雨の理由。

「雨はなんで降るか知ってる?」
「どうして?」
「それはね―――。」


雨の理由。



今日は、雨が降っている。
「はぁ、なんかとっても憂鬱。」
ため息をつき窓から外を見ているのは、カイト。
ふと、昔の事を思い出す。
「雨が降る、理由?」
昔、誰かに教えてもらったその理由が思い出せず、悩んでいると、
「・・・カイト?何の理由?」
・・・! 
いつの間にか、隣に帯人が居た。
「雨が降る理由、帯人は知ってる?」
「うーん?どうして?」
頭を傾げながら言う帯人。
「わかんない・・・」
「・・・」
無言のまま考え込む二人。

「なにしてるんだ?」
「アカイト!」「あのね、雨が降る理由を考えてたの。」
ため息を一つ。
「いいか?雨が降る理由はただ1つ!
悲しい事があると雷様は泣くんだ。それが雨になる。」
カイトと帯人の顔が悲しい顔になる。
「でも、その後にはきっと楽しいことが待っている。だから雷様が笑う、そしたら晴れるんだ。」
アカイトは右手でカイトの頬を、左手で帯人の頬をつまみ、上に引っ張る。
「雷様が笑えば、晴れるんだよ!代わりにお前等が笑ってろ!」
唖然とする二人から手を離すと、アカイトはその場から去ってしまった。
まだ少し痛みの残る頬を押さえ二人も笑顔になる。
いつの間にか、晴れたようで、
「あ!カイトあれ!」「虹だ!」

あぁ、なるほど。
あの時、そう僕に教えてくれたのは君だったんだ―――
「雨はなんで降るか知ってる?」
「どうして?」
「それはね、悲しくて泣いてたら、涙が雨になって降ってくるんだよ。」
「?」
「泣かないで、笑ってて。」




→あとがき

いろいろすみません。

一応、最初と最後のは子供の頃、幼稚園的な感じなんだけども。
分かりませんよねぇ。
あぁ、ちなみに、桃の思ってるAKAITO様は
困ってる人は放っておけない義理堅すぎる方なです・・・きっと☆←

あ、でも、この小説頬つねるって言うか引っ張るって言うかソレばっかり・・・
AKAITO☆様はそんな事しないんです。
きっと、きっと!



ではでは、ココまで読んでくださってありがとうござました!


2009.11.28



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