万年恋人夫婦 | ナノ




「いや、嫁と娘は話が別だろ。」
「――よ……っ!?」
「――って、二児の母親がなんて反応してやがる……。」
 そうあっさりと言ってのける犬夜叉に私は何より驚いた。
 そうね。あんたはちゃっかり二児の父親の反応になってるのね。って言ったら、そこで初めて気付いたのか、旦那様は目を見開いて黙り込んでしまった。
「……別に間違ったことは言ってねぇだろ?」
「誰も間違ってるなんて言ってないわ。」
 ただちょっと、驚いちゃっただけで。しかもそれは、思い掛けず降り注いだ幸せだったから。
「私だけじゃ、物足りない?」
「うぐっ……そういうつもりじゃ……。」
 上目遣いで正面から言い寄れば、少し後ろに身を引きながら明らかに動揺してる。こういう態度は昔から変わらないのに。私の旦那様はどっしりしてるのか奥手なのか未だによく分からない。
「だから!嫁と娘は別だって話だろ!?」
 両手を掴まれて、腕の中にすっぽり収まった。
「うん。」
 目の前の緋色の衣の奥で、ドキドキと早鐘を打つ心臓の音が聞こえる。
 そうね。娘を抱きしめた時は、こんなにドキドキはしないよね?

「二児の両親がそこまで堂々とイチャつけることにおれは驚くよ。」
 息子のツッコミに娘が頷いたところで、私と旦那様は赤面しながら勢いよく離れた。




*****
結帆ちゃんお誕生日おめでとうー!!
いつも素敵な犬かごをありがとう!!毎回キャラに感情移入しながら読んでます。時々なんか愛しすぎて泣きそうになりながら。←危険
ホントにホントに大好き!
結帆ちゃんに台詞リクエストで書いてもらったお話が嬉し過ぎたので、続きを書いてみました。
貰ったトキメキの半分もお返し出来ない自分に凹む……orz
結帆ちゃんのこの一年が素敵なものになりますように!!






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