「え、…っとディーノ先輩…?」
「…何だ」
「今日は、バレンタインなんです」
「ああ」
「う、受け取って、いただけますでしょうか…?」
エルルちゃんと大変な事になりながら一生懸命作ったチョコ。きっとアシュレイ先輩も日頃のお礼にプレゼントしたんだろうな。
ちょっと照れながら突き出せばディーノ先輩は受け取ってくれた。
「まさかお前にまで俺に渡してくるとはな」
「え、迷惑でした?」
「何を返すか迷っているだけだ」
あまりこういう行事には縁がなかったからな…、と続ける先輩にへらりと笑ってたまにはいいでしょう、なんて。
「ハイネが泣いていた」
「え!?」
「なまえがチョコをくれない、らしい」
確かにハイネ先輩にもねだられた。けどこのチョコはすっごく大事な物だったから(っていうかこれしか作れませんでした)。
「という事でこれは本命か?」
「……本命です」
ありがたくいただいておこう、と微笑を浮かべたディーノ先輩を見ていたらどうしてかしら、次に見えたのは天井だったよ。保険医のフラン先生の笑顔が見えました。
―――
ディーノ先輩のキャラがよくわかんなくなりました
12.02.20
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