◇第六罪:月が誘う夜の世界−1/8−
『優姫、気を付けて行ってきてね』
「白亜おおげさだよ。ただ街に出るだけなのに」
『零、優姫をお願いね』
「ああ」
ある晴れた休日、優姫と零は理事長のお使いで街に買い物に出かけた。
街は学園の建つ丘を降りたらすぐそこ。
零も付いて行ってくれるし、大丈夫とはわかっていても嫌な予感がした。
その予感は見事に的中する。
夕方、腕から血を流して帰ってきた優姫。
その服は灰で汚れていた。
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