イベント部屋 | ナノ



今日はバレンタイン、そう、つまり、俺が、そう、俺がなまえに、本命のチョコレートを貰える日だ!
おっと取り乱してしまったね、すまない。なまえは俺の可愛い可愛い彼女。世界で一番大切だと世界の中心っぽい所で大声で叫べる自信がある。ああそうさ。俺はなまえが好きすぎておかしくなってるさ。だけど俗に言うヤンデレではないから勘違いしないで欲しいな。


「なまえ、俺のチョコは?」


今の俺はかなり笑顔だと思う。だってさ、なまえが恥ずかしそうにもじもじと後ろに何か(絶対チョコだろうけどね)を隠している姿が可愛いのとなまえからチョコが貰える確信がある事。このふたつが俺を強くした!


「は、はい…。どうぞ、エージェントさん」


頑張りました、と笑うなまえが可愛くて可愛くてしょうがなく、俺は受け取ったチョコを片手に口が緩むのを抑えられなかった。
確実にチョコが貰えるのは知っていた。それは何故か?答えてしまうと昨日隣で寝ていたはずのなまえがいきなりもぞもぞと起き出してキッチンに向かっていった。しばらくすればふんわりと香る甘い香り。あの時も口の緩みっぷりはひどかっただろう。なまえに見られなくて本当によかった。


「昨日遅くまで起きて作ってくれたんだよねー?ありがとうなまえ。とっても美味しいし嬉しいよ」


チョコレートの甘い香りと同じようにふんわりと笑うなまえに俺も頬の緩み全開で笑い返した。


「なまえ、お返しは3倍、だよね」
「さっ、3倍もいりませんよ…!ホワイトデーもエージェントさんと過ごせればそれ以上何も言いません」
「そんな事できる訳ないよ。なまえには何プレゼントしようかなぁ?」


楽しみにしてて、と笑うと楽しみにしてます、と笑うなまえ。ああ、なんて甘い一時なんだろう。バレンタインは俺にとって最高だな!





―――

ジェントさんのキャラ崩壊はなまえさんによって引き起こされております




12.01.29


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