「私に逆らうというのか?」
「……はい」
「消えてもいいと?」
「…覚悟は、出来てます」
恨めしそうに睨むヨノワールさんの視線から逃げる様に目を反らした。
「何故、私たちのいない未来を望むのだ…!」
「こんな世界、あってもしょうがないです!」
「私は…消えるのが嫌なだけなのだ…。何故ジュプトルも、お前も…」
このままでいい、そう言う彼は本当はもっと強いポケモンの筈。
「消えるのは、正直私も恐いです。でも私は最後に朝日が見れればいいんです。せっかく新しい命が生まれても、きっとこのままじゃ消えちゃいます」
今日も明日も止まった時の中でもがくだけ。変わらない景色。
「もう、嫌なんです」
「私は……、クッ」
「ジュプトルさんを追いかけましょう。あの人なら何とかしてくれます」
「………、」
戸惑いの色が見え始めたヨノワールさんは迷いのある瞳で歩き出した。
―――
ジュプトルさんもヨノワールさんも好き
ヒロインの種類はお好きにどうぞ
人間でも構いません
11.11.05
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