イベント部屋 | ナノ



「なまえ先輩って、あの、なんて言うか…、ずぼら、ですよね…。いや別に貶してる訳ではなく…」


送ってもらいながら帰る帰り道、祐介君がいきなり失礼発言をしてきたよ。何だいいきなり。なまえ先輩に失礼じゃないか!


「もうすぐバレンタインですよ、なまえ先輩」
「え?ああそうだったね」


鷹匠さんたちに作りたいけどめんどくさいから作らないけど。と心の中で付け足す。でも祐介には作ってもいいな、なんて思ったのは内緒。


「なまえ先輩、誰にもチョコあげないでくださいね。もしあげようとなんてしたらその瞬間に俺がチョコ奪いますから。バレンタインだけはボールより奪いたい。チョコは俺が逆チョコ渡しますから」


だから作らなくていいですよ。付け足された言葉にニマリとにやける口元を抑えようともせず、じゃあ私も作らなきゃだ、とちょっと意地悪っぽく言って。


「お返しはその日に、ってね!」
「……バレンタイン、ちゃんと俺の話聞いてくださいね」





―――

当日じゃありませんでした




12.01.31



戻る



×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -