無題



むかしむかし、きれいなあかくてながいかみとみどりいろのひとみをもつおとこのこがいました。

おとこのこはいつもひとりでした。だいすきなおかあさんは、からだがよわくていつもベッドでねています。このおとこのこには、なかのいいおともだちはもちろん、いっしょにあそんでくれるようなひとはだれひとりいなかったのです。


あるひの ことでした。おうちをこっそりとぬけたおとこのこは、まぶしいたいようのひかりをうけてキラキラとひかるかわへむかいました。
さみしいとき、かなしいとき、ここにくると ふしぎなことにきもちがやすらぐのです。

いつものようにかわのそばへすわりこみ、すいめんをぼぅっとみつめていたときでした。いつもとはちがうなにかをかんじたのです。おとこのこはふしぎにおもって、うしろをむいてみると、そこにはじぶんとおなじくらいのおとこのこがいました。
しゅいろのみじかいかみと、あかるいみどりいろのひとみが ひかりをうけてキラキラとかがやいていました。みじかいかみのこは、びっくりしたように ながいかみのおとこのこをみつめました。でも、それもいっしゅんのことで すぐににっこりとわらうと、ながいかみのおとこのこのほうへちかづき、ちいさなこえで、いっしょにあそぼうとさそいました。それがうれしかったながいかみのおとこのこは、おおきくうなずき、だれもみたことがないようなえがおをうかべてみじかいかみのことあそびました。


みじかいかみのおとこのこは、ルーク
ながいかみのおとこのこは、ルーク

おたがいなんのぎもんももたず、なまえをよびあいながら あそびました。





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