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「皆さん見てくださいよ」


また兄の悪ふざけが始まったか…、とため息を吐く黒木さんの肩をポン、と一回叩いた。黒木さんは冷…!と少し感動していた様だった。


「…おっさん、誰だよそれ」


竜が煬さんの隣の立ったまま寝てる(?)赤毛の雪見さんぐらいの男性を指さす。


「…竜。人を指さすのはダメだ」


龍が竜の手を下げる。


「いって、兄ちゃんの馬鹿力!」
「悪い、力の加減を忘れてた…」


気になる赤毛の青年がぱちりと目を開ける。


「……あー、あ。ロボ声直ってますね、煬さん」
「起きましたねアルタイル」


煬さんがニヤニヤと何か企んだ様な顔をする。


「さ、アルタイル自己紹介を」
「了解しました。あ、どうも皆さんはじめましてオレはアルタイル。今のこの世には珍しい煬さんお手製アンドロイドだ。因みに煬さんから聞いたがオレは23なんだとか。色んな機能があるから言ってくれ、役に立つぜ?」


赤毛を軽く結った切れ長な赤目を持つ彼は自身をアンドロイドだと言った。


「オレよりいっこ上だ」
「兄、また余計なものを…」
「あ、どうもクロネコさん。煬さんのお世話お疲れさまです」


何だか煬さんが作ったとは思えないほど黒木さんの気持ちをわかった人だ。いや、人じゃないのか…。


「マジかよ…?あんたロボット!?」
「おー、言い変えりゃそうだぜ。何だ竜、お前ロボに興味あんのか?」
「そりゃだって機械仕掛けとかおもしれーじゃんよ!」


これまでになくはしゃぐ竜に嬉しそうなアルタイル。いや、アルタイルさん?


「ああ皆、オレはアルタイル、で結構だからな」


…アンドロイドが知り合いになった。ますます平凡が遠ざかった気がする。





11.12.04



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