…とにかく変なんだ。」 もう一度、どう思う?と聞いてみた。 信二はあいつ…と小さく呟いて舌打ちをした。 え、何。なんでちょっとキレてんの。 「信二ー?」 「あ、いや、まぁ、なんだ。なんかそうゆう時期なんだろ。気にすんな。三宅はいつも変だしな。」 「え、えぇー?何その答え。俺結構真面目に相談してるのに。」 「俺だって真面目に相談受けてるっつーの!ったく、なんでお前らは俺に相談してくるんだよ。他に相談する相手いねーのか。」 「?お前らって、俺以外にも誰かいたの?」 「まぁ、そうだよ。てゆうかもういいか、俺は寝たい。」 なんて信二は言い放って去っていった。 結局、三宅の態度の理由は謎。 なんでだろ、嫌われちゃったのかなぁ。 ちょっと悲しいな。 (俺何かしちゃったかな。)(三宅のバカ。わかりやすすぎだろ、バカ。) |