◇第四罪:守るべきモノ−1/8−
それは、四年前の寒い冬の夜。
「…白亜、優姫…この子の両親は悪い吸血鬼に殺されてしまったんだ」
理事長に連れられてきた少年は、憎しみと怒りの混ざった暗い表情をたたえていて。
触れれば壊れてしまいそうな脆くて危うげな空気を纏っていた。
その男の子が錐生の双子の片割れであると知ったのは、そのすぐ後のことで。
運命の歯車が動き始めたことに気付くのに、そう時間はかからなかった……。
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