僕の声

僕の声、聞こえてる?


僕の声。

「さむーい。」
「なんで今日はこんなに寒いの?」
「冬だから。」
カイト、カイコ、キカイトは庭でわずかではあるが降り積もっている雪を見ていた。
「冬か〜」
はーっとため息をつくキカイト。
ため息が真っ白だ。
「どうしたの?」
カイトがそう言うとキカイトは静かに
「なんでもない。」
そう言って雪を一掴みしカイトにぶつける。
「な、なにするの!?」
「雪合戦。」
「私もする〜」


一通り遊んで、
気が付けば、彼らは洋服が水浸し…
風邪を引く前に着替えなきゃ!

着替え終わって、
キカイトは自室に居た。
ため息を一つつくと机に顔を伏せる。
「憂鬱だよ。」
誰に言うでもなくそう呟いてみる。
そうしているうちにいつの間にか寝ていたようで...




朝。
ドアを叩く音で目が覚める。
「んー…あ、ぁ」
ん?なんか変。
「キカイト?まだ寝てるのか?入るぞー」
アカイトの声がする。
「なんだ、起きてたのか。そろそろ朝御飯だぞ?」
「んー。」
あぁ、なるほど声が出ないのか。
「じゃあ、先に行っとくぞ?」
うなずいて見せるとアカイトは部屋から出ていった。
数日の間声が出ない日が続いた。
ホワイトがニガイトにちょっかいをかけている。
それを見ているとなぜかムカついて…でも声が出ない。
だんだん頭が痛くなってきた。仕方ないから部屋に帰ろうと椅子から立ち上がると、クラリとキカイトが見ている世界が揺れ 床に倒れる。

僕死ぬのかな…


「ねぇ、ニガイト?キカイトよりこっちにおいで?」
誰かの声が聞こえるーこれは、ホワイトの声?
またニガイトに何か言ってる?
「あ!キカイト、目が覚めたんだね!」
そう言えば手が暖かい。ずっと握っててくれたんだ。「ニガイト…」
キカイトの寝ているベットの前で
ホワイトがニガイトの肩を抱いているのが見えた。
「なんだ、大丈夫だったんだ?」
ホワイトの嫌味を受け流して
「やめて、ニガイトはこっち側。」
ニガイトの手を引き抱き寄せる。
「声!キー君声が出てる!!」「あ、本当だ。」
「やれやれ。良かったじゃないですか、キカイト。」
そう言うとホワイトは部屋を出ていく。
「ありがとう、ホワイト!」
そう、ニガイトが言うと後を向いたまま手を振っていってしまった。
現象を理解できないままのキカイトにニガイトが
「こうすれば、声が出るかもってホワイトが!!」
あぁ、彼の考えか。
ちょっと良いやつかもとか思った。


後日 それが実はただの風邪だったと言うことが判明した。


☆あとがき
キカイトメインの話を書きたかったんです!!
ついでに言うと全キャラ出したかった!!
帯ちゃんとしょたいとが出てないや。残念w
なんか 結局黄緑白?(笑)
ていうか、なんだ…なんというやまなし意味なしwww
次は頑張ります☆←毎回こう^^^

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