たとえばのはなし



本編中



例えばの話だ。もしお前が俺の立場だったらどうする?

まず、お前みたいに脳味噌の溶けた奴にはならねぇだろうな。

あ、ひでぇ!俺だって頑張ってんだぞ!!

逆に聞くが、お前が俺の立場だったらどうする?

全力でお前を助ける。

ばーか。上辺だけの言葉なんか言ってんじゃねぇよ。

……。

俺だけじゃねぇだろ。母上や父上…全てを守りたい、違うか?

違わ、ない。けど一番は…

一番は?

やっぱりお前を助けたい。支えたい、かな。

俺の立場だったらどうする、という質問だったんだがな…まぁいい。もし生き残る事ができたなら…お前はどうしたい?

…俺はーーーー








「アッシュとずっと一緒にいたい、か…」

此方に影を落として佇んでいる大きな墓石を見上げて、ふっと息をついた。

「おい、俺はここにいるぞ。一緒にいたいんじゃなかったのか?」

添えられた花が風に煽られる。お前がいないここは冷たくて仕方いない。

「ルーク…俺はここにいるのに」

何でお前がいないんだ。

頬を伝う涙は冷たく、乾くことなくあふれでるばかり。

「ルーク…るー、く…」

俺にルークを返してくれ…!!


---------

本編中からのアッシュのみ帰還エンド。きっと、依存したのはアッシュの方。


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -