「はい織田っちチョコ」
「……扱いが荒木と大違いだな」
「まあね、織田さんだし」
俺だから何なんだと睨む織田さんにごまかし笑いをしておいて本命の荒木さんに渡しに行ってきます!としようとしたら首根っこ掴まれました、苦しいです。
「あの〜、織田…さん?」
「荒木には渡させない…!」
「ちょっ、何でよ織田っち!こうなったら意地でも荒木さんに渡すの〜…!」
首根っこを織田っちに掴まれたままバタバタとあがく。
「荒木が太るだろ…!」
「ちょっとしかないから…!」
「やめろ…!アイツは絶対に調子に乗る…っ!」
渡しに行くチョコを奪われ織田さんを睨む。
「織田さん、織田っちからおっさんにあだ名変えますよ!絶対荒木さんが喜んでおっさんおっさん呼ぶ筈です!」
「…なんとでも呼べ!荒木が太るよりはましだ!」
「キャーこわーい…」
まあそんな事織田さんにする訳ないんだけど。チョコを高く持ち上げる織田さんに笑って「それ食べちゃってください」と言ってみた。
「…荒木の手に渡らなくてよかった」
「はいはい、もう諦めましたよー」
「ホワイトデーに何か返させてくれ」
「わーい織田っちなら変な物返って来ないぞー!」
―――
織田さんだってちょっとぐらい下心入るよっ←
12.02.14
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