イベント部屋 | ナノ



「1ヶ月前はいっぱいもらっちまって悪かったな、なまえ!」
「無理矢理奪ったんですよね…?」
「あ?何か言った?」
「すいませんでした」


1ヶ月前は私の勝手な解釈でM様を傷つけてしまった。あの時のM様ことMZD様は荒れて大変だった…。しかも挙句の果てにMZDの名の元になまえに命ず…、今日1日オレの奴隷、とか何とか言われ、チョコレートを買わされ自分自身が食べられ散々だった。
今日は一応危ない時の為にホワイトチョコレートを隠し持っている。いざとなればこのチョコを出して全力で土下座やら何やらするつもりだ。


「さて、なまえ。今日はこのオレ様がオマエの為だけにホワイトデーのお返しを用意してやった!」
「あ、ありがとうございます…!」


嫌がらせの品物は来ないと思う、M様だし。何がくるのか色々混ざった意味でドキドキしながら待っていると、M様がパチリと指を鳴らした。


「なまえ!オマエにポップン台やるよ!」
「……え!?」
「好きだろ、ポップン?やるって、オマエに!」


押し付けられたはポップン新個体。いやいやいや何の冗談ですかM様、いやMZD様!いるかこんなもん!
…とは言えず曖昧な笑顔で私はM様に問いかけてみる。


「あの……本気で?」
「でもどうせなまえん家には置けないよな!」
「え、ええ…」


ひきつり笑いで答えればM様はニッコリと笑う。そう、晴れやかすぎる笑顔で。機嫌がいいのか悪いのか…。
サングラスでM様の目元が隠れているのでよくわからない。ちょっと恐い…?


「んじゃ、毎日オレんとこ来なきゃな!」
「は、はあ…」
「あ、後!オレ様の用意した菓子、食ってくよな?」
「いただきます」


M様は気が利くのでいつもお菓子と一緒にお紅茶を出してくれる。神様だから私の好みがわかるんだとか。流石。


「で、その後オレ様をやるよ!存分に楽しもうぜ…?」
「……えーと。私はどう反応すれば?」
「素直に受け取っとけ」


どうやらホワイトチョコを渡しても逃れられない様で。え?何でバレンタインと同じ展開になるの?
ちょっ!影ちゃん消えないで行かないで置いてかないでー!





―――

変わらない結末




12.03.19



戻る



×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -