不味いなんて言わせない | ナノ




・不味いなんて言わせない






結婚してすぐの料理は、お互い悲惨だった。

戦闘職種が故か、とにかく具材のサイズはデカい。

じゃがいも、人参、たまねぎ、肉。
カレー、シチュー、ハヤシライス、ビーフシチュー。

炒めて煮込んでルーに頼る…ってわけじゃないけど、合宿やキャンプで出るような料理が主だった。
毎回、バーベキューをするわけにもいかず。

「な、なんですか…コレ?」
「肉じゃが」
眉間に皺を寄せて答える堂上と、作り主曰く『肉じゃが』な物体を凝視する郁。

「ルーもの嫌だったんなら、お好み焼きにすれば…」
あえて難易度の高い家庭的なものにチャレンジした夫の、負けず嫌いさを少し呪った。

「いいから食え!!お前が食べないならオレが全部食う!!」
「ダメ〜!!あたしだってお腹ペッコペコなんですよ!!」
「なら…」


(気合いと愛でなんとかしろ!)


*****
そんな新婚時代もあってほしいな、って願望。(笑)
堂郁好きすぎる!!






戻る





×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -